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14日目 川で拾った石には、何者かの念を持つものもあるらしい。

1,527文字




彼女と同棲するまで、家に帰れることが嬉しいなんて知らなかった。

俺の小さい時は、両親共働きで構ってもらえなくて寂しい思いをしたものだ。子供には同じ思いはさせたくないと考えている。


「ただいま~」


「おかえりなさい、リョウガ君。」


家のドアを開けると、3か月前から同棲している彼女が、優しく微笑みながら出迎えてくれた。

家に帰ると大事な人がいるって、いい事だとつくづく思う。仕事がうまく行かなくて落ち込んでいても、彼女がいると諦めないで頑張ろうと思えるし。上手くいったらいったで、これで暫くは安心して彼女に楽させられると嬉しくなる。と、しみじみ思っていると彼女……ミアは、俺が持っていた荷物を持ってくれた。


「どうだった?旅行楽しかった?」


「うん……でも、やっぱミヤが居てくれないと寂しかった。ミヤが休みの時今度行こう。美味しい甘味処教えて貰ったんだ。」


靴を脱ぎ終わってから言うと、ミアが頬を桜色に染めながら小さく頷くのが見えた。



リビングに着いたら、服が入っている以外の荷物を広げてミアに見せた。、淡い色彩を持つガラス細工が蛍光灯の光を反射させて綺麗に光っていた。ミアが気にいってくれるだろうかと真剣に考えて買った土産。ミアは目を輝かせながら暫く眺めていた。



俺の土産話を聴いて、仕事で行けなかったミヤが羨ましそうに聴いていた。で、話が盛り上がってる時、電話がかかってくる。急いでポッケからスマホを出したと同時に、白い石が床に落ちた。


その石を怪訝そうな表情をしながら、ミアは手にして尋ねた。


「リョウガ君……これは?」


会社からの電話が終わると


「あぁ、途中皆で川に行ってさ、そこで綺麗な石を見つけたから、ミアにも見せたいなと思って、つい持って帰ったんだ。綺麗だろう?」


そう言って彼女の様子を伺った。


「……うん、綺麗だけど何かなぁ……。」


言葉を詰まらせるミアに、俺は何んで彼女が不快そうなのか分からなかった。




楽しい旅行でも、無意識のうちに疲れが溜まるみたいだ。明日から仕事がある事もあり、21時くらいに寝た。

しかし急速の束の間、深夜に起こされる事となった。



体を大きく揺さぶられ、起こされた。まどろみの中、ゆっくりと目を開けると、そこにはミアが俺の名前を呼びながら涙を浮かべていた。


彼女を落ち着かせながら話を聞いてみると、なんか怖い夢を見たらしい。


ミアの夢に入って助けられる訳じゃない俺は、震えるミアを抱きしめる。そうしたら、安心したのか大人しく寝てくれた。

しかし、次の日も、その月間の日も、彼女は深夜に起きて俺に震えて腕に入る。

俺は、仕事の疲れで何も言わずに目も開けられず、ただ、抱きしめてあげる事しかできなかった。


しかし、彼女は日に日に顔にくまができ、きゅうに老けたように見えてきた。




あるひ、過労で倒れた彼女の見舞いを終え、家に帰ると、俺はショックと睡眠不足で死んだように寝た。

しかし、深夜になると違和感に気づいた。


(今日もか…。怖い夢でも見たのだろう。)


そう思いながら、抱きついてきた彼女の頭を撫でていた時、(あれ?今日はかの女は居ないはずなのに)そう思って目を開けた。

すると、見知らぬ女性がニタリと笑みを浮かべたがら俺を見ていたのでした。



あとから知ったのだが、石には色んな意志が込められる時があるらしい。

今も、あの女性が何なのかは分からない。


もうその石を神社に処分してもらってからは、ミアも悪夢を見ることがなくなり元気になった。

後で聞いてみたが、悪夢については教えてくれなかった。ミアは、思い出したくないんだと言っていた。


あれから1年。俺の仕事もうまくいっており、ミアには仕事を辞めてもらった。

明後日には結婚式を挙げる予定で忙しいが、今日もミアと俺は、幸せに生きている。


フィクションです。

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