表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
19/46

《18》木と炎の大蛇


 正門の明かりが見えてきた。すでに夜になっていた。

 気温はコーラルよりは高いはずだが、リテリアの森の空気はいつも冷たく、そして水分が多い。

「ネロさん……、なんだかこう、物々しいフインキですね……」

「ああ。気をつけろ、柵自体が僅かに光っているだろう? 電気が通っている証拠だ」

 リテリアの森には、鉄を主成分にした魔鉱石の柵が張り巡らされている。鉄の中心は水晶だ。

 水晶は自ら電気を発することができる。

 柵の真下の地中には、水晶に自家発電を促すための呪文や、水晶が発したわずかな電気を増幅させる呪文などが張り巡らされている。

 リテリアの森の柵は、魔法と科学を融合させた高度な技術で作られているのだ。

「それもあるんですけど……。あの、……柵の前に武器を持った警備員さんが並んでて……怖いです」

 マーガレットは声をひそめていた。

 言う通り、柵の手前に完全武装した警備員が大きな盾を持って等間隔で並んでいる。

 総勢は百名近くいるだろうか。

「まあ、自然保護警備は、密猟者や獰猛な野生生物との戦いでもあるしな。それなりにタフでないとやってらんないだろ」

 だが今回の原因は野生動物でもなく密猟者でもない、正門の前に群がっている人影のせいかもしれない。

 ならず者集団、もとい正義の冒険者たちだ。

 数十名に及ぶ冒険者たちと、武装警備員たちが睨みあってる。

「ネロさん、……戻って、少し離れた場所で野営にしませんか?」

 マーガレットは少し怯えているようだった。

 だがネロは戻りたくはなかった。

 戻ったほうがなにか良くないことが起こる気がしたからだ。

 妖精や精霊に聞いてみるべきだろうか。いや、よそう。借りを作るのはなるべく避けたい。

 ふと、ネロは司祭の言葉を思い出した。

 妖精はそれほど怖がる必要はない。

「……、んー……。ちょっと待ってくれ、聞いてみるから」

「え? 聞いてみるって?」

「妖精に」

「ああ、ネロさんの妖精憑きの能力ですね!」

「そんなたいそうな力じゃないんだけどな……」

 さてと、どの妖精にしようかな、とネロは使役している妖精たちを思い浮かべた。

 風か水が良いだろう。けれど風は油断ならない。

 これだけ水の気が強いのだから水の精がベストか。

 もしくは、答えてくれるかは分からないが、植物の精だ。

 昼間に超簡易版の杖を作るために枝を折ってしまっているため、可能性は低い。


《水よ》


 ネロは囁いた。

 するとネロの周りに幾つもの光の粒が出現した。

 ネロの使役する妖精ではなく、自然に存在しているこの地の精霊たちが姿を現したのだ。

 水の精だけではなく、光の精だったり植物の精もいる。


《水よ 我が力を食んだ眷属よ 来い》


 しかし使役している妖精たちが姿を現す気配はない。

 代わりに、周りの妖精たちがわらわらと寄ってくるのだ。

 少し怖い。

 虫の巣に放り込まれたような恐怖だ。

「……ネロさん? なんだか顔が硬直してますけど、大丈夫ですか?」

「あ、ああ。大丈夫だ」

 けれど妖精たちの数は増すばかり。近寄るどころか、まるでネロの懐に飛び込んでくるような妖精までいた。

 まるでなにかに怯えているようだった。


《水よ 我が命に応えよ》


《それは 許しません》


 思いもよらぬ、しかし可愛らしい声がネロに応えた。

 ネロの目の前に光の粒が集まってゆき、小さな人型の精霊が姿を現した。

 植物の気をまとう精霊だが、水気も多量に含んでいる。

 リテリアの森の空気を凝縮したような精霊だった。


《魔を従える者よ 我々は あなたに 敬意を表します ですが 他の地の精霊を 我らが域に 入れるわけにはゆきませぬ》


《なぜだ? 以前私はこの森でいく度となく我が眷属を呼び出したが》


《この地は 大きく揺れました 他の者を 入れるわけには いかないのです》


《この地というのは、リテリアの森のことか》


《人の言う リテリアの森 そこは我々の地の一部 あの柵の中だけのことではありませぬ》


《私はこの地に起こったことを知りたい。そのために来た》


《知るだけ 見るだけ それだけですか》


《それだけではいけないか》


《それだけならば あなたも この地にいれるわけには ゆきませぬ》


《私は妖精でもなく、精霊でもない。人間だ。とやかく言われる筋合いはない》


《なれど……ならば 魔を従える者よ あなたに頼みがあります》


《頼み?》


《この地に入るというならば この地を 清めてくださいませ》


《私にか?》


《魔を従える者だからこそ》


《いきなりだな》


《先の閃光で リテリアの 多くの精霊は 消し飛びました 古く力のある精霊が わずかに 残ったのみ ここに浮かぶ妖精たちは 遠くにいたため なんとか消えずに済んだ儚き者 わずかに残った 古き精霊たちが この地を守護しております しかし もう 限界 自然の 力のみでは 海辺から どんどん 壊死がはじまります 森が 壊れてゆきます》


 壊死。


《しかし私には精霊の代わりなどできないぞ》


《壊死の 原因を 海の向こうからやってきた まがい物の魔の力 それを 取り除いてくれるのならば 力を貸しましょう》


 まがい物の魔の力。

 マナという名の魔王の力ではない別の魔力が、この地を襲ったということか。

 海の向こうということは、隣国で自爆したという魔王の力だろうか。

 自爆というのは嘘だったのか、それとも新魔王が生まれ、野心を燃やしこちらに攻撃を仕掛けてきたのか。

 いずれにせよ、あの衝撃波の原因は、魔力のせいだったとはっきりした。


《その魔の力というのは、いったいどんな力なのかわかるか? 人である私が近寄っても平気なものなのか?》


《肉体があれば 今でしたら 大丈夫でしょう しかし 肉体の無い 精霊や妖精であれば 消えてしまうかも》


《もしや、他の地の精霊を入れるわけにはいかないというのは、その者が消えてしまうかもしれないからか》


《他の地の精霊を守ってやれるほど 余裕は もう ないのです》



 この精霊は優しい。

 ネロは目を細めた。


《分かった。では私力を貸そう。この森のために》


《ああ! 感謝いたします 魔を従える者! マナの力を持つ者よ!》


《ではさっそく教えてほしい。私の傍にいる妖精たちがなにかに怯えているようだが、いったいが起ころうとしているんだ?》


《流石 魔の精を従える者 お気づきであったのですね この場に 今まさに まがい物の魔力にあてられたモノが 押し寄せようとしています》


 なんだって? とネロは門を見た。

 しかし、その時、ネロの背後から爆発音が上がったのだ。

「なんだ!」

 ネロとマーガレットは、同時に背後を振り向いた。

 遠くに火柱が上がっている。そこは森の端のあたりだ。

 地鳴りが響きだし、ネロとマーガレットがてくてくと歩いてきた道を、なにがかものすごい速さで這いずり寄ってくるのが見えた。

 ネロはとっさに杖を構えた。

 マーガレットから預かっている壊れたロッドだった。

 しまったと思いながらも、

《アンキラ!》

 と唱える。

 運よく術は発動し、強固な呪文の壁が出来上がった。

 その白く美しいレース編みのような壁は可憐な見た目とは裏腹に、猛スピードで襲ってきたナニカがぶつかってもビクともしなかった。

 勢いよくぶつかってきたナニカは、自らの力の反動で大きく後ろに跳ね飛ばされた。

 見れば、巨大な赤い蛇である。

 しかもその蛇、無数の木の根が集まってできたような奇妙ないでたちだった。

 蛇は鎌首をもたげ、青白い眼をキロリとネロに向けた。

「ネ、ネロさん! あ、あれ、ななななんですか!」

 マーガレットが震えながらネロのマントをつかんでいる。

「俺も分からん。大蛇の魔獣だとか神獣は多くいるが、あれはなんだかさっぱりわからん! ともかく、今はアンキラで防いでいるが、どうなるかわからないから荷物持って後ろに走れ!」

 ネロは背負っていた荷物を外し、ついでにマントも脱いだ。

「このマントは防御系の補助呪文をかけてあるから持っていけ! いざとなったらマントの中央にある印に飛び込め! 魔力をありったけ込めて手を突っ込めば、中に入れる!」

「え? え? ええ?」

 混乱しているマーガレットにネロはマントを押し付けた。

「いいから早く逃げろ!」

「は、はい!」

 マーガレットが走り出すと、ネロはアンキラの向こうで鎌首をもたげている蛇が追わないよう、その進行方向を隠すように立ち、壊れたロッドを構え直した。


《リテリアの精霊よ、あれは……なんだ》


《あれは まがい物の魔の力の炎 それで焼かれ炭となった 木 それが集まり まがい物の魔の眷属となり果てた 生き物》


《新たな魔物ということか》


《魔物などではありませぬ 哀れな生き物でございます》


 蛇がぐぐっと体を後ろに傾けたかと思ったら、その巨体からほ想像できない軽やかさで跳躍した。

「なんだって!」

 とっさにロッドを上に掲げる。

 アンキラの壁がロッドの先に浮かんだ。その壁を蛇に向かって思い切り放った。

 だが、なんと蛇は空中で体の位置を動かし、それを避けたのだ。

「ふがけやがる!」

 ネロは意地になってロッドを繰る。

 アンキラを高速回転させ、ロッドを斜め下にふった。その動きにそってアンキラが蛇に襲いかかる。

 蛇の胴体に見事に命中したが、真っ二つにする前にアンキラの効力が切れた。

 同時に蛇は大地に落下し、木々をへし折る。

 そしてへし折った木を吸収し、回復した。

 嘘だろ。信じられない。

 木のそばにいたら、あの蛇は延々と回復し続ける。

 木に効果的なのは火。

 しかし、リテリアの精霊は、炭からできたと言っていた。火はむしろ力を与えることになりかねない。

 そう思った矢先、蛇がガバッと口を開けた。一瞬毒を吐かれるかと思った。

 だが吐かれたのは炎。

 ネロはそれにあわせて水魔法を放った。

 無詠唱。

 しかし期待以上の水が出た。このロッド、精霊もいないし変な魔力が刻み込まれているが、もともとの造りが傑作品だ。

 水蒸気爆発寸前、辺りには水蒸気が立ち込める。

 こうなっては蛇には好都合だ。

 水蒸気に潜み、獲物に音もなく忍び寄るだろう。

 やすやすとできると思うなよ、とネロは再びロッドに力を込めた。

 使い物にならないかと思いきや、かなり使える杖である。

 呪文のなんたるかを把握しきっていなかったマーガレットさえをも、炎竜とかいう二つ名をつけられるほどの魔法使いに仕立てあげたのだ。

 無詠唱でも、むしろ呪文など存在しなくとも、操縦者のイメージを形にしてくれる。


《水よ 水よ 水よ 大気に遊ぶ水たちよ 我が元に集い 我が声に踊れ》


 水蒸気が吸い寄せられるようにロッドの先に集まってくる。

 瞬く間に視界が開けた。

 そして蛇がすでに背後に回っていたことに、冷や汗が出た。

「っ……」

 ネロは後ろを振り向かず、ゆっくりと背にかけていた剣を掴んだ。

 そして一閃。

 引き抜くと、間髪いれず剣をふる。

 その流れに乗って足を組み換え蛇に対峙すると、ロッドを持つ手を背中に回し、魔法剣に集中した。

 蛇の注意すべき点はその俊敏性だ。人間がかなう速さではない。蛇は素早くネロに襲いかかり、ネロが避けたり反撃しそうになると瞬時に身を引くのだ。

 ネロは懸命に攻撃を回避し、剣先を蛇の皮膚に這わせる。

 切っている感覚がまるでない。硬い木の肌を削っている感覚だ。

 そして熱い。

 蛇というより、熱を持ちこうこうと赤く燃える炭だ。

 近くにいたくない。

 しかし後ろに下がろうとすれば、あっという間に喰われそうな気がする。

 接近戦は悪くはないが、有効ではない。

 ネロは魔法剣から一筋の光の刃を発した。

 それに驚いた蛇の方から退いてくれた。

 すかさずロッドをかざす。


《水よ 今こそ踊れ! さあ!》


 ネロは高らかに叫んだ。

 ネロがイメージする踊りとは、熱だった。

 音にあわせて踊り続けると、全身の細胞がくまなく熱をもち、体の中に火が埋まっているような感覚になるのだ。

 そうだ。熱だ。

 ネロは閃いた。

 植物を育てるには、やってはいけない事柄が幾つもある。

 そのうちの一つ。


《水よ 沸け! 踊れ!》


 ネロは興奮して叫んだ。

 再びロッドの先に液体が出現する。水ではなかった。湯である。水が今、湯に変化していっている。 

 熱のもとが一切ない状態での変化。魔術式も法術式もありはしない。

 やみくもにイメージだけで作り出した、魔法とすら言えない雑な魔法だ。

 雑すぎて魔力の消費が激しい。

 湯が沸いた。

 通常の沸騰よりも高く、自然界ではあり得ない高温の湯だ。


《熱き水よ! かの者を貫け!》


 ネロの命令と共に、高温の湯が鋭い切っ先を得て放たれた。

 湯の矢は蛇を貫いた。

 しかし蛇はケロリとしている。

 ダメだったか、と肩を落としそうになったとき、矢の刺さった部分がぐちゃりと地面におちた。

 水分によって火が消え、湯によって木が死んだ。

 どうやら蛇の主体は火ではなく木だったようで、一部の木の死が連鎖を起こしてゆく。

 蛇は悲しそうな目をした。

 生まれて間もなかったのかもしれない。

 立ち込め始めた水蒸気に、蛇の姿が隠されてゆく。

 こうこうとしていた赤い体が、水蒸気の向こうで薄くなっていった。

 

《魔の力を持つ者よ》


 リテリアの精霊の声が、耳の奥に届いた。


《なんだ》


《その哀れな生き物を 救ってやってくださいませんか》


《もう死ぬところだ》


《まがい物の魔の力を 吸い取ってやってくださいませ さすれば この地に戻れましょう この地に生きた木であったのですから》


《……そうか》


 やはりこの精霊は優しい。

 ネロは胸元からサヴァランのタリスマンを引っ張り出した。


《かの者に宿る 火を 吸え》


 タリスマンが少し光る。

 そして蛇は真っ黒い炭の塊となり、灰色に濁ってゆく。

 やがて再び水分によって黒くなり、命がついえた。

 ネロの前には、水に濡れ、使い物にならない炭の山があるだけだ。

「……」


《力よ、魔よ》


 ネロは再びタリスマンに囁いた。

 タリスマンが光り、反応を示す。

 ネロの魔力に慣れたのか、それともネロがタリスマンに慣れたのか、やみくもに魔力を吸われることはもう無さそうだ。


《あのモノに、かつての魔の加護を》


《マナの力を持つ者よ 感謝いたします》


 そうリテリアの精霊な涙を流した。

 しかし、タリスマンからマナの魔力が放たれることはなかった。

「……」

 ネロは考えていたことがある。

 封印されている魔王の力を取りだし、吸収できるのではないか、という考えだ。

 なんと、恐ろしい考え。しかし、今は少し違う。

 封印されている魔王の力が、マナという魔王のものだと知ったからだ。

 マナの魔力ならこの身に宿してもいい気がする。


《マナの魔力よ 我が身に》


 ポソリと呟いた。

 タリスマンが鮮やかな紫色に光った。

「!」

 そして魔力がネロに注ぎ込まれて行く。

「くっ!」

 破裂しそうだ!

 ネロはたまらずタリスマンを外し、投げ捨てた。

 しかし、タリスマンからは力が注ぎ込まれ続けた。


《やめろ!》


 命じて、やっと止まった。

「はあっ。……たく、吸うときも入れるときも容赦ねえな。製作者の性格を疑うぜ」

 本当に破裂するかと思った。

 恐る恐るタリスマンを指でつついてみた。注ぐことも吸うことも無さそうだ。

 ほっとしてタリスマンを拾い上げ、首に下げる。


《そのタリスマン マナの香りが いたします しかし そのタリスマンは あまり好きでは ありません》


《私も同感だ》


 ネロは自分の体に意識を向けた。

 不思議だ。先ほどは魔力によって破裂するかと思ったのに、今はまったく違和感がない。マナの魔力は綺麗に体に馴染んでいる。

 なるほど、流石魔力の源だとか言われている魔王の力なだけはある。

 ネロは炭の屍に歩み寄った。

 そして手をかざし、マナの魔力を柔らかく放出する。

 マナの魔力は金粉のように変わり、さらさらと炭にかかった。

 そして、魔力がかかった一本の枝がクリンと丸まった。

 ひょっこりと鎌首をもたげる。

 黒い、つやつやした一匹の蛇になった。

 可愛らしい丸い目をした、子供の蛇だ。

 


《お。マナの魔力が宿ったのかな。魔物に生まれかわったようだ》


《まあ おめでとうございます》


 祝われるいわれはないのだが、リテリアの精霊は心から祝福しているような顔をネロに向けた。

 子蛇はネロにすり寄ってきて、足首に絡み付いた。


《この蛇は リテリアの森で引き取ってもらえるのだろうか》


《もちろんでございます》


《……どうすれば足から離れるだろうか》


《魔物の子よ 主が困っておいでです 離れなさい》 


 主ではない。

 そして離れる気配がない。

 しかたがないのでそのままにしておくことにした。

 森に入ったら適当なところで放してやろう。また森の気に馴染めば、自ら離れてい行くかもしれない。


《リテリアの精霊よ。森の中にはこのようなまがい物の生き物が沢山いるのか》


《はい また 魔獣や神獣が まがい物の魔力にあてられ 凶暴化してしまったものもおります》


 ネロはかつて魔獣課にも在籍していたことがある。しかし、凶暴化した野生の魔物や神獣を相手にしたことはあまりない。困った。

 このような時こそ、契約している精霊たちに力を借りたい。


《どうやっても私の契約している精霊は、リテリアに召還できないのだろうか?》


《我が地の生き残った精霊たちでは 足りませぬか …… そうですね あなた様の中に隠れている 魔 それらは この地の魔 中に入ることを許しましょう》


 あいつら俺の中にいるのか。

 ネロにとっては驚愕の事実である。

 今頃、ネロの体の中に入り込んだマナの力に狂喜乱舞しているに違いない。

 もしかして、マナの魔力がすんなり馴染んだのはあいつらのお蔭だろうか。


《感謝する。私も力を尽くそう》


《ありがたきお言葉》


《ところでさっそくだが》


《なんなりと》


《安全なところで夜営をしたいんだ。良い場所を教えてくれ》


 続く


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ