衣
掲載日:2026/06/11
中学の時、一目惚れした。
俺は、その人に振り向いて欲しくて、必死にアピールした。
その人のグループに混ざった。
その人のグループと一緒に行動した。
その人のグループと登下校した。
その人のグループと遊びに行った。
結果、その人のグループの女友達3人から告白された。
断った。
そして好きな人に告白した。
フラれた。
同窓会、数年ぶりに再開した。
みんな美女になっていた。
好きな人は当時のまま可愛いかった。
俺に告白してきた女子3人は、当時よりも一層可愛く、魅力的になっていた。
思い出を話した。
今思えば、性格で言うと好きだった人より、告白してきた3人の女子の方が合っていた。
好きだった人は、容姿は1番良かったが、性格は合っていなかったかもしれない。
同窓会後、それぞれと個人メッセージでやり取りした。中学以来誰にも告白されてなかった俺は、これを機に告白してきた3人にそれぞれデートを誘った。
全員に断られた。
彼氏がいるらしい。
唯一あの時告白した好きだった人だけは、彼氏はいないらしい。
デートに誘う気力は、生まれなかった。
俺に相応しいのは孤独だと、思い知らされた。
俺はクズだと、突きつけられた。
再び始まる、時間を消しカスにする作業。
そうして俺は家に帰り、会社用パソコンを開いた。
思いのまま書いた短編小説。




