僕のパートナー(7)
SFカテゴリーで『光と陰-織りなす夢に形』に、双子の美人をヒロインにして毎日投稿しています。
純文学のエッセイでも思ったことを随時投稿していますが、短編集も書いてみることにしました。
反応が強かった短編を長編にしていこうかなと思っています。これもまた宜しくお願い致します!
幻影(短編集1)も完結済みでアップされています。こちらもチェックお願い致します!
エッセイも始めました!
2人はまずカナダに渡りマチルダ隊に入った。
「私は隊長のマチルダ少佐だ。はるばる日本からの参戦感謝する。君たちBR2機にはうちの戦車部隊を率いておらうことになる。後ほど紹介するから宜しく頼む!」と簡単に挨拶をして行ってしまった。
まさにここは臨戦状態でいつ敵の攻撃があっても不思議でない緊迫した雰囲気がある。
この基地はウォーターシティと言って帝国の攻撃を封じるために、サブマリーン基地とロケット迎撃基地を兼ねたハドソン湾に浮かぶ巨大な水上基地なのだ。(詳しくは本編)
そして彼らは、この基地内で戦闘に備えた武術の特訓を受けることになっている。
そしてエリーのアドバイス通りに、ミサキは武器としてロングソードとシールドをエリーは長槍を選んだ。
しかし、ロングソードは隊長も含め女神と言われているジュリアという軍人が最後に訓練してくださるということらしく、まずは2人でガルシアという長槍の先生が指導する部隊に入った。
彼らにとっては全く経験がなかった武術は厳しい実践訓練の結果日に日に上達していった。
そして、訓練の最終段階になって、その女神がいきなり現れたのだった。
総員、彼女の姿に釘付けになった。
教官のイメルダとガルシアが彼女に駆け寄ってハグしている。
そしてマチルダ少佐もまるで推しを見るかのようにはしゃぎながら駆け寄って行ったのだった。
何故かこの世のものとは思えないとてつもないオーラがあった。
それから女神は彼らの依頼で型を披露することになったのだが、
ミサキはあまりにも美しい武の舞いに感激して言葉を失っていた。
『これが、女神なのか・・・』
そして彼は引き寄せられてしまった。
物凄いカリスマ性である。
そして、なんとその日から、ロングソードの訓練をジュリアから学ぶことになったのだ。
本人には言えないのだが、エリーはもちろん最高なパートナーであるが、
違った次元で、軍人の彼らにとってはジュリアは崇拝する対象となっていたのであった。
あたかも一種の宗教のようである。
だが、しかし 今ではそれを理解できるのだ。命がかかった生きるか死ぬかの局面において
まるで天から現れたかのような神々しく輝く女神の存在は軍の士気を極限まで引き上げると
ともに神々の無敵のご加護があると信じさせるのであった。
そして、ついに出陣の時が来た。
マチルダ隊長の隊はヨーロッパのエストニアに上陸し早速制圧に成功した。
次の戦局としてはサンクトペテルブルグに侵攻することになったのだが激戦が予想されている。
「エリー、今度は激戦だってよ・・・僕たち大丈夫かな?
しかし、本当にこの環境でエリーが一緒でよかったよ!」
「きっと大丈夫ですよ! しかし、私がアンドロイドだということはまだバレてませんね。」
「それはそうだよ。見た目は違いがわからないからね。」
「僕らのBR部隊は帝国のタンク部隊の制圧がミッションだね。」
「そうですね。くれぐれもタンクのレーザーキャノンを受けないでくださいね!
それさえなければ致命傷にはなりませんから。」
そしてついにサンクトペテルブルグ包囲戦の日が来てしまった。
BR部隊はマチルダ機を筆頭に都市周辺から制圧を開始していった。
そして包囲が終わり、宣戦布告がされた直後に空から彗星の如くジュリア機が現れたのだった。
「エリー、あれ、なんかジュリアさんのBRなのかな?少し小さめに見えるけど、
それが1機でどんどん敵を制圧しているようだよ。僕らはアンドレイというジュリアさんの盟友に付いて攻撃しろっていう伝令が今入ってきたよ。機体はジュリアさんのと同じだって。」
「わかりました。あっ、あれじゃないですか?なにかに乗ってますね!」
「わかった。取りあえずついていこう!」
途中所々で帝国のタンク部隊からブラスターマシンガンやレーザーキャノンの攻撃を喰らっていたのだが、アンドレイ機が切り開いて進んでいった結果前線まで無事に到達できた。
あたりを見回すと、至る所で炎が上がり黒煙が上がっており景色はグレーに染まっていた。
マチルダBR部隊は、アンドレイ機とマチルダ機を含めた先頭の数機で敵タンク部隊を潰して進軍していったため、
お陰でミサキ達が進行する時点では半ばやられた敵タンクを潰すだけで済んでいたのであった。
訓練の賜物でエリーの長槍とミサキのロングソードはそれに役立っていた。
ジュリアが早々と敵大将機を仕留めて、連合に軍配が上がった。
その時確認できたのだが、すでにジュリア部隊は帝国の皇帝を倒したとかで敵軍に降伏を呼びかけていたのだ。
そして敵軍隊はその状況を理解し呼びかけに応じて武装解除の運びとなったのであった。
「やったー!終わったね!!よかった!無事で!」
「そうですね、無事でよかったです!」感激である。
2人はこの戦いの後、最終戦であるモスクワ包囲戦にも参加したのであるが、戦局は同じように進んでいった。
モスクワの城内では激戦があったようだが、BR部隊は敵タンク部隊に対して同じようなロールをこなして戦いは無事終了した。
しかし、あたり一面は敵機の残骸が焼け爛れ死体が散乱した一つの地獄絵を見ているようであった。
「エリー、やっと終わったね!! 良かったよ2人とも無事で!! これでやっと帰れるね!!」
「良かったです!! 帰ったらお祝いしましょうね!!」
その夜、2人は疲れ果てていつの間にか抱き合いながら添い寝してしまったのだった。
この戦争の細かい状況は本編『光と陰ー織りなす夢の形』にて詳しく描写されています。是非並行して読んでみてください!