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適当に言った合言葉でギャングのアジトに来てしまった

「君達、もう遅いから早く家に帰りなさい」

「は、……………………はい!」

 とある夜の街、鋭い目の男が学生に帰宅を促すと、学生は慄きながら逃げていく。

「はあ、また怖がらせてしまった……」

 新米刑事・米倉安吾は正義感は、人一倍だが鋭い目つきが玉にキズ。市民に声をかけるだけで怖がられる。きっとスーツ姿もヤクザにしか見えないだろう。目下の悩みである。

 最近この街で、夜な夜な町で行方不明者が出るという事件が多発し、毎晩パトロールに励んでいた。

「ほれっ、足! もっとしっかり持てや!」

「す……、すいやせん!」

 路地裏から小声で、男達の声が聞こえる。

(んん、何だ?)

 安吾がのぞいてみると――、意識のない人を担いだ黒服の男達が向こうの通りへ向かうのを見た。追いかけると今度はすぐそこの古いビルへと入っていた。

(まさか……、誘拐!?)

 慌ててビルに入ると、地下室の階段前に見張りがいた。黒服にサングラスの強面の大男だ。

「牛乳に――?」

「……!?」

 大男は間髪入れずに安吾に問いかけた。おそらくこれは合言葉、それを言わないと奥へは入れないらしい。

 安吾は昔見た刑事ドラマに習い、いつも常備している食べ物の名前を答えた。

「あんぱん」

 門番は数秒の沈黙の後に、

「入れ」

「…………え?」

 門番は最小限の言葉を発し、安吾を扉の向こうへと招いた。適当に言った言葉が合言葉と一致してしまったのだ。

(おいおい、入れちゃったぞ???)

 言われるままに、地下へと誘導されるとそこに広がっていたのは……、華やかなパーティー会場だった。

 そこにいたのはスーツ姿のガラの悪そうな男達、仮面で姿を隠し世間話をする紳士淑女。

(何なんだ? ここは――)

 バツンッ!

 その時、会場が暗転し、ステージがライトアップされた!

「お待たせしました。人間競売にお集まりいただきありがとうございます」

「人間……競売!?」

 そこはギャングに誘拐された人々が、オークションにかけられる――、人身売買が行われていたのだ!!

(すぐに応援を呼ばなければ――)

 慌てて無線機に手を伸ばすも、その鋭い目によりギャングの一員と勘違いされ、現場のさらに奥へと招かれてしまう。

 警察だとバレたら何をされるかわからない……。

 安吾は無事脱出し、事件を解決へと導けるのか???


小説家になろうラジオのコーナーのために

お題「合言葉」で作りましたが

登校した後でいろいろ問題点が判明しました(;^_^A

詳細は活動報告にて――

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