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3話、初めて街へ

3話です

見張りのおっちゃんに通してもらい初めての街にやってきた。


門から道がまっすぐのびている。

真ん中にかなり巨大な木が生えていた、その周りを囲むように家が建っている。


城のような大きな建物も一番奥に見える。

街には人が多く活気がある、流石は大きな街だ。


僕は取り敢えず街の中を歩いて進んでいく。

大きな木だな、あそこまで育つのにいったいどれだけの年月がかかっているのだろう?


それに、さっきから周りの人の視線を感じるな?


あ、そうか血のついた服を着ていればそれはそうか、刃物持ってたら殺人事件ですよ、捕かまりますねこの格好は。

服装を整えたいけどお金がないんだよな、どうしよう。

取り敢えず、ギルド何処にあるんだ?

異世界のお約束なら、お金を稼ぐならギルドが手っ取り早いのだけどまぁ、あくまで僕の想像通りのギルドならだけど。


この果物のようなものを売ってる人に聞いた方が早いか。

僕はちょび髭の生えた、細身のおっちゃんに声をかけた。



「すみません!」


「お、いらっしゃい!!じょ、嬢ちゃんすごい格好だな。」



店主が驚いているが僕は気にせず聞く。

もう驚かれるのはわかっている、そんな事気にしてる場合じゃない。


「ギルドはどこにありますか?」


「お、おう、ギルドならあの大樹を目指して右の道ほうに行けば、大きな建物が見えてくるから行けばわかるぞ。」


「ありがとうございます。」


といってそそくさギルドを目指そうとして横を向いたら。


「嬢ちゃんちょっと待て、これでも羽織っていけ見てられねーよ。」


と店主が黒いローブの様なものを投げてきた。


「俺が雨よけに買ったローブだかフードに穴空いちまってよ、新しいの買ったから持ってけ。」


「いいんですか?」


「おう、持ってけ。」


「ありがとうございます。」


僕はもらったローブを羽織って世界樹を目指して人を避けながら走った。

あのおっちゃんいい人だったな。

大樹の近くまできて、右の道に曲がった瞬間人とぶつかった。


「あいた。」という声がでて尻餅をついた。


「大丈夫だったかい。」


と手を差しのべてきた。


僕は「すみません」といいながら顔を上げて手を取ると。

身長の高い外ハネした緑髪の白いスーツのイケメンが驚いた顔をしていた。

僕が首をかしげていると? 


「あ、いやいやすまないね、知人に似ていたものでね。」


と言いながら起こしてくれた。

イケメンが「いやアイツは死んでしまったしな。」と呟いていた。



「すみません、不注意でした。」と頭を下げた。


「いや、怪我がなくて良かったよ、気を付けてね」


と言って向こうに歩いていった。

優しいやつもいるもんだなと思いらしばらく見ていたが、ギルドを目指すことにした。


ギルドの建物を探していたら冒険者のような格好をした3人組が建物の中に入っていた。


僕はそこを目指して走った。


荒稼ぎするぞ!!僕はワクワクしながらこの後の生活を思い描いていた。



黒っぽいレンガで建てられた大きな二階建ての建物だった。

正面に読めない看板がかかっているがなんと書いてあるのだろうか。

ここで合ってるのだろうか?


調べるために恐る恐るドアを開けた。

建物の中は色々な人がいて、なかなか騒がしかったが、僕が入ってきた瞬間にこっちを向いて不思議な顔をしていた。


中は食事も出来るのであろう、何かを食べているものや酒を飲んでいるものもいた。

僕は気にすることなくギルドの受け付けに向かおうとしたら。


後ろから、プロレスラーのようながたいをしたハゲた男が見下したような顔で声をかけてきた。


「おい、ここはオメーのような獣人のガキが来る所じゃねーよ、帰りな。」


とニヤニヤしながら言ってきた。

僕は一度顔を見てめんどくさと思って、無視して先に進もうとしたら。


「無視してんじゃねー!!!」


と後ろから殴られて、僕は横にぶっ飛んだ。

横の壁にぶつかるが不思議とあまり痛くはなかった。

この魔神の体のお陰なのか?


周りはまたか、という雰囲気を出しながらもこっちをみている。

いやいやみてるなら助けろよ、いたいけな少女が襲われてるんだぞ。



「テメー、Cランクのゲルド様をなめやがって、一度教育しねーといけねーようだな。」


と、骨をならしながら近づいてきた。

僕はいきなり殴られて頭にきた。

なので、バカでかい氷柱を想像しながら右手を上げた。

すると男の目の前に氷柱が床から天井につきあげた。

その瞬間一瞬ギルド内が静かになった。


「でか!!」「あいつがやったのか?」「なんだあれ!!」ヒソヒソと声が聞こえる。

そして、僕が氷柱を消し、顔を見たら男が絶句していた。

よしこれなら、


「次は、当てるぞ、嫌なら消えろ。」


と僕が脅したら、何度も頷いて外に逃げていった。

相変わらずギルド内は静かだ。


まあ、こんな姿をしていたらなめられるのも当たり前か。

はーー、めんどくさいなんてテンプレなイベントだよ、と思いながらも新規登録の受け付けに向かった。


ギルドのおねーさんの顔がひきつっていたが気にしない。


「すみません、登録したいんですけど?」


「え、あ!はい登録ですね。

登録には銀貨1枚必要ですけど大丈夫ですか?」


え、金取るんですか、マジですか無一文ですよ僕は。


「す、すみませんお金持ってないです。」


「そうなんですか!う~んそれなら学校に行ってみては?ギルドカードが無いと依頼が受注できませんので。」


学校?学校あるの?お金ないけど行けるの?


「あれだけの魔法を持っているなら面接は通るはずですし、今の時期なら丁度応募しているはずですよ。

さらにお金もかかりませんし、何よりあなたは子供のようですので。」


う~ん確かにこの世界のことも知らないといけないしな、金が無いしほかに手が打てないが、学校かぁ、あまり言い思いでも無いから行きたくは正直無いんだよな。


そう考えていると後ろからトントンと肩を叩かれた。

振り替えると知らない青年が声をかけてきた。


「ねぇねぇ、君さっきゲルドを撃退していた子だよね。」


ゲルド?あ!あぁさっきの殴りかかってきた男のことか。


「そうですが。」


「俺カイルて言うんだけど、もし良かったら一緒に冒険に出ないかい。

ちょうど今から3人で冒険に行くんだ報酬は渡すからどうだい。」


マジですか!渡舟とはこの事だ。

いやぁ、世の中いい人っているもんだな。


「僕なんかでいいんですか!」


「もちろんだ、それじゃぁ向こうに仲間がいるから自己紹介をしようぜ!!」


そう行って付いていこうとすると。


「ちょっと待ってください。

貴方冒険者登録をせずにクエストを受けると、

死亡又行方不明になってもギルドは一切の関与ができません。

それに冒険者同士でのもめ事にも、対応出来ません。

ギルドとしてはおすすめ出来かねます。」


「大丈夫です、イレイナさん、この子を騙そうとかそんなつもりはありません今回は近くの森に出てきたオークの討伐ですから難易度はDランクほど、Cランクの俺がいれば大丈夫ですから。」


「ですが。」


「それにあと2人もDランク冒険者の仲間がいますから。それじゃぁ、向こうで話そうぜ。」


そう受付嬢の話を遮りながら僕の手を引っ張って連れていかれた。



奥の飲食スペースの机に仲間であろう同じ歳くらいの男女が座っているところまで連れていかれた。

1人は魔法使いのような格好をした女の人と身軽な格好をした2本の剣をテーブルの横に置いている男の人だった。

みんな若くて3人とも歳が近いのかな?


「おーい、連れてきたぞ。」


「ちょっとカイル!あんた強引に連れてきたんじゃないでしょうね!」


そう怒こりながら立ち上がった少女が、こっちに近づいてきた。


「いや、そんなこと無いよナクル。」


「全く、あんたは人の都合を考えないで、勝手な事するときがあるんだから。」


そう言いながらこっちを向いた瞬間ナクルと呼ばれた少女が黙った。


「え、可愛い!!やば、この子を超可愛いんですけど。」


そう言いながらカイルを押し退けて僕に抱きついてくる。

そのまま、頭を撫で回したりされて子供みたいな扱いをしてくる。

ちょっとローブらしき物の下にちゃんと固い防具みたいなのが当たって痛いのですが。

「あの、そのちょっと。」僕が戸惑っていると。



「ナクルそれぐらいにしとけ。」


もう1人のテーブルに座っているクール系の冒険者が声をかけた。


「あ、ごめんねつい可愛くて。」そう言って僕を離してくれた。


「ナクル見た目は可愛いが、さっきの初心者イビりのゲルドを追い払っていたのはその子だぞ。」


「え、こんな可愛い子が!!」


「レンも見ていたよな。」


「あぁ、間違いない。

そんなことより立ち話もなんだ取り敢えず座って話そうじゃないか、カイル、それにナクルも。」


もう1人の仲間に促されみんなで仲良くテーブルを囲った。


「自己紹介をひとまずやろうぜ、俺の名前はカイル、ランクはCで戦士をやっているぜ。

武器はこのでかい剣だ、この剣でどんな魔物も両断してやるぜ。」


「次は俺か、名前はレン、ランクはD盗賊をしている。

武器はショートソードを2本と一応弓も扱えるがそれはあくまで後衛が少ないときだけだ。」


「次は私、名前はナクルランクはD魔法使いです。

得意な魔法は火と土です。

中級の魔法までなら発動できるよ。」


3人の自己紹介が終わりみんなが一斉にこっちに目線が向いた。


じ、自己紹介かあんまり好きではないけど、名前か名前フェンリルだけどそのまま使うわけにもいかないし、一樹を女の子っぽくミツキでいけるかな、職は魔神と言えるわけも無いし。

魔法使いで大丈夫かな。

おっちゃんからもらった黒色のローブのお陰で見た目もそれっぽいし。


「えっと、僕の名前はミツキです。ランクはありません。

僕も魔法使いです、得意な魔法は氷です。」


こんな感じでいいかな。


「よしそれじゃぁ前衛2人後衛が2人で行くか。」


「ちょっと待って、ランク無いっていってなかった。」


「あ?そうだぞ。」


「カイルアンタまさか未登録者を誘ってきたの!」


「大丈夫だろ、ミツキは強いし。それに本人も構わないって言っていたし。

なぁ、ミツキ。」


「え、あ、はい。」


「まったく、アンタってやつはいつもそう勝手に決めて。

未登録者連れていくのはギルドもすすめてないのに。」


「でも、実際登録料無くてそこら辺で魔物倒して、ギルドにおろす奴も居ないわけでは無いだろ。

だったら初心者を1人で行かせるくらいなら冒険者の先輩である俺たちがいた方がいいだろ。」


「それはそうだけど・・・、分かったわよ

ミツキは私が全力で守るから、アンタたちも警戒はしっかりやりなさいよ。」


「よし、それじゃぁ、クエストをしに森に向かうぞ。出発だ!!」



カイルの一言でみんなで立ち上がり、近くの森とやらに向かって行った。

感想、誤字脱字とうありましたら教えていたいただけたら幸いです

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