転生したらボロアパート!?
1日1話を目標達成中です
家を出て、電車に乗り1時間、そこから歩いて20分!たどり着いたココが、今日から僕の僕だけの家だ!
いやぁ~ボロアパートってだけで、実際にどんなアパートか描かれてなかったから、木造で歩くとギシギシなる様なアパートを想像して覚悟決めてたのに、実際はそこまでボロそうに見えない感じだった。まぁ、築は30年と少しだから古いと言えば古いけど、部屋自体は何度かリフォームしてて綺麗なフローリングが8畳ほどの1Kと、一人暮らしなら十分な広さだ。ただ、ユニットバスでトイレとお風呂が一緒だが、個人的にはそこまで気にしないけどね。それでもこれだけいい部屋なのに、なんで竜也はボロアパートと言って不満だったんだろ?
「不満漏らすより、父親に感謝してもいいと思うけどなぁ~」
そんな疑問を抱きながら、僕は早速荷解きを始めた。
夕方頃にあらたか終わり、スマホで近くのスーパーを探して買い物に行くことにした。
このスマホも、父親が渡してくれたもので『今までの友人関係とは縁を切ってもらうが、このご時世スマホが無いと私生活が難しいだろう。だからこれを渡す。一応私の連絡先と家の番号は入れてるが、余計な連絡はしないでくれ』と言われた。
ただ、毎月の支払いは自分でしろと言われたけど、めっちゃ良い親やん!
安心してくれ竜也!これからは僕が君の代わりにしっかり自立して、いつか両親に親孝行できる様に頑張るから!
そんな事を考えながら最寄りのスーパーを見つけ早速買い物に出かけた。
スーパーに着いて、洗剤など日用品を買い一旦家に置きに帰り、再びスーパーへ向かう、今度は食材を買うためだ。
「ちっ、なんでこんな面倒臭い買い物を俺がしないといけないんだ」
突然自分の声に似た言葉が耳に入り、立ち止まって周りを見るけど、誰もいなかった……
「なんだろいまの……?」
思考に一瞬モヤがかかった様な、身体と思考にズレがある様な、なんとも言い表せづらい感覚だった。
「まさか、僕の独り言?いやいや、これから頑張るぞって思ってるのにあんな事言うはずないか……」
考えてても仕方ないと思い、気持ちを切り替えスーパーに向かうことにした。
食材を買って家に戻った僕は、片付けるよりも先に疲れて部屋で休んでいた。
「流石に安いしもう一度向かうのも面倒だからって、お米5kgも買うんじゃなかった……」
他の食材と合わせて8kgはあったと思う。だって明日からバイト始まるし、買える時にまとめて買っとけば後々ラクかなって思ったわけだし。
「さて、このままじゃ何も進まないし、ご飯炊いたりしますか」
手狭な台所ではあるが、シンクと1口のIHそして、IHの下にワンドアの小さな冷蔵庫が備え付けされてて、早速食材を冷蔵庫に入れ、お米を洗い、炊飯器にセットした。
「とりあえず、コレで炊けるまで時間あるな」
晩御飯の準備は一旦ここまでにして、次に日用品を片付ける事にした。
えっ?トイレとお風呂が一緒でトイレットペーパーとか濡れるんじゃないか?ふっふっふ、甘いね!こんな時の為にこのアイテムを使うんだよ!
「シャワーカーテン!」
……はぁ、何やってんだか。いくら会話する相手がいないからって、こんな独り言を言いながらするのは、流石にヤバイよなぁ~。
「でも、明日からはバイトも始まるし、こんな独り言言うのも今日までなんだからね!」
誰も聞いてない部屋で誰かに言い訳する様に言いながら、ササッと残りの片付けを終わらせ晩御飯の準備に取り掛かった。
晩御飯は、もやしとキャベツに玉ねぎを塩胡椒で炒めたシンプルな野菜炒めとご飯!
もっと色んな料理を作りたいけど、バイト代がちゃんと入って、ある程度生活が安定するまでは我慢かな。
食べ終わったら、食器を片付け、シャワーを浴び明日に備え少し早めに寝ることにした。
「それにしても、実家より古いし、一人でこれから全部しないとだけど、そこまで不満は無いんだよなぁ……」
スマホでアラームをセットし、布団に入ると流石に疲れてたのかすぐ眠気が襲ってきて、眠りについた。
「ちっ、こんなボロアパートに住まわせて、1人でなんでもやらないといけないとか、本当にダルすぎだろ」
誰が言ったか、誰に言ってるのか、そんな事など眠って知らない僕は、この時シナリオと言う運命力の力に気がついていなかった。
読んでいただきありがとう!
感想やブクマ、イイネ良かったらお願いします!