1.初めまして
初めまして。世夜海です。小説初心者なので温かい目で見守ってくださると嬉しいです…
……この世界は四季が壊れた。
何処かしらか飛んできた虹色の粉で4つの四季に分かれたらしい。
春、夏、秋、冬の国に分かれた後、違う四季が恋しくなり旅行をする人も居た。
そんな出来事があってから2ヶ月、「季節体験法」という法律が出来た。
簡単に言えば違う四季を体験したら刑務所に入れられる。と言う法律だ。
その法律の発表後、10日間「ゴールデンタイム」が与えられた。
自身が住んでいる四季以外が写っている写真や、広告、違う国に行く飛行機、列車等が全部止まった。
1部の市民が「バレずに国境線超えれば良いんじゃない?」等色々言っていたが、
四季の違う場所の境界線には大きな塀が出来て違う四季の場所には渡れなくなってしまった。
そんな世界で生きているのが私、“冬星光“。冬の世界に生きている。
皆「違う四季を体験した~い!」とか言うが、私はそうは思わない。
まあ私も“アレ“が無ければ違う四季行ってみたいと思っただろう。
“アレ“と言うのは能力の事だ。まあ、四季体験法が出来て、叩かれ過ぎたから作っただけだと思う。
謎の施設が設置され謎の椅子に座り、浮遊は必ず着き、後は火、水、風、雷、土 強さはランダムで
能力をつけてくれる。 私は水と浮遊。浮遊は強いが、水の強さは弱い。
皆は基本全部の能力が強いし、なんか……少し残念だったが、
冬の世界は歩けば毎日降る雪の影響で1時間かかる。
空を飛びながら学校に通えると、時短なるし。まあいいか。
「……今日も寒いな、“じゃあお母さん、行ってきます〜」
「あら、まだ5時だしまだ朝ご飯食べてないわよ!」
「5時じゃないと混むからいいの、行ってくるね!」
箒に乗り、空を飛ぶ。 5時代だと、まだあまり人が居ない。
通学、通勤のピークだと空は星の様に人が居る為、私は5時台に出ている。
「……あ! 瑠海! おはよう、一緒に学校行こ〜」
「……おう! いいぞ!」
私の友人 長内瑠海。元気過ぎて逆に心配なくらい。
「んじゃあ、行くぞ〜!!!」
「えっちょっ、待ってよ!!…」
最近の箒は、体重を前に乗せることにより加速する。 メーターも着いていてとっても便利。
……だがコツを掴まないと前に倒れて下に落ちてしまう。壊れていたら足で通学することになる。
ードッカン!!!
また瑠海が落ちた。箒から瑠海は金持ちだから箒(11万弱)を買ってもらえる。羨ましい。
「瑠海、また落ちたの?あっ、箒壊れてるじゃん……乗っていく?」
「はあ……コツが全然掴めないな!!!!おう、ありがとな!!」
私の箒の持ち手は長く、3人まで乗れる。……瑠海しか友達がいないけど。
って言うか、母が瑠海と乗ると思って買ったもの。
長いし、普通なら飛びにくいが私は浮遊が強いので不自由がない。
「じゃあ、捕まってて 行くよ〜」
「おうっ!!!」
ー数分後
「……じゃあまた、放課後にまた帰ろ」
「おう!! じゃあな〜!!」
……クラスがバラバラだから、毎日放課後になったら一緒に帰る。
クラスが違うと中々話す機会がないのだ…
階段を登り、教室のドアを開ける。
喋る声は静まり、ドアの音で私に集まる視線。
……私はクラスに友達が居ない。だから、皆喋り出す。
別にいい。私は1番後ろの窓側。最高の特等席だからだ。
「ねえ、光さん、頼み事があるんだけど……この皆の課題プリント先生に届けてくれない?」
「……嗚呼、全然いいよ」
「ありがとう! よろしくね〜」
この会話はしょっちゅうだ。
皆、授業が始まるまで友達と話したい。
そんな理由で皆私に頼む……まあ別にいいのだが。
「……失礼します、五十嵐いらっしゃいますか?」
「居るよ〜、プリントねクラスの委員長がやるのに……ごめんなさいね〜」
「……いえ、大丈夫です 失礼しました」
ーガラガラ……
この会話もしょっちゅうだ。
素っ気のない“ごめんなさい“なら別に言わなくてもいいのに……
なんて思いながら教室に向かい、自身の椅子に座るのだ。
私の人生は、とてもつまらないものだと思う。
ー昼休み……
授業が4/3が終わった。
……実は昼休みは“ちょっぴり“不良“になると思う。
何故なら、立ち入り禁止の屋上でご飯を食べるからっ!!!!!
……まあ生徒や先生も普通は来ないから、穴場である。ただそれだけの理由だ。
「……いただきます」
手を合わせ、いただきます。と言ってお弁当を食べる。
ーコツコツコツ……
こちらに向かうハイヒールの音が聞こえる。
もしかして先生だろうか……バレた?
流石にバレたら怒られてしまうのである。
私は塔屋の端でしゃがみこむ。しゃがみながら更に端へ行くと誰がにぶつかる感覚があった。
おもわず後ろを振り向く。……
顔色が悪い、人形みたいな女の子が倒れ込んでいた。思わずおでこを触る。
「……熱っ、寒そうなワンピース着てるしこのままじゃ死んじゃうよ……」
ーガチャ……
「誰かいるのかしら! 立ち入り禁止の場所にいるなんて、厳しい罰を受けてもらいますよ!!」
……最悪だ。“厳しい“で評判の先生の声……
私は、倒れ込んだ彼女を座らせる格好に動かし、上着を脱ぎ倒れ込んでいた彼女にかける。
お願い、探さないで。 早くどっかに……
「見間違いだったのかしら、んも……私ったら、あっ!授業が終わるわ、行かないと〜」
ーガチャ…… コツコツコツ……
「……ふう、良かった〜、、」
溜息をつき、先程の女の子を見る。
目を開け、寒そうに震えている。
「……だ、大丈夫!?えっと……何か……無いかな」
ふと、母がお弁当にスープを付けてくれていたことを思い出す。
鞄を漁る。あった、スープだ。……まだ温かかい。
「スープだよ、飲める?」
彼女は頷き、スープを美味しそうに飲む。
ありがとうと言う様に、笑顔で微笑む。
「……寒いから中入ろう、見つからない様にね」
彼女に上着を着せ、手を引っ張り中へと入る。
「待ってて、君を送り届けてあげるからね」
死角に彼女をしゃがませ、1階の靴箱に行く。靴と予備の上着や帽子、箒が置いてあるのだ。
……何故あの子を助けようと思ったのか、授業を無断で欠席してまで。
分からないけれど……私の頭は助けるでいっぱいだった。“世界が輝いて見えた。“
箒置き場の箒とを持ち、大急ぎで屋上へと向かう。
「はあはあ……、あったよ! じゃあ家まで送り届けてあげる!」
彼女に帽子をかぶせ、私は予備のジャンバーを着る。
彼女の手を引っ張り、2人で屋上に出る。
外は雪の大吹雪が起きていた。箒で飛べるのだろうか……
だが、私は飛行が強い!!だから行ける!!そう思い、彼女を箒に乗せる。
「私に掴まってて、落ちないでね!」
彼女は私の体に抱きつく。
私は大吹雪の中、箒で空を飛んだ……