第二話 20秒に想いをのせて
遅くなりすみません
明日は2本あげるつもりでいるのでお願いします
まだまだ、慣れないのでアドバイスなどあったら心待ちにしています
僕は死んだ
今僕は、暗く黒い空間どこまで広がっているのかわからない、そんな場所に1人でいた
周りをみわたしてみると暗い空間に1台のテレビが置いてあり、テレビは砂嵐とノイズが走っており、テレビに近づくとそのノイズは強さを増し酷くなっていった
だが、テレビの前についた瞬間『プツン』と音が鳴りブラックアウトし時を置かず画面が白く光だす
白く光出した光は暗い世界に粒子の様に出てきて人型を成形しはじめ、画面の光は粒子になり人型に吸収されるように薄くなって行き人型が出来上がると画面は砂嵐に戻っていた
体の成形が終わった人型の光は急に喋り始めたが言葉になっていない
ノイズの様な音から始まり動物の鳴き声を何種類も合わせて様な音も混じり始める
ノイズの音は薄くなりそれと同時に言語化された言葉も混じり始めた
動物の鳴き声はおさまり、最初は聞き馴染みのない外国の言語から日本語に変わっていった
「あー、あー、通じているかな?急に固まってどうしんだい?君が操る言語はこれであっているはずなんだが。」
「あ、ん…と、あってはいますが、急すぎて今のこの現状が理解できなくて…」
「なるほど、ではまず説明と私の紹介をしようかな。」
そう言うと人型は説明と自己紹介を始めた
この世界は死後の世界であり魂が消えるまでの少しの間だけいるための空間であり、そして光の人型は管理者であり、人の世で言う神に位置づけられる存在だと言う
「少しずつ理解はしてくれたかな?ここまでは理解したものとして話しを続けさせてもらおう、少し君にはイレギュラーが起こっていてね。」
「イレギュラーですか?何にも変わってる感じはしませんが…」
「その変わっていないってのが正しくイレギュラーなんだ。普通ならこの空間では、光の球のような形をして魂は存在することになっていて、そこにあるテレビから20秒ほど音が聞こえた後に魂は消えてなくなることになっている。でも君は生前の姿で魂が残り消えてもいない。」
「えっ!?じゃあ、僕はどうなるんですか?」
「まずは、さっき言った20秒ほどの音を聴くためにテレビと君の意識を少し繋げさてもらうよ。」
そう言うと人型はテレビに手をかざし始めた
手をかざされたテレビからは聞き覚える声が聞こえ始めた
「未来くん、起きてくれ!君とはまだ何にも話せていない」
「おい、起きろよ。今日からやり直して兄弟になりたくて悩んでたのに死んでんじゃねーよ。」
「私の可愛い弟、消えないでよ…」
「ねー、息子に先に死なれるなんてお母さんこれからどうしたらいいの…ね…」
20秒経ち途中で聞こえなくなってしまったが、テレビからは聞き覚えのある家族の声が流れて来ていた
内容から家族5人で今日集まった理由がなんとなくわかり、家族として思われていた事を実感した
そして、そんな家族と距離を作り交流せず離れていた自分に凄く後悔をしていた
「この20秒の音は死後、人間は20秒間ほど意識が残っているんだ。その意識の20秒間に君の体が聴いた音をここから流している。」
「なんでこんな音を流しているんですか?」
「この音で人生を振り返り次を頑張ってもらうためにだよ。でも君は今の音を聞き後悔したことにより魂が生前の姿で定着してしまったみたいだ。」
「え?じゃあ、僕はこのままこの空間で過ごすんですか?」
「いや、君には2つの道がある。1つは君の世界で流行りの異世界転生って奴だね。この場合赤子から転生し今の魂の大きさと同等のスキルを上げよう。どうだね?」
「確かに、アニメなどでよく見ますね!でも、もう1つの道ってなんなんですか?」
「もう1つは今の君にはちょうどいいだろうものだ。君の魂の大きさを定着させてもいい過去の君の体に定着させるってものだね。いわゆる、
過去からやり直し、過去転生ってやつかな。どちらも記憶は持っていけるよ。どうする?」
異世界転生と過去転生、そんなの決まっている
この今ある後悔を胸に異世界には行けない、それより家族5人で次こそは幸せに暮らしたい
「僕は過去に転生したいです、お願いします」
「わかったよ。次の人生は後悔のないように生きれるといいね」
そう言うと僕に手をかざし、人型は手を振るそして僕の意識が途切れた
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