第十九話 朝の目覚め
今日の目覚めは控えに言って最悪な物だった
今日の朝食作りはまりねーに任せていたため、少し遅くまで寝ていた
朝方寝返りをしようとすると背中に何か当たり寝返りが打てなく、目を開け後ろを振り向くとそこにはすやすやと気持ちよさそうに寝たまりねーがいたのだ
僕はすぐさまベッドから飛び起き少し大きな声を出してしまった
隣の部屋にいる冬真が、その声を聞き部屋に飛び込んできてくれたのだが、僕の声に反応せず寝たままのまりねーをみるとら固まった後そのまま後ろに下がり扉を閉めてしまった
だが、そのあとすぐまた扉は開き冬真は中に入りスーッとこちらに近づいてくると目と表情で僕に何かを確かめて来た
それを同意の上かどうかの確認かと思い、思い切り首を横に振ると冬真は呆れ、ため息をついた
冬真はため息をついた後、そのまま大きく息を吸いまりねーの耳元に近づく
「起きろバカ。」
その声はとても大きく少し離れた僕の耳にまでダメージを与えるほどのものだった
当たり前に、その声を耳元でやられたまりねーは僕より遥かに大きいダメージを食らい耳を押さえ唸っていた
まりねーは耳を押さえながら寝返りをうち冬真の方へと向くとようやく目を開け冬真の顔を見た
「とうまおはよ、朝からひどい起こし方しないでよ。心臓に悪いよ。」
「心臓に悪いのは俺とみくの方だからな。」
本当に冬真の言う通りだ
あんな起き方は本当に心臓に悪いとしか言いようがない物だったし、それを見た冬真も本当に心臓に悪い思いをしただろう
冬真はまりねーを軽く睨むがまだ眠そうなまりねーはそんな目線を気にせずに目を擦っていた
まりねーは少し眠そうな目で僕の部屋を見渡した後、ハッとした様子を見せ僕の方に振り向いた
「ご飯作り終えたから、今日の服選びしたかったし起こしついでに来たらにみっくん気持ちよさそうに寝ていたから、布団気持ち良さそうで私も寝ちゃった。ごめんね、テヘ。」
「テヘ、じゃないから。みくも大丈夫か?最近はなくなってだんだけどな。」
最近は、と言うことは前はよくあったのだろう
そしてその被害者は冬真であったに違いないと悟った
冬真も苦労していたんだろうなと自分に起こったことを思い出し、心の中で冬真に同情した
「確かに心臓に悪くてビックリしたけまりねーもこれから気をつけてくれるなら平気だよ。」
「うんうん、気をつけるよ。出来るだけ頑張ってみる。」
許されたのだと安心し、ニコニコと明るく振る舞うまりねーに僕は少し不安になった
「みく、これは反省してないぞ。今日の買い物、新しい鍵付きのドアノブも見に行こう。」
「うん、賛成。僕も朝は穏やかに起きたい。」
「2人ともひどい。おねーちゃんは弟達と寝たい。」
全く反省してなさそうなまりねーに2人でため息をつき、朝食ができているとまりねーが言っていたので僕はベットから起き上がり着替えの準備をし始めた
昨日、冬真と買いに行った服をだし、丁度冬真もまりねーもいるので2人にコーディネートしてもらい今日のファッションが決まった
「じゃー、俺は先に行ってるから着替えてからこいよ。」
そう言うと冬真は先に部屋から出ていったのだがまりねーは一向に出ていく気配がない
まりねーの方を見ると、どうしたの?と言わんばかりに首を傾げられた
「まりねー、僕今から着替えるんだけど。」
「うん、わかってるよ。」
「……。着替えるから出ていってくれないかな?」
「別に私は平気だよー。」
「僕が平気じゃないからね。ほら出てって。」
少し寂しそうにするまりねーの背中を押し部屋から追い出し扉を閉めた
こんなにどっと疲れる朝は初めての経験であった
さっきは冗談で言ったがドアノブ本当に変えた方がいいなと選んでくれた服に着替えながら思ってしまった
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