第十六話 慣れないと
遅くなりました
明日は2本あげますので時間があるとき見てください
笑顔の冬真に連れられ学校を後にした
冬真に連れてこられたのは数駅移動したところにある大型ショッピングモールだ
ここへ来たのは僕の服の少なさと服への興味のなさ、センスのなさが招いた結果だ
建物の中に入り、何にもわからない僕は前を歩く冬真について行く
そんな僕らを見た他の客に「兄弟仲良いわね」と呟かれる
きっと冬真が兄で後ろをついて歩く僕は弟に見えてるのだろう
確かに間違ってはいない、でもきっと身長差などもあって歳の差もあるように思ってるのだろう
残念ながら同い年である
冬真は小学校卒業したばかりには見えないくらいに服装も、当たり前に顔も大人びていた
だからそう見られるのも覚悟は既にできていたので平気であった
そうこうしているうちにまず1つ目のお店に着く
1つ目のお店は僕でも来たことある某大手のアパレルであった
ここは安くて種類も多いので、まず服が少ない僕に丁度よかった
冬真はまずここでパンツやインナーなどを揃えて
で、他のブランドでアウターなどを買いパッとみオシャレに見せようとしているようだ
そして店内を冬真に連れられパッと見でだいたいのサイズを測り、合いそうのアイテムを見つけるたびにかごに入れて行く
ある程度かごがいっぱいになるとそのまま試着室に連れてかれ、籠いっぱいの服と一緒に放り込まれた
まずは着せてみないとわからないという考えからなのだろうが店内に入ってから試着室に放り込まれるまでが早かった
早速、外から冬真に指示され組み合わせられた服を手にとった
どの服も当たり前に今まで着たことない色や服であり、冬真のタイプに合う色や服でもなかった
早い時間の中でも僕に似合いそうな服を選んでくれていたのだと思いながら着ていく
着替え終わりカーテンを開けると冬真は「うん、いいね」と言い軽く首を頷いた後、次の服を指示してカーテンをとじる
それが何回も繰り返され、最初に渡された服を着終わると次の服と交換されまた着せられていく
追加の服が終わるともうおかわりはないようだったので一旦、元の服に戻ることにした
自分ではこんなに服を着ることはなく初めての経験に身体がどっと疲れていた
「お疲れ様、いったんこんなもんでいいかな。自分で気に入ったやつとかあった?」
「本当に疲れたよ…。着すぎてどれがとかあんまりわからないけど明るめの色の方が何かよかったかなぁ。」
「わかったよ。自分で良いと思う物の方がいいしパンツを少し明るめの色のものにしようか。後は俺が決めるけどいい?」
「後はおまかせします。もう僕はむり…。」
そう言いながら項垂れる僕に、着た服の中から似合う服を選びながら冬真はこっちを見てにっこり笑う
「ここは終わりだけど、まだアウターとか選ぶんだからまだまだ次行くからね?」
その言葉は僕にとどめを刺すような言葉であった
そうしてそのあと予告通り連れ回され、そして無事僕の服の買い物は終了することができた
その後は各々の他に必要な物も買うこともでき、帰路に着く事にした
そんな帰り道ら疲れ果てる僕を見て冬真は追い討ちをかけてきた
「みく、すごく疲れてるな。でもまりや、父さんと言ったらもっと大変だからその時は頑張れよ。」
その言葉に「当分の間はもう嫌だ。」と心の中で僕は思いっきり叫んだ
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