表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

あそびたりない

作者: あこ

 「もっと遊びな」

専門時代からの友人が言った。


 彼氏がほしいけど、出会いがない、好きな人もいない。

「どうしたら出来るの?」

 私の素朴なその問いに友人はそう答えた。


 「君は真面目すぎる、もっと遊びな」


 好きな人や彼氏がいた事もほんどなかった。


 彼女が居ない時の方が少ない彼から見たら、私はきっとそうなのだ。


 友人との飲み会を終え家に帰り、しばらく好きな人は出来ないだろうし、若い内に一度遊んでおこうと思った。

 

 よくあるアプリを入れてみた。

 さっそく色んな相手からメッセージが来た。その中で面白いものがあった。

 

 「笑顔えっぐい可愛くて呼吸止まりかけました」

 シンプルに気持ち悪かった、けれど他の生々しいキモさよりも大分マシだった。


 「ありがとう、そのまま止めてみて」

 止まりかけたなら、止めてみてほしいと思い返事をした。


 「死んじゃう」

 うん、それはそう。


 なんとなくやり取りが面白かったので、会うことにした。

 

 会ってみると、思っていたよりもかっこよかった、でも背が小さくてなんだか可愛かった。


 彼の家について行き

 彼の手作りのカレーを2人で食べた。


 彼はカレー作りが好きらしく、普通の茶色いカレーと白いカレーをご馳走してくれた。

 

 久しぶりの手料理だったので、とても美味しく感じた。


 お互いの仕事や兄弟、休日の過ごし方、今までの恋愛など色んな話をした。


 

 そして、ロフトに上がり、キスをした。なんだかしてしまうと本当に好きになりそうで怖くなった。

 

 それに彼が気づき、帰る?と聞いてきた

 誰かと一緒にいたいけれど、やりたくはなかった

 でも帰るのも嫌だった。


 



 このまま帰るなら、もっと一緒にいたいと思い

 キスをした。






 帰りは、駅まで送ってくれた。

 もう一度遊びたかった。


 けれど彼にとって私はもう興味のないものになってしまったので、それ以降連絡を取る事はなかった。

 

 

 





 遊んだりするんじゃなかった。

 

 

 



 






 



  


 

 



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ