序章
始まりの時
この世の何を例に挙げても自身の表現力に絶望するほど美しい場所がそこにはあった。そこに住まうものやはり、住まう場所に相応しい容姿だった。
そんな至高の園には母と数えるのを諦めてしまいそうなほど多くの子供たちが暮らしていた。何不自由なくのほほんと生活していたが、子供たちはある時はたと気づいてしまった。この暮らしはもの凄くつまらないものであると。そこで子供たちはいかにこの退屈した日々の中で楽しみを見出すかを話し合い続けた。話し合いは途方もなく長く続いた。皆がこの生活を諦めて受け入れようとしたそのとき、明朗そうな女の子が名案を思い付いたとばかりに叫んだ。
「ママみたいに宇宙を作って育ててみようよ!」
それは子供たちにとって、とても魅力的な解決策であった。早速子供たちは行動に移りだした。
「ママ!私たちも宇宙が欲しい!」
「まだ早いから駄目よ。」
母と呼ばれた女性がいう、言葉はまだ続いた。
「でも、そうね。一人一つの星をあげるからそれをちゃんと育てた人に宇宙をあげるわ。」
その後は私たちの多くが知る、ビックバンが起きた。母は子供たちのために新しい宇宙を作った。
ここまで駄文に付き合って下さりありがとうございました。