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HOMER STAYER  作者: 襲雷
12/12

第12話:結成!生徒会!

「ほんっっぅとうにゴメン!!!」

真吾たちは、幼馴染達に事情を説明を行なった後、全力で頭を下げた

少なからず、傷を負った太陽、沙耶、ついでに秀吉

いくら計画を立てたのが棗や祭といっても、それに参加した真吾が無実になるわけではない


「ん・・理由がどうあれ、人を試すような真似は感心しないぞ・・真吾」

「太陽さん、すみません・・」

子供を諭すように太陽がつぶやく、こいつには何年たっても敵わないんだろうな


「真吾にい・・ホント私焦ったんだからね!真吾にい無事だったから許すけど・・・」

「沙耶ちゃん、ホントゴメン・・・反省してます・・・」

沙耶には本当に悪いことをした、心配性な沙耶には酷だったろう


「おいらもほんとっ疲れだ〜〜、バカ真吾!後で、福美屋のパフェおごりだかんね!!」

「あぁ、2杯までなら許す」

この食欲旺盛な奴には食い物あげとけば機嫌が直るのだからある意味楽だ


「おい!反省してるんだったら棗先輩と祭先輩、どちらか紹介しろっ!!」

「黙れ、性欲動物」

「しどいっ!!勝利の立役者に向かって!!」

秀吉もこれさえなければなぁ・・・と思う真吾であった


「では・・・わだかまりも解けたところで話を進めていいだろうか」

棗が我らが幼馴染ズのペースに惑わされぬよう、声をかける


「あぁ、では聞かせてくれ」

「じつはな・・・」

棗が順序を追って説明する


生徒会会長に真吾を任命したこと

そして、その役員にその幼馴染を任命しようとして、その能力をみるため試験を行なったこと

そして・・・

「私の答えは決まった・・・次の生徒会役員はお前らが担うべきだとな」

棗が4人に向かって、宣言した


「おいら達が生徒会に入るの?すげーー!」

姫はなんかわっくわくという感じだ

「仕事内容は何をするのだ?」

太陽が、軌道を修正する

「主にイベントごとの企画、運営、そして、各部活動への予算管理、まぁこれは季節物で〜、そんな回数は多くないよ〜

 一番の業務となるのは、学園内のトラブル処理〜・・と一言で言っても、恋愛相談、喧嘩の仲裁等、

 その他もろもろ、何でも屋〜というのが正しいわね〜」

「うわぁ〜〜めんどいんだね〜、ちょっと嫌かな〜」

「もちろん、去年の生徒会メンバーと言っても私と祭、そしてあと一人いるのだが、旧生徒会メンバーも仕事を手伝うさ

 あまり難しく考える必要はないぞ」

「マジで!?じゃぁおいらやってもいいかも!!」

「おう!俺もやるぜぃ!こんな美人の方々と仕事できるなんてな、違うことまで教えてグハァ!!」

今回は、幼馴染フルメンバーでの総ツッコミ

『お前は黙ってろ!!』

見事に息があっている、変なところはバッチリかみあう


「理由はわかった、だが」

シリアスモードに戻り、そこで一息つく

「肝心の真吾の言葉を俺らは聞いていない」

ジロッと太陽の、意思の強い瞳が真吾に向く

「俺は・・・」


最初は、棗に強制的に誘われたことであった

決して能動的に真吾が動いたわけではない

このサバイバルゲームも流されるままである

その状態を見抜いてか、太陽は問うている

俺の気持ち・・・


「正直・・・俺は・・・生徒会長になれるような器ではないと思う・・・」


皆の目が真吾に集中する

棗の顔に少し暗さがにじんだような気がした

「神山・・」


「けど、それでも俺でもできることがある。

 器うんぬんよりも、自分のできる事をやる

 それができる場があるというのに、やらないのは

 きっと自分でも後悔する」

棗の目から暗さが消えていく



「それでいて、俺だけじゃできないことをできるのがお前らだと思ってる

 いい意味でも、悪い意味でもね」


いい意味で太陽と沙耶に

悪い意味で秀吉と姫に


「一番には、このメンバーでやれたら面白いかなってのが理由として正しいけどね」

ふっと全員の顔を見渡しながら言った


「そうか」

太陽がふっと笑った気がした


「・・・今日、帰って一晩考えて欲しい

 生徒会は決して強制するものではない

 生徒会を支えてくれると思う者は明日生徒会室に来てくれ」


棗が皆の目を見て言ったその言葉が長い一日の締めとなった



翌日・・・

「で、お前らは何をしているんだ」


「ん〜おいら達のくつろぎスペースの確保だけど何か?」


「いいじゃんよ、俺達のサボり・・もとい活動拠点になるんだからさ〜」


「姫っち〜、パソコンは10台で足りるかしら〜、自宅から持ってきたんだけど〜」


「「さすが祭さん、グッジョブぅ!!」」



「んで、そっちは・・」


「今年の体育祭のプログラムの整理だが何か?」


「斉藤、これもそっちのファイルに閉じておいてくれ」


「わかった、棗先輩」


「棗先輩!この野球部の予算ですけど・・不明瞭な所が」


「ふむ、なるほど・・・これは用途不明な金額が多すぎるな・・

 これは正否を明らかにしなければならないな、気づかなかったな・・・

 沙耶、さすがだな」


「はい!ありがとうございます!!」


生徒会室には予想通りというべきか昨日の夜のメンバーが一人として欠けず集まっていた


どっちもいろんな意味で馴染みすぎていた


むしろ目を瞑っていても全員の台詞がわかってしまう自分が悲しかった


これだけ個性的な人たちをまとめていくことができるのか・・


確実にカオスな空間になることは間違いない


いっそのこと、信任投票でどうにか落ちないかなぁ・・・


そんな真吾の考えは1週間後の選挙で、ほぼ10割の支持を得て見事打ち砕かれるのであった


ここまで読んでいただきありがとうございます

作者の襲雷です!ほむすて導入部である序章がようやく終わりました。実はここまでは以前私のホームページで掲載していたものを加筆修正した上で登校したものです。よってこれからの展開はまたまた新しく書き直した内容となります

遅筆につき更新頻度もこれより遅めになるかもですが更新していきますのでよろしくお願いします。

予告として、次章ではこの題名の意味もこれからわかっていくと思います。こんな作品ですが期待していただけると嬉しいです。

それでは、次話でお会いしましょう!

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