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HOMER STAYER  作者: 襲雷
10/12

第10話:武闘派とお笑い派

「うわぁぃ・・・」

真夜中の学校の校長室、真吾、棗、祭の3人は10数個のモニターに囲まれていた

「ふむ、あいつらやるではないか

 しかし、武闘派2人が頑張っているのに、あの2人ははだらしない」

「うふふ〜手加減ないようにレベルマックスに設定してるしね〜なかなか手強いわよ〜

 ちなみに、マックスは片手でコインを曲げられるくらい☆」

心底祭は楽しそうであった・・・この人、ドSだ、絶対


「ってか夜中の学校でこんなことしていいんですか?」

先生にバレたら、退学どころか、器物損壊、殺人未遂で逮捕されそうだ

「おっけよ〜、校長は脅しゴホゴホっ校長先生の許可は取ったし〜、あのメカ侍と学校の修理代は自前だしねぇ」

いや、問題そこじゃないし・・・

「あの鎧武者・・・あれって間違いなく、ウン千万円とかしません?」

「いいのよ〜楽しければ、」

うん、適度にいろいろ狂っていい感じ

何者だ、このお方は、どこぞのセレブですか・・・

俺の周りってダメ人間の確率高いな〜・・・

そう軽く悟りに入っている真吾であった



ケース1:武闘派の場合

「はぁ!!」

ドス!バキッ!バシュゥ!!

太陽の気合と共に、3体のメカ侍が同時に崩れ落ちる

「ふむ、悪くない」

太陽は自分の剣技にご満悦だ

そのすぐ後ろでは

「この鉄屑が!!一回リサイクルされて来い!!」

沙耶が毒を吐きながらも奮闘中

太陽と違って、拳や蹴りで鉄を砕いているから恐ろしい


しかし、その死角から襲い掛かる鎧武者

ガバァ

すぐ真後ろからマシンガンを構えられた沙耶

ダメだ、避けられない!!

「きゃっ!!しまっ・・・」

もうダメだと思い、目を塞ぐ沙耶

ズバアァァァ・・・ドサッ

「沙耶?大丈夫か?」

目を開けると、太陽が鎧武者を一閃の元に破壊していた

え〜とこれサバゲーですよね?

とりあえずガチンコなのはわかりますが・・・


「うっ、うん、ありがとう・・陽にい」

「よかった・・・これでこっちから来た敵は全てのようだな

 姫たちが心配だ、すぐ戻ろう」

「あっ・・陽にい・・・先行ってて・・・」

立ち上がらない沙耶

「疲れたのか?」

心配そうに太陽が俯いている沙耶を覗き込む

「あぅ・・そうじゃないけど・・・その・・さっきので・・・」

「ん、どうした、どっか怪我したのか?」


「・・・腰抜けちゃった」


見るとよほど恥ずかしいのか沙耶の顔が真っ赤に染まる

「そうか・・・わかった」

「うん、だから、陽にいだけ先・・・って!?」

沙耶が言いかけた瞬間

「乗れ」

太陽が後ろを向き、しゃがみこむ

これで考えられる状況は一つだが

高校生としてはあまりにも恥ずかしい

「えっ?えっ!?陽にい!大丈夫だから!!」

「いいから乗れ」

押しが強いですね、太陽さん

有無を言わせぬ迫力があった

「・・・はい」

というわけで沙耶が折れるしかなかった・・・


結果

「しっかり捕まっていろ、とばすぞ」

「うっうん」

ギュッと後ろから太陽にしがみつく沙耶

「えへへ・・・」

「どうした、沙耶」

「こうやって、陽にいに背負われるのって久しぶりだから

 昔みたいでいいなぁ・・・って」

「小学校の時以来か・・あの時は貧血とかで体弱かったっけな」

太陽も思い出すようにふっと笑った

「うん、体鍛え始めて、体は治ったから良かったけど、でも・・・」


陽にいに背負われることなくなって、ちょっと寂しかったな・・・


最後の言葉は沙耶の喉の奥につまって、出てこなかった

「俺はなんだか寂しかったな・・・頼ってくれる妹がいなくなってしまうようで」


!!!!


沙耶の顔がボッと赤くなる、瞬間ギュッと太陽に回す手の力も強くなる

「ん?沙耶?どうかしたのか?」

「いいいいいいえ!ななんななな何でもございませんですます!!?」

初々しいぞ、こいつら

「そうか、では急ごう」

「うっうん、・・・そう、妹・・か・・・」

真っ赤に燃えた心にズキリと針のように小さい痛みが残った



ケース2:お笑い派

「秀吉、そこ!はい、盾になって!!」

「あぶね・・・てめぇ!!人を矢面に立たすんじゃねぇ!!」

「おいらの人身御供って存在意義があるだけマシなんだよ、いいからおいらを守れ!!」

「・・何だか無性に殴りたくなってきた」

「じゃぁその怒りを後ろの気違いさんにお願いしま〜す!」

後ろには、10体を超える鎧武者が全力疾走で追いかけてくる


「無理!!」

「このぉ!ヘタレ秀吉がぁ!!」


全速力でコーナーを曲がる2人

しかし、その前にも一体の鎧武者が

「しまった挟み撃ちか!!?」

秀吉は喧嘩は強いが、ここまで人外と戦う気は毛頭ない

が・・この状況、やるしかない

そう思って一体の新手に歩み寄る瞬間・・・


ずぎゅーーーん☆


衝撃と共に崩れ落ちる鎧武者


「へっ?」

素っ頓狂な声の秀吉、

後ろを見ると一筋の硝煙が上がっていた

「また・・つまらぬ物を撃ってしまった・・・」

片手で、拳銃を携え、決め台詞を吐く姫

「んじゃまた鬼ごっこ再開ー!!」

走り出す姫

「チョットマテ」

カタコトになりながら付いていく秀吉・・・

「なんだそれは!?、手に持っているバリバリ危険物は!!」

「ん?ホンマもんの拳銃だけど何か?」


ここ日本ですよね?


「違う!!どっからそんな危険なブツを持ってきてるんだよ!?」

「夜の街は危険だから警察の兄貴が持たせてくれたんだって〜☆

 あと、研究者の兄貴から防犯グッズの煙幕と、手錠もあるんだー☆」

「語尾に☆つけて可愛がってごまかすな!!!」

秀吉は必死にツッコムが姫の手には銃の他に

花火の煙玉のような小さな玉と

ジャラっと質感ともに質感共に重々しい手錠が握られていた

バカ兄どもが!普通に犯罪だぞ・・・

「くっいろいろ言い足りないが

 とりあえず煙幕使って逃げるぞ!!」

「あいさー、ほいっと」

姫が後ろに向かって煙玉を投げ捨て、それが落下した瞬間

シューーー

という音とともに玉からものすごい量の煙が排出された

メカ侍達はカメラで認識したものしか追えないらしく

その場で止まったようだ

その隙に2人はその場からの脱出を図るのだった

「てか、これも正当防衛なのか」

珍しく秀吉が常識的なことで悩むのであった



「あの、ここ日本ですよね?」

モニター見るかぎり、バイオハザードと遜色ない光景が繰り広げられている

尋常じゃない数のメカ侍、正直ホラーに近い

というか善戦できている幼馴染達、規格外だ

今更ながらに、常識じゃ測れない世界にため息をつく真吾であった


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