表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/3

そして異世界

 目の前には緑が広がっていた。草が生え、木々が生い茂る、森のような場所。

「来た…異世界」

 辺りを見回すが目に写るのは木ばかり。

「ここ異世界か?」

 生前いた世界と見分けがつかない。異世界を象徴するものが見当たらない。

「もうちょっと場所の配慮もしてほしかったな」

 腰に手を当てようとすると、妙な物にぶつかる。腰にはベルトが巻かれ、それぞれ長さの違う刀が二本刺さっていた。一本は身の丈にあった扱いやすい刀。もう一本は少し短い小太刀。さすが神様。俺が二刀使いだと知ってたみたいだ。

「武器は気が利くのに場所は気が利かなかったのか」

愚痴を言いながら刀を抜く。

 まぁ、文句を言っても仕方がない。転生してくれただけでもありがたいんだ。あまり悪く言うのはよくない。

 抜いた刀を眺めながらふと、思う。

「これ、転生か?」

 綺麗に研がれた刀に映る俺の顔は、生前のそれそのまま。手足を見ても、今朝起きたときと何ら変わりない。18歳の姿。

 死んで別の人に生まれ変わるのが転生で、姿形そのままなのが転移じゃなかったか?

「…まあいいか」

 答えのでない事で悩むより、今の状況に目を向けなくちゃな。

「取り敢えず、町か何かを見付けないと」

 そのためにはこの森を抜け出さないとな。

 意を決して、異世界を歩き出した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ