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タロウ冒険記  作者: じょー
第1章 太郎でタロウ
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第8話 タロウ、成長の儀

本日2話目です。よろしくお願いします。

パーティーも終わり、ようやく成長の儀をするために教会へ向かった。むしろこっちの方がずっと楽しみだった。


「タロウ。パーティーはどうだった?」

馬車の中で父様がそう聞いてきた。正直疲れたな。大人達はよく笑顔を張り付けたままでいられるなと感心したほどだ。


「少し疲れました。顔の筋肉が痛いです。」

後半は作り笑いすら上手く出来た自信はない。


「最初はそんなものだ。私から見ればよくやっていた方だ。頑張ったなタロウ。後は教会で儀式を行うだけだ。儀式と言ってもそんなに時間のかかるものじゃないし。気を楽にしとくといい。」



教会まではそこまで時間はかからなかった。あれ?なんか人が多いな。

「父様、教会とはいつもこんなに人がいるものなのですか?」

教会と言えば週に1度だけ訪れるとか何か特別な時に来るだけのものだと思っていたけど違うのか?


「いや、いつもはここまでじゃないさ。でも今日は王女様もいらっしゃるからな。」

マジか。被ってるよ予定が。成長の儀は、ある程度人数が集まったらまとめて行うものだから顔を合わせる事もある。


そうか。王女様来てるならこの人混みもなっとくだな。この国の王族は割と人気がある。今の時代争いが無いわけではないが平和な方だ。



「父様、僕の儀式は領地の教会でもいいんじゃないでしょうか?」

正直に言うと。人混みは苦手だ。なのに王女様のおかけで人も集まっている。行きたくねぇ。


「すまないなタロウ。教会に連絡もしてるし王とも会う約束をしていてな。」

パーティーで後程と言ってたのはこういう事だったのか。約束してたならしょうがないか。パパッと終わらせて帰ろう。



教会の前まで着いた。中に入ると子供達は別室へ行きそこで儀式を行う。その間子供の親達は話し合ったりしているのだろう。


別室に行くと。30人は入れそうな部屋にすでに半分くらいの人がいた。姫様は囲まれてるな。離れておこう。それにしても姫様だけは頭1つ飛び抜けて可愛いな。他の子供も将来はモテそうな男の子も女の子もいて、それでも王女様は飛び抜けてる。将来が楽しみだな。


コンコンと部屋がノックされ教会の関係者と思われるおじいさんが入ってきた。司教様かな?位は分からないがベテラン神父の感じがある。


「皆さん。本日は成長の儀という訳でさぞ心待ちにしていた事でしょう。」

その通りだ。ここでどんなスキルが現れるかで将来に影響する事もある。


「皆さんは5歳となり、魔法を使うための器が出来上がった頃合いでそろそろ魔力を扱っても体が耐えきれるようになっているはずです。ですが、ここで教えるのはステータスという魔法のみです。魔力の扱いは簡単ではありません。よく練習をして、ゆっくり扱えるようになってください。これから行う成長の儀とは特別な事ではありません。まずは神に祈り、その神に力を与えて貰うことが成長の儀というものです。」



神父さんはゆっくりと語りかけるように説明した。なるほど。魔力は扱えても練習が必要なのだろう。体がバーンてなるからな。


説明が終わるお1人ずつ神父さんの元へ呼ばれ、おそらく神を型どったであろあ銅像の前でお祈りポーズをした。神父さんが菜にかを唱えると儀式は終わりみたいだ。変化が特にあるわけでは無いのでみんな何とも言えない顔をしている。次、俺の番か。


同じ様に神父さんの元へ行きお祈りポーズをする。神父さんが何か唱えると意識が飛んだ。



◇◇◇



「太郎。久しぶりですね。」

呼ばれて目をあけると、5年前にも見た机とイスしかない白い部屋だった。


「か、神様!?なんでこの部屋に!?し、死んだんですか?」

祈って死んだのか俺は?不意打ち過ぎてついていけないぞ。


「落ち着いてください。太郎。あなたは死んだわけではありません。転生者の方はこの成長の儀の時に意識を呼びだすようにしているだけです。」


良かった。こんなん死んでも死にきれないと思ったところだ。



「どうしてこのタイミングで呼び出しているのですか?正直、聞きたい事もありましたし丁度良かったですが。」


「産まれる環境によっては5歳まで生きれる事がないという事もあります。全体を見ればあなたが思っているよりも生存率は高くありません。まだ力無き5歳の頃までは。これより力をを与えますがそれでも死ぬものはあっさり死ぬのです。あなたがどんな道を歩むのかは分かりませんが気をつけるのですよ。」


久しぶりに神の忠告を聞いた。俺は貴族の家に産まれ、危険とは遠い生活を送ってきた。かなり恵まれてたんだな。


「ご忠告ありがたく受けとります。」

「よろしい。まずは魔力の扱い方や魔法の発動の仕方を教えましょう。ここで練習していきなさい。」


なんか甘やかされてるな。良いのか?いいか。いいな!

「まずはあなたのステータスを見せましょう。自分の体に戻ったら自分の力で見てみると良いですよ。」


どれどれ。産まれてからこの方ずっと気になっていた俺のステータス。悪くはないはずだ。



タロウ=グラウェル 5歳

HP 400/400

MP 400/400


スキル 剣術 礼儀作法 算術 言語理解


エクストラスキル 読む者(ロムセン) 【鑑定】

自由の象徴(フリーター) 【偽装】

神の加護(ミテマスヨ) 【魔法使い】




おぉ…HP,MPに関しては姉様も高い方と聞いていたがそのさらに4倍だな。これはまぁいい。スキルも今までやってきた事だからまぁ大丈夫だ。どこでもやっていける言語理解はありがたい。


問題はエクストラスキルだ。正直に言うと、名前の割りにパッとしない。欲しいスキルではあったけど。もっと転移とかそういうね。やつが欲しかったな。



たしかに前世では本やネット小説は読んでいたし、職業もフリーターだった。でも、最後のはわからないぞ?加護なのは分かるがルビが怖いわ。何なの神様?俺の事好きなの?


とりあえず聞こう。エクストラのスキルの事を特に。


「あのぉ、神様?」

「何でしょうか?いえ、だいたいは分かります。HP,MPが平均より大幅に高くて感謝しているのですね。」


「いえ、あ、感謝はしていますが」

「そうでしょう。5歳の子供の平均が70前後ですもの。あなたはすでに一般的な大人と同じ体力、魔術師として生きている大人と同じ魔力がありますものね。それは感謝もするでしょう。受け止めてあげますとも。」


なんか饒舌だぞこの神様。初期と違う。もっとフラットだったろ神様よ。


「あの、エクストラスキルについてなんですけど。」

「分かりました。エクストラスキルについて説明させていただきますね。」


説明して貰った。長々と。時間の流れは変えられるらしく現実ではまだ数秒らしい。

要約するとこうだ。


読む者(ロムセン)は鑑定スキルで情報を読み取ったり偽物を見破ったり、隠されてる通路がわかったりするらしい。有用スキルだな。


自由の象徴(フリーター)は何にでもなれる可能性からでた、偽装というスキルだ。相手との距離感を狂わせたり。見た目を変えたり。ステータスを改造できるらしい。便利だし使い道も多い。


神様の加護(ミテマスヨ)これは長々と説明された。主にありがたみを。これは魔法の適性が全属性の上にMPの消費が抑えられ、魔力の扱いも上手くなり、まぁ、魔法に関しては1番ありがたい加護らしい。空間魔法で、転移やアイテムボックとかもいけるらしい。


魔法に関しては加護のお陰で成長は楽々になったが、肉体は自分で鍛えないとな…走りこみは続けよ。


「このまま現実に戻っても急成長した身体に精神がついていきませんので練習しますよ。他の子供達より成長の幅が大きすぎるのでそのための練習です。必要なことですよ。ゆっくり時間をかけましょう。そうしましょう。」


俺より張り切ってるってどうなのよそれ…ありがたいんだけどさ。最後のスキルが怖いよねやっぱ。


こうして、神様の特別レッスンで魔法やスキルについては使える様になった。まだまだ熟練度は低いが、まぁ、ゆっくりでいいだろ。




「神様、ありがとうございました。だいぶ成長できた気がします」

「いいのですよ。可愛い我が子。この世界は危険が多いのです。直接手は出せない分こうして手伝わせてください。それと、神様なんて無粋な呼び方はせず、ハルミナと名前で呼んでくださいな。」


いや、ホントにどこでこうなった?可愛い我が子って何だよ

。ホントもうスキルが怖くてしょうがないよ?



「ハルミナ様ありがとうございました。」

「いいのです。いいのです。可愛い我が子、私はいつまでもミテマ…見守ってますよ。死なないことだけを考えて生きていくのですよ。あぁ…時間ですね。それではまた機会があれば。」



こうして意識は身体に戻ってきた。何かが、みなぎってきる気がする。身体に変化が出ているのだろうか。俺は他の子供よりそれが顕著だしな。


というかハルミナ様がなんかヤバいな。ヤバくてヤバい。つまりヤバい。次の機会とか言ってたけど嘘だよな?


(ほんとうですよ)


寒気と共に幻聴かな?なんか聞こえた気がした。こんな所すぐでないと。

だが、他の子供達が終わるまでは帰れないらしい。早く早く。


やっと最後の王女様が終わった。何か王女様の表情が暗いな。ステータスが良くなかったのか?悪いけど鑑定させて貰おう。



カルミナ=ルールト 5歳

HP 80/80

MP 300/300


スキル 礼儀作法 愛想笑い 偽りの仮面 精霊魔法


エクストラスキル 王族の威厳(コウベヲタレヨ) 【威圧】

精霊の加護 (ササエテアゲル) 【精霊使い】




自分の事は転生者であるから置いとくとして、凄いな。普通に。


MPも初期としては十二分に高い。スキルが、愛想笑いと偽りの仮面だけ目立つな。どういう事だ?というか。そんなスキルまであるんだな。偽りの仮面は偽装スキルとは少し違うみたいだな。ずっと笑顔だったり逆に無表情だったり。使い分けられるみたいだ。つまり、スキルになっちゃうということはそういうことなわけで。



エクストラスキルは王族の威厳(コウベヲタレヨ)は相手を萎縮させるスキルみたいだ。HP,MPの合計値によって萎縮させられるかは決まるらしい。すでに一般的な大人くらいは萎縮させられるだろう。


2つ目の精霊の加護(ササエテアゲル)は魔法の扱いが上手くなるスキルだな。神の加護(ミテマスヨ)の下位互換だが、少し違うのは精霊を使役して、精霊魔法と呼ばれる一般的な魔法より魔力消費の少なくて強力な魔法が使えるらしい。精霊との契約から始めないといけないのは大変だが、俺もそっちが良かったかもしれない。


(見てますよ)


再び幻聴かもしれないさっきより圧が強い気がした。心の中で謝ってハルミナ様をべた褒めしておく。早くかえりたい。


でも、なんで浮かない顔をしてんだ?わからないぞ?スキルも見せなければ問題はないだろうし。

結局答えなんて出るわけもなく、教会を後にした。早く帰りたいし。


だが、この国は神ハルミナを崇めているためこの国、この大陸にいるうちは逃れられない運命である。


こうして、観光するはずだった王都は俺の帰りたいのゴリ押しでさっさと後にする事になるのだった。怖いからね。



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「転移したよ in 異世界」 http://ncode.syosetu.com/n1888eg/ という物も書いてます!よろしくお願いします。 こっちはラブコメです! https://ncode.syosetu.com/n7917ej/ よろしくお願いします!
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