第38話 タロウ、巨大な猪を狩る
よろしくお願いいたします!
タロウ冒険記はこれからもなるべく早く投稿したいと思いますが遅れたらすいません。理由は下に(´ω`)
我が家へと帰って来た。約1ヶ月は居られるし、ゆっくりくつろごうと思っている。
「お帰りなさい、ニーナちゃん、タロウちゃん」
「お帰り、ニーナ、タロウ。いらっしゃい、キスカさん、カルミナ様」
「ただいま父様、母様。キスカさんは明日には自分の領地へ出発するけどカルミナはしばらく居るから」
「お世話になります。グラウェル伯」
「私は今晩だけ泊めていただきます。よろしくお願いします。」
「自分の家の様にしてくださいね。今お茶の準備をさせますので、先にお部屋に案内します。どうぞ」
「私も部屋に戻るわね。疲れちゃったからしばらく休むわ」
「僕はウイング兄様に会ってきます。」
俺はウイング兄様が居る部屋までやってきた。勿論王都で買ったお菓子もお土産に持ってきている
「ウイング兄様、タロウです。先程帰ってきました」
「タロウかい、入っておいで」
ウイング兄様の部屋に入ってお土産を渡した。焼き菓子だから日保ちは大丈夫だ。
「そういえばタロウは代表選手になったんだって?正直驚いたよ。僕やダーツだって代表になったのは5年の時なんだから。入学してその年の内に代表なんて考えてもみなかったよ」
「開催国がウォンド王国でしたからね。他国に行けるって思って王都で知り合った冒険者に鍛えて貰いました。毎日吹き飛ばされる勢いでしたが…」
「うんうん。強くなったんだねタロウは。冒険者になるんだろ?領地の事は僕や父上に任せてくれていいよ」
「ありがとうございます兄様。貴重な素材とか手に入りましたらお土産に持ってきますね。」
「はは、それは楽しみだな。それと僕結婚するから。」
「ええ…たのし…え?結婚するですか!?おめでとうございます! 」
「ありがとう。もうすぐ式もあげるから、タイミング良かったね。相手の名前は男爵家のほら、父上の後輩っていうスノーク男爵の長女でね、セルミナって言うんだ。年は2つ下なんだけど」
確か兄様が22くらいだから20歳くらいか。
兄様が結婚か…盛大に祝ってあげないと
「兄様、式はいつですか?僕も何か用意しないと!」
「気持ちだけで十分だよ。式は1週間後を予定している。2日前にはセルミナも到着する予定だよ。」
こんなことならあの宝石変形させる男に注文するんだった…、手紙のやり取りを怠ったつけがきたか…
「すいません兄様、結婚式にはお金がかかりますよね?せめて食料くらいは僕とカルミナが少しでも負担しますね!では打ち合わせしてきますのでこの辺で」
「あ、タロウむり…しないでって行っちゃったか…」
俺は1階でくつろいでるカルミナに兄様の結婚があること、その為に狩りに行く事を伝えた。
「明日から午後は狩りの時間だ。でかい獲物を捕ってくるぞ!」
「ええ!腕がなるわね」
「私も領地に戻ったらお父様と結婚式に参加させてもらいますね。お土産も持ってきます!」
「お願いねキスカさん」
こうして、ゆっくりしようと思った休みの前半は狩りをすることになった。
翌日、キスカさんを見送ってから俺とカルミナは街の冒険者ギルドに顔を出した。
「お!お前ら坊っちゃんのお帰りだぞ!」
「お帰り坊っちゃん。代表の噂はここまで届いてるぞ!まぁ、領主様が広めてたんだけどな」
アットホームに迎え入れてくれるこの街の冒険者ギルドも俺は好きだ。最初に来たのは5歳の頃で散々止められたが少しずつ活動して認めてもらった。
「長期の休みになったから戻ってきたんだ。そしたら兄様が結婚するらしくてよ、なんかデカイ獲物を探してるんだけど」
「久しぶりだなタロウ。」
「あ、アッシュさん!お久しぶり」
アッシュさんは昔に冒険者のいろはを教えてくれた冒険者だ。
「デカイ獲物だっけ?それなら良いのがあるぞ?最近、近くにあるだろ?あの深い森。そこにバカみたいな巨体の猪がでるそうなんだ。どうだ、久しぶりに俺達と狩りに行かねーか」
「それもいいんだが、今回は俺と…こっちはカルミナって言うんだけど2人でやらせてくれ。兄様の結婚祝いにしたいんだ」
「そっちのお嬢ちゃんは戦えんのか?」
「補欠とはいえカルミナも代表だぞ?実力は俺が保証する」
「そうか、なら構わない。猪は基本的に森の奥に居るらしいんだが、食料が無いのか、割と浅い所にもやってくるから注意して探せよ。あとホントにデカイ。情報はこんくらいかな」
「助かったよアッシュさん。カルミナ早速行こう。アッシュ悪いけど家にしばらく帰れないかもと伝えてくれ。報酬は帰ってきたら酒をご馳走する」
「了解だ。猪連れて帰って来いよ。料理人を増やす様に伝えておく」
「ありがとう。行こうカルミナ」
「えぇ!久々の大物ね!楽しみだわ」
俺達は森の中へと向かった。
◇◇◇
「この森はね、さっきの冒険者…アッシュさんに色々と教えて貰った場所なんだ」
「あんた、ホントに昔からなのね…どおりでいろいろ知ってる訳ね。」
「カルミナ、分かってると思うけど火魔法禁止と自然を破壊するのも極力控えてくれ。あと槍は拓けた所以外は使いにくいから気をつけて」
「分かったわ。それより、どこに居るのかしらね猪は」
「探知してみたがこの辺りには居ないみたいだ。もっと奥に居ると思う。猪の前に食べられそうな動物も捕らせて貰おう」
「鮮度を保たないといけない獲物はタロウのアイテムボックスに収納してよ?私のはそこまでじゃないし」
「分かった。…と、そうだ。召喚 ピヨリ ルミナス アトラス」
『ご主人ッピ!』
『お呼びですか?タロウ』
『私は~ご飯が欲しいぞ~』
「タロウ、皆を呼んでどうするの?」
「はい、クッキーだよアトラス。ああ…うん、みんなにも探すの手伝って貰おうと思って。ピヨリも大きくなってきて1人で飛べるし、ルミナスは心配ないし、アトラスは…力持ちだからな!」
『ピヨリ、アトラス。探すのは大きな猪です。タロウの為に頑張って探すのですよ…でも、無理は禁物です。ケガしたらタロウが悲しみますからね』
『分かったッピ!』
『私も~頑張るぞ~』
「ありがとうルミナス。じゃ、みんなよろしくね。見つけたら報告してくれ」
「みんないい子達よねホント。頼りにもなるし」
「そうだな、俺達も負けないように頑張ろう!森は広いからな」
結局、その日は見付からなかった。野営の準備をして、ピヨリ達も一旦戻ってきて貰った。
「ピヨリ空から見てどうだった?」
『空からじゃ分かんなかったッピ!森は広すぎるッピ!』
そうか、空からの捜索は難しいかもな…
「ルミナスはどうだった?」
『私の探した方向にも居なかったですね。けっこう探知しながら走り回ったのですが…もし、深いところにいるなら探索に時間がかかるかと。』
そうか…カルミナの方角は居なかったか。
「アトラスはどうだったかな?はい、甘いパン」
『やったぁ~、私の方は~おっきい足跡見つけたぞ~私の体の半分くらいだったぞ~』
「ホントか!?凄いぞアトラス!」
『わーい、褒められたぞ~』
アトラスの身長が1Mくらいだから半分だと足跡だけで50㎝…。身長はいったいどのくらいになるんだろうか?3M以上にはなるかもしれない。
「明日はアトラスが行った方向に行ってみようか。時間も余裕があるわけじゃないし、頑張ろうな」
「お義兄様さんの為にもがんばらないとね!」
ん?ん…ん?いや、気のせいか。さぁ、明日もあるし寝るとしますか。もちろんテントは2つだ。
翌朝、近くにいたウサギを捕まえて朝食にした。みんなを召喚して早速探索をしに向かった。
「アトラス、さっそく案内してくれ?」
『分かったぞ~』
アトラスについて行きしばらくすると、アトラスが言っていた足跡が少し柔らかい土に幾つか見かけられた。
「足跡でこれなら普通の猪とは大きさが違いすぎるな…」
「とりあえず足跡の向かってる方にいってみましょう?」
足跡はさらに森の奥へと続いている。周囲を警戒しながらも進んでいく。
『ご主人ッピ!いたッピ!大きいッピ!』
「案内してくれ」
ピヨリが先行して見つけて来てくれた。ピヨリの案内で進んで行くとその巨体が遠くからでも確認できた。
「少し止まって。見失わない様にしながら作戦を立てよう。」
「そうね。不意打ちで倒す方法を考えましょう。戦闘はキツそうだわ。」
「そうだな、肉を傷めるのも良くないし、毛皮も取れるから火魔法も厳禁…。氷漬けにするか?」
「高さ3Mは越えてるわよ?幅も長さもあるし一気にいけるの?」
冷気で一気に凍らさないと暴れられるか…氷に耐性がある可能性も考えたらやはり、1度首を飛ばすのが早いかもな。
「1度首を飛ばして血を抜こう。その後に氷で冷たくしたらいいか。」
「分かったわ。やくわりはどうするの?」
「俺とルミナスの2人であの巨体を縛る。カルミナは魔槍で首を飛ばし、アトラスに持ち上げて貰って血を抜く。ピヨリは猪の注意を引いてくれ、少しで大丈夫だ。みんな今ので大丈夫か?」
「大丈夫よ」
『大丈夫ッピ!』
『任せてください』
『頑張るぞ~』
「ピヨリに猪の注意が向いたら作戦かいしだ。頼むぞカルミナ」
「一撃で決めるわ」
みんなの気合いも十分のようでさっそくピヨリが猪に近づいていった。
「……フゴッ!」
「ルミナス!」
『行きますよ』
「『岩縛り』」
「行け!カルミナ!」
「はああああああああっ!」
魔槍の力で肉や骨ごと真っ直ぐに切断された。これなら肉も傷んでないだろう。
「アトラス、お願い」
『うぬぬぬぬぬぬ~』
猪わ下から持ち上げたが、アトラスが小さいせいか斜めにするとすぐ地面についてしまう。
「アトラス、少し地面を高くするからバランス気をつけて」
俺は土魔法でアトラスの足元の土を盛り上げた。よし、これで血も抜けていくだろう。あまりにも大きいからルミナスに水魔法で血抜きの手伝いをして貰った。最後に俺が凍らせて、完了だ。しっかりアイテムボックスにしまう。頭もだ。
「みんな、ご苦労様!少し休憩してから帰ろうか。」
「1人だと大変だけどみんなでならそうでもないわね!」
『楽勝ッピ!』
『そうですね』
『あたし頑張ったからお腹すいた~』
俺達は休憩をしてとりあえずギルドまで帰って来た。
◇◇◇
「お、坊っちゃん!どうだったよ猪は」
「見るか?」
「マジかよ…おい、お前ら坊っちゃんが猪狩ったってよ!」
「ホントかよ」
「いくらの懸賞金でてたっけ?」
冒険者が集まってきた。さすがに全部出すのは邪魔だから頭だけを出した。
「「「おぉ~!」」」
「こいつはでけぇな!」
「タロウ君、ギルドで毛皮や牙に爪とか素材をを買い取ってもいいかな?肉の解体も請け負うよ?」
「あ、ギルド長。そうですね、解体費用は素材の代金から引いといてください…猪は後で解体所に運んでおきますね」
「明日の朝には肉と代金は準備しておくよ。」
「お願いします。」
今度こそ家に帰って来た。母様はとても心配して、俺とカルミナに抱きついてきた。
父様や兄様にも狩ってきた動物を見せながら巨大な猪の事を話した。半信半疑みたいな顔していたが、明日の肉の量を見せれば完全に信じるだろう。
明日の朝には兄様の結婚相手であるセルミナさんも到着するみたいだし、なんか間に合ったようで良かった。
「今日は疲れたし、もう寝るか。カルミナ、明日は朝からギルドに肉を取りに行くけど行くか?」
「私も行くわ。」
「分かった。じゃ、おやすみ」
「おやすみタロウ」
「転移したよ in 異世界」というタイトルで新作を書きました。更新は早くはないですがよろしくお願いします!٩(๑'﹏')و
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