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タロウ冒険記  作者: じょー
第2章 タロウの学園生活
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第25話 タロウ、呪いを召喚する

よろしくお願いします!


俺はベリーさんに会いに冒険者ギルドにに来ていた。カルミナは魔槍の練習をするらしく今日は一緒じゃない。


「ベリーさん居ますかー?」


「タロウ君よく来たでござる!今日はカルミナちゃんは一緒じゃないでござるか?」

「ええ、まあ。何か魔槍の練習をするらしいですよ」


「そうでござるかぁ…はぁ…」

「いや、そんなに凹まないでくださいよ…どんだけカルミナ好きなんですか」


「妹にどこか似てるでござる!タロウ君、今度はちゃんと連れてくるでござるよ」


「わ、分かりましたよ。今日はベリーさんに新技を教えて貰いにきたのですが…」


「そうでござった!そうでござった!さっそく行くでござる!」


「ちょ、ちょっと!どこに行くんですか!?」

「街中では危ないでござるからな、王都の外にある草原までいくでござる!」


そこまで行くのか…いったいどんな危険な技だというんだ…



◇◇◇



「タロウ君!質問でござるがキミは運のいい方でござるか?」


「何ですか?いきなり?まぁ、悪くはないと思いますけど」


「それは良かったでござる!私が教えるのは私の特技の1つである"召喚術"でござる!」



召喚術…か、前に本で読んだ事があるな。たしか、召喚するには使い魔を召喚するパターンと属性魔力を込めて一時的に呼び出すパターンがあったはずだ。使い魔にしても一時的に呼び出すモノにしても奴隷契約のようなもので制御する。そんな魔法だったはずだ。


「召喚術ですか…ベリーさんはどっちですか?」


「そんな質問が出るということは召喚術について知ってはいるようでござるな?ちなみに、私は使い魔でござる!」



おぉ!魔物を使い魔にするのは難しいと聞く。

一番の理由は、使い魔になる様な魔物は一定以上の賢さが必要だ。そして賢い魔物は総じて強い。主人として認めさせるにはそういった魔物を屈服させる強さがいるわけだ。

召喚術といえば魔力を込めて呼び出すのが一般的なのはこういった理由があったりする。


「それって見せて貰ったりできますか?」


「もちろんでござる!そのために建物も人も居ない所まで来たのでござるからな。きっと驚くでござるよ!召喚 八咫烏(ヤミちゃん)大蛇(スネちゃん)!」



地面から生えてくるように2メートル以上のカラスと全長5メートル近くありそうな蛇が出てきた…でっか…


「やっぱり驚いてるでござるな!ヤミちゃんとスネちゃんが小さい頃から一緒にいるでござる、まだまだ大きくなるでござるよ!」


ベリーが小さい頃じゃなくて使い魔が小さい頃からいるのか。しかもまだまだ大きくなるなんてな…



「その使い魔ってまさか災害級の魔物か?」



魔物にもランクはある。主にどれくらいの危険度かでランク分けされている。1番上が天災級だ。これはもう国が危ういレベルだ。100年単位で確認はされていない。次が災厄級だ。これは大きめの街1つじゃ対応できないレベル。その次に災害級だ。大きめの街1つで何とかできるかもしれないといったレベルである。



「そうでござる!ヤミちゃんの足に捕まれば空も飛べるでござるよ」


それは飛んでると言わないんじゃないか…?


「それは凄いな。それで、俺はどうしたらいいんだ?この辺にそんな賢い魔物は居なかったとおもうけど」


「遠くに行く時間は無いでござるからな。裏技を使うでござる」


良くないな、絶対に良くない事だ。こういうので裏技は良いわけないのだ。


「何しでかすつもりですか?」


「ふふん!まずタロウ君が属性魔力を込めて魔物を召喚するでござる。そして、それを屈服させて使い魔にするでござるよ!」



どうだ、私の素晴らしい考えは!と、言わんばかりの顔をしている。


「素晴らしい考えでござろう?」


「素晴らしくねーよ!このポンコツ!!」


「な、何ででござるか!?」


一時的に召喚した魔物は契約で縛られているから安全な訳で、それを使い魔にするつもりなら、その枷を一旦外さなければならない。つまり多くの魔力を込めて召喚すれば屈服させる時に魔法が使えなくなるというわけだ。


「危険すぎるだろうがぁ!」


「いざとなったら私達が倒すでござる。安心するでござるよ~」


クソ!実力だけは一流だからそう言われると反論できねぇ。


「ベリーさん、どのくらいの属性魔力を込めたら何が出るとかは分かるのか?」


「属性によってタイプは変わるでござるね。闇魔法ならヤミちゃんみたいなのが土魔法ならスネちゃんみたいなタイプが出るでござる。魔力に至っては込めれば込めるほど強いものがでると言われてるでござる。」



なるほど。まずは軽めに魔力込めて練習した方が良いかもしれないな。


「ベリーさん、本番前に少し練習させてください。」


「そうでござるな。感覚を掴むためにも練習をした方がいいでござる。」



ふぅ~。召喚術も魔法の1種で基本は変わらない。イメージ力が大事になるはずだ。込めるは氷属性 イメージは大空を羽ばたく鳥



「いでよ!召喚!」


地面が輝き魔物が召喚される。おぉ…



「ピヨ?ピヨ…ピヨ!」



は?…ひよこ?俺がイメージしたのはワシの様な格好いい鳥なんだけど。


「これまた可愛いひよこが出たでござるなぁ~」


「ベリーさん聞いていい?俺がイメージしたのはもっと格好いい鳥なんだけど…」


「イメージでござるか?召喚に必要なのは属性の魔力と運だけでござる。」


「最初に運を聞いたのはそういうことか…」



イメージ力必要ないのか…困ったぞ…運は悪くはないと思うが自信があるというわけでもないし。練習しといて良かった…



「ピヨ!」

可愛いひよこだこと。これも魔物なんだよな一応。足元にすり寄って来て、どうやらなついてくれているようだ。


「ベリーさん、このひよこどうすればいいんですか?」


「うーん…気にいったなら使い魔にするでござる、そうじゃなかったら送還するでござるよ。」



ごめんなひよこ。練習で呼び出しちゃって、だからそんな目で見ないでおくれ。


「ピ、ピヨ~」


「ベリーさん俺、この子飼います!」


「急にどうしたでござるかタロウ君!まぁ、別に減るものは召喚分の魔力だけでござるし、とりあえず魔力でパスを繋いで見るでござる。賢いひよこならすぐ契約出来るでござるよ!」



ひよこでも契約出来るのか?賢い様には見えないが…。魔力のパスを繋ぐと完了するんだな。次の召喚では全魔力は注がないようにしないと。



『ごしゅじんッピ!』


は?ご主人?この声はベリーさんじゃない……


『うれしいッピ!うれしいッピ!』


げ、幻聴じゃない…頭の中に声が響く様な感覚で聞こえてくる。


「あの、ベリーさん?何か…ひよこから声が…」


「おぉ!なら契約は成功でござる。知力の高いひよこだったでござるなぁ~。何の鳥の子供なんでござろうか?契約が完了すればお互いの言葉が伝わるでござるよ!」


契約できちゃったよ…なんだよ、賢いひよこって…


「お前は何の鳥の子供なんだ~?」


『わかんないッピ!』


「それもそうか!まぁ楽しみにしているよ。そうだな…お前の名前は…ピヨリちゃんでどうかな?」


『ピヨリ!うれしいッピ!』


気に入ってくれて良かった。氷属性の魔力で召喚したからな、将来的には氷の息吹とか吹いてくれるといいな。



「ベリーさん、もう送還しても大丈夫なんだよな?」


「契約さえしてしまえば大丈夫でござるよ」


「ピヨリ、また呼び出すからちょっと戻っててくれな。」


『わかったッピ!』




ピヨリを送還して遂に本番に挑む。

どうせなら属性をあるだけ注ぎ混んでみよう。魔力は少しだけパスを通す様に残しておく。俺の"力"に全てを託す




「さぁ…何が出るか楽しみだな。召喚!!」




地面が虹色…いや、もっと複雑な色に光っている。まだ光は収まらない。



「ちょっと長いな…ヤバイもんとか召喚しちゃったんじゃ…」


「私もこんなの初めて見るでござる!て、天災級は私も倒せないでござるよぉ!」



そうか、天災級や災厄級を召喚してしまう可能性を見失ってた。


「その時は速やかに返しましょう!解き放ったら捕まっちゃいますし!」


「街が残っていればいいでござるけどなぁ!?」



長い長い長い長い!ホントにヤバイ魔物が来てしまうんじゃ…

もういいから早く出て来てそして帰ってくれ!!


少しずつ光が収まってくる。く、来るか!?




『……来ちゃった!』


「チェンジで」


『あ、パスは繋げておいたからいつでもよんで構いませんよ?』


「チェンジで」


『当初の予定ではもっと先で登場する予定だったのですよ?』


「ハルミナ様!帰ってくれぇぇぇぇぇぇ!!」


『これからよろしくお願いしますね。タロウ』




◇◇◇


あわわわわわ

神様を召喚しちゃった!神様を召喚しちゃった!


『ごしゅじんだいじょうぶッピ?』


「ピヨリ、僕はもうダメかもしれない。教会から追われるかもしれない。」


「タロウ君、これは2人だけ…もしくは信用できる者にだけしか話さない様にするでござる。私は誰にも口外しないでござる。」



『タロウ、何も心配する事は無いのですよ?私が使い魔として貴方を守り続けるのですから。』


「いや、ハルミナ様が原因なんでちょっと帰って貰っていいですかね?」


『タロウ、もう少しだけ居させてください。』


「タロウ君、もう一度聞くでござるが本物の神様でござるよね?」


「はい…ハルミナ様で間違いありません。本人曰く、『ハルベンデ=イノールに降臨術を覚えさせてから来る予定でした。』と言ってますし、本人で間違いはないと思います…」


「そうでござるか…すまないタロウ君、私が召喚術なんて教えたばっかりに…」


「いえ、悪いのはベリーさんじゃありません!僕の加護が悪かったのです。この件はベリーさんは知らないという感じでいた方がいいかもしれませんね…」


「そ、そうさせて貰うでござる…正直、何もかもついていけないでござるよ…」



「「…………。」」

2人共に沈黙してしまった。




『タロウ、大変ですよ。力が使えません』


「え?力が使えない?」


『はい。正確には"今の"タロウと同じレベルですね。』


「俺と同じ?…それって俺が強くなれば?」


『私も力を取り戻すでしょうね。』


そ、そうなのか。よかった。世界が無茶苦茶になる様な気がしていたからな。俺が2人になっただけか、これならまだ大丈夫だな。



「ハルミナ様。召喚してお呼びした時は偽装で見た目を変えてくださいませんか?」


『貴方がそれを望むなら。』


「ありがとうございます。これでハルミナ様とバレずに済みますね…」


『私と居たいためにそこまで考えてくれてるのですね。感激しました。』


「まぁ…それでいいですよ」


『はい。これから"も"お側に居させてもらいますね』


『ピヨリも一緒にいるッピ!』


「よろしくな。ピヨリ、ハルミナ様」


『そうです。私にも名前を付けてください』


「名前…ですか?ハルミナ様のままでいいんじゃ?」


『姿を変えるのですから名前も変えないといけません。』


そっか名前か…どうしようか?


「それじゃあハルミナ様、一度姿を変えて貰ってもいいですか?」


『分かりました』


ハルミナ様が光に包まれてなんか神秘的だ。あれ?小さくなってない?…え?どんだけ縮むの!?


『手乗りサイズになってみましたがどうでしょうか?』


あれ?さっきは普通に声を出してたのに今度はピヨリみたいに直接頭の中に声が響く様な感じになったな。


まぁ、それはともかく…か、可愛いぞ。小さくて可愛い。森の妖精みたいだな…神なんだけど


「ず、ずいぶん可愛らしい姿になりましたねハルミナ様…」


『可愛らしいですか?それならこの姿にします。タロウ肩をお借りしますよ』


よいしょ、なんて言いながら俺の右肩にちょこんと座った。


『ピヨリも!座るッピ!』


左肩にはピヨリが飛んで来た。両手に花というか、両肩に小動物っていうか…まぁ、重たくないしいいか。



「ハルミナ様は名前をルミナスなんてどうでしょうか?召喚した時に光輝いていましたから。設定は手乗りサイズの妖精で。」


『ルミナス…元の名前と近いですね。ありがとうございますタロウ』


どうやら気に入ってくれたみたいだ。ルミナス…ルミナスと自分で呟いている。


「じゃあ、ピヨリとルミナスは戻っててね」


『嫌です』『いやッピ!』


いや、使い魔なんだから召喚時以外は戻っててくれよ…


「またすぐに呼ぶからさ、送還!」


『すぐに呼ぶのですよぉ……』



良かった…ちゃんと送還は出来たな。


こうして俺は新しい技というか、仲間が増えました。とりあえず、戦闘訓練でチームプレーやらなんやら頑張っていかないとな。

一応…新技の予定だったんだけど、どうすんだろ…これ…


「ベリーさん、明日の朝も訓練お願いしますね?」


「拙者、なんか嫌でござるよ…」



誤字脱字の報告お願いします。


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「転移したよ in 異世界」 http://ncode.syosetu.com/n1888eg/ という物も書いてます!よろしくお願いします。 こっちはラブコメです! https://ncode.syosetu.com/n7917ej/ よろしくお願いします!
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