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タロウ冒険記  作者: じょー
第4章 修行 ジパンヌ
107/148

第107話 タロウ、胸を語る

よろしくお願いします!

(´ω`)



「はぁぁ!ふっ!せい!!」

「良いでござるよ!今日は積極的に攻めて来るでござるな」


「えぇ、昨日ちょっと緋鬼王に言われて意識してま…すっ!」

「おっと、危なかったでござる」


滅茶苦茶余裕に見えるんだが…それでもだいぶ良くなったのは自分でも分かる。この調子だな。


「カルミナ、交代だ」

「分かったわ!ベリー先生、お願いします」


「来るでござる!」


剣武祭を明日に控え、俺とカルミナと桃さんは、最後の調整を行っていた。


「どこまで勝ち上がれるかな?」

「タロウさんもカルミナさんも私もお姉ちゃんに指導して貰ってるんですから、大丈夫ですよ!自信を持って挑みましょ!」


「そうだよね。ベリー先生の指導なんて中々受けられるモノじゃ無いし、恥ずかしく無いようにしないと」

「ですね。でも、対戦する人は歳上の方ばかりでしょうし…実は私も緊張してるんですよ」


「分かる…。やっぱり体格も違うしちょっと怖いというか…やりづらいよね」

「そうなんですよ。髭面の屈強な男の人だと流石に怖いです…」


「そこはトーナメントでの運に全て任せるしかないね。これでも俺はトーナメントには自信がある!」

「そこは自信があるんですね…。私も良い場所だったらいいなぁ」


「大丈夫だよ、多分。次は桃さんの番だし…カルミナが終わるまでは二人で打ち合ってようか」

「はい、お願いしますね!」


それから何度か交代を繰り返して、今日の練習は早めに終わる事となった。


「三人共、中々の仕上がりでござるな!タロウ君も攻める姿勢が良いでござるし、カルミナさんも相手の動きを見て先読みまでしていたでござるし、桃は可愛いでござる!」


「お姉ちゃん!?私だけ何か違くない!?」


「いや、ベリー先生の言う通りだな」

「たしかに、ベリー先生の言う通りね」


「二人も!?」


「冗談でござるよ。桃は自分の出来る事を精一杯やれば勝てるでござる。まずは1勝…そしたら自信もつくでござろう!」


「う、うん!頑張るね、お姉ちゃん!」


今日の練習場所は九重家の敷地で、山には登っていない。疲れるからと、桃さんに言って貰ったのだ。だからこの後はゆっくり休むことが出来る。


「カルミナ、このあとどうする?」

「うーん…とりあえずストレッチして後は休みましょ。明日は万全な状態で挑みたいわ!」


「それもそうだな。そうだ!今日は街の温泉にでも入りに行かないか?疲れも取れるだろうし」


「あ、それなら拙者と桃も行くでござる!」

「うんうん!たまには大きな湯船でゆっくりするのもいいよね!色んな効能がある温泉もあるし、そこにしよう?」


「場所は桃さんに任せようかな?」

「任せて!夜までには1つに絞っておくから!」


「じゃあ拙者は双葉殿達も誘いに行ってくるでござる!」


桃さんもベリー先生もする事が決まったら動きが早いな。俺は…どうしようか。提案者として何かした方がいいかな?


「私達は休んでましょう」

「そうだな!うん、そうしよう」


カルミナが言うならしょうがないよね。



◇◇◇



「温泉!温泉!」

「温泉!温泉!」


夕方、ご飯前に温泉へと行く流れになって、俺達は桃さんの後ろを歩いていた。温泉へと向かうメンバーは、俺、カルミナ、桃さん、ベリー先生、晴海さん、双葉さん、マツリ様、晴太君、葡萄さんと吉晴さんも一緒にいる。子供達のグループである。今回は式神のみんなは置いてきた。理由は特に無いけど本人達が行かなくて良いと言ったからだ。


ちなみに温泉、温泉と先程から言っているのはカルミナと桃さんだ。


「葡萄さん、吉晴さん、二人は明日の大会でないんですか?吉晴さんも武器の扱いは上手なんですよね?」


「俺らも立場があるからな!」

「私の実力じゃ、運が良くて2回戦止まり、普通ににやったら1回戦で負けますよ」


「晴太くんは?出るの?」

「俺はまだ他の事に手を出していいレベルじゃないから出ない。吉晴兄様までとは行かないまでも、もっと式神に集中しないとな」


ほぅ。ほうほうほう。忠晴さんが厳しく当たるとは言ってたが…結構変わってきたみたいだな。良いこと良いこと。



「皆さん着きましたよ!肩凝り腰痛、その他諸々に効くという温泉のある宿です!温泉だけの利用も出来ますからさっそく行きましょう!」


俺達は店内に入って温泉の入浴料を払い、男女別に温泉へ向かった。混浴は…無いらしい。



「ほう…タロウ、結構良い体つきしてるじゃねーか」

「まぁ、鍛えてますからね。葡萄さんにはまだまだ及びませんが」


「いやー、俺がタロウくらいの頃はまだ今のタロウより筋肉も無かったぞ。晴太よりはあったがな!お前はもう少し鍛えろ」


「くっ…僕はまだその段階じゃないんですよ!」

「私が晴太の時は…やっぱり筋トレはしていませんでしたね。ですが、葡萄さんに無理やり連れ回されたおかげで筋力はついていましたが…」


「懐かしい話じゃねーか!たしか…」

「それは、湯船で聞きますよ。早く行きましょう」


「そうだな!俺と吉晴の武勇伝を聞かせてやるぜぇ!」



「ベリー先生も双葉さんも…スタイルが良いですね…」


「まぁ、少し邪魔な気がするでござるが…」

「同感だ。男共の邪悪な視線を集めるだけだ」


「私も順調に育ってはいるわ!」

「私と晴海ちゃんは…これからですね」

「わ、私もこれからです!多分…きっと…。双葉さん、どうすれば胸がおっきくなるんですの?」


「し、知らん!大きい者は成るべくして成ってる。小さい者もまた同様にだ」

「で、ですが…これではやはり気を引けませんの!」


「ぷぷぷっ」

「カ、カルミナさん!笑わないでくださいまし!タ、タロウさんはやはり大きい方が好きなのでしょうか?」


「そうでござるよ!」

「まぁ、男性なら…」

「多分、そうでして~」

「ふん!男なんてそんなものだ…」


「そ、そんなぁ…」


「安心しなさい。タロウは胸が大きかろうと小さかろうと気にしないわ。問題は誰の胸か…という事よ!」


「つまり、胸部は好きなのでござるな!」

「あと、太ももね。これは間違いないわ」


「汚らわしい男だ!やはり切り捨てるべきだな…」

「双葉~落ち着くのでして~」


「誰の胸…か。つまり、私の小ささでも大丈夫なのでしょうか?それなら良いのですが…」

「マツリ様、安心して!ちゃんと均等は取れてるからスリムに見えるよ!」


「ありがとう桃ちゃん。桃ちゃんは引き締まってる体ね!」

「まぁ、鍛えてるからね!さ、温泉に入りましょ!」



◇◇◇



「ふぅ…めちゃくちゃ癒されたというか、疲れが取れましたね」

「あぁ、たまには良いものだな!」


「苺さんが我が家に来たときは何事かと思いましたが…これならまたお誘い頂きたいですね」

「確かに、後で礼を言っておかなければ」


俺達男子組は先に上がって女子組を待っていた。ゆっくり入っていたつもりだったが更にゆっくり入っているみたいだ。



「タロウ、お待たせ!」

「いや、そんなには待ってないよ。良い湯だったなここの温泉」


「そうね!ちょっと触ってみて、腕とかスベスベなのよ!」

「おぉ~確かに。ツルツルだな」


「タロウさん、タロウさん!」

「どうしかしましたか?マツリ様」


「私の腕も触って良いですよ!」

「お、おう…。スベスベですね」


「えへへっ…そう言えばタロウさんは大きいお胸と小さいお胸だとどちらが好きなのですか?」


え?…え!?や、何聞いちゃってんの?俺はカルミナへと視線をやるが、真っ直ぐ見つめ返されるだけだった。他の女子組にも視線を貰う。双葉さんだけは憎悪の視線だけど。


これは返答をミスしたら取り返しのつかない事になりそうだ…。


胸…胸…。大きいお胸は良い。とにかく目を引かれるボリューム、そして柔らかさと包容力を兼ね備えている。つまり最高だ。


小さい胸も良い。何が良いかと言うと、小さい事を気にして恥じらう姿が至高だ。あと、手に収まる感じ可愛らしくて良いじゃないか。つまり、最高だ。


お、どういう事だ?つまり胸は最高という結論じゃないか。では、どうだ?大きさならベリー先生や双葉さんの方があるだろう。しかし、カルミナかベリー先生か聞かれたら迷わずカルミナを選ぶ。つまり、胸は平等に最高だ。違いがあるとすれば誰の胸かという事になる。どちらが好きとかでは無いのだ…0.5秒で出した俺の結論は…



「マツリ様、大きいとか小さいとかそんな次元では無いのですよ。結論、誰の胸かが大事だし1番大切なのですよ!」


どうだ…?双葉さんは…変化無いな。他のメンバーは…お、おぉ!良い感じの視線だ!カルミナは頷いている。


「合格よ」

「そら、どうも。」


「タロウさん!信じておりましたぁ~うふふふふー」

「そ、そうですか。マツリ様もそういった事に気を使う歳かも知れませんが、マツリ様の魅力は他にもありますよ」


「ひゅー、タロウやるじゃねぇか!その調子でうちの苺も口説いてくれや!」

「兄様!そ、そんな事言ってホントに口説かれたらどうするでござるか!?」


「いや、無いだろ。何歳離れてると思ってんだよ…早く男を連れてこいよ…俺ホントに心配だぞ?」

「兄様に…心配されなくても…大丈夫でござるよ!!」


「ホントに騒がしい兄妹ですね」

「兄様、兄様が苺さんを嫁に貰うといいのでして~」


「いや…ほら、私は昔ちょっとトラウマがあって…」

「吉晴~、葡萄兄様と一緒にちょっと殴る(説教)でござる…」


「すまん、晴海…私と葡萄さんは一緒に帰れない。気をつけて帰れよ!やばっ」


「頑張って逃げ切るのでして~」


「帰ろっか」

「そうね」


歳上の3人が居なくなったがみんなで固まってそれぞれの帰る家へと帰って行った。



◇◇◇



「体調は…よし!武器は大会運営する人が木刀を用意してくれるみたいだから準備も特に無いな。カルミナ、準備は?」

「大丈夫よ!桃さん、ベリー先生と合流して行きましょうか」


今日は大会当日であり、剣武祭の始まりの日である。街は朝から活気に満ち溢れている様で色んな音が聞こえてくる。



「あ、タロウさん、カルミナさん、おはようございます!」

「おはようでござる」


「おはようございます。大会の場所はエドヌ城の前の広場でしたよね?」

「そうでござるよ。受付は今日のお昼までで、午後から大会は始まって…人数によるでござるが準決勝と決勝以外は今日中に終わるでござるよ!」


今日でベスト4まで決まるという事か。どこまでいけるかな?楽しみでしょうがない。


「さっそく行くでござる!今日は自分の実力を発揮するだけでいいでござるよ」

「「「はい!」」」



街は人で溢れていて、城まで行くのにも時間がかかったが何とか人の流れに従って辿り着けた。城の前は城の前で人が沢山集まっていた。参加者みたいな人、応援に来た様な人、様々だ。


「参加の受付は奥みたいですね。行きましょう」

「何人くらい参加するのかしら?」

「沢山いるみたいですが…昨年もこんな感じでしたよ?」


「これは試合が長引く物が多いと翌日まで引っ張るかも知れないでござるなぁ…」



「すいません、参加したいのですが」

「はい、参加希望の方ですね。こちらの紙に氏名、年齢、使用する武器の種類だけで構いませんのでご記入ください。参加するのは初めてですか?」


「はい、初参加です」

「なら、簡単な説明を致しますね…あぁ、書きながら聞いてもらえれば構いませんよ。では、説明を…受付を終了した時点で参加者をトーナメントにランダムに割り振らせて頂きます。勝敗のルールと致しましては、相手に降参と言わせる、明らかに勝ちと分かる決着をつける等ですね。相手をいたぶる行為、魔法、身体強化の使用、その他の人道に反する行為に抵触した場合は失格になります。」


「つまり…正々堂々、正面から打ち倒しなさいって事ね!」

「そういう事です。あっ、お三方とも書けたようですね、お預かりします。では、午後の開始時間までしばらくお待ち下さい、ご健闘お祈り申し上げます」


「ありがとうございました。…さて、午後まで少し時間あるけど…屋台でも見て回る?」

「賛成!何か食べてみましょうよ!」

「私も賛成です!行きましょう!」



◇◇◇


「俺達も参加したい」

「はい、では、こちらの用紙にご記入ください。初参加の方ですか?」


「いや、前にも参加した事がある」

「では、説明は不要ですね。えぇ…と『くれいぷ』様と『よしぱる』様ですね。顔を隠しての参加ですと、アピールが難しいですが…」


「構わん」

「分かりました。では、ご健闘お祈り申し上げます」



「くくっ、成功だな」

「えぇ、九重苺が出ていない時こそ無双のチャンス…ですね」


この大会に、悪巧みを企む二人組が紛れ込んでいた…。



誤字脱字がありましたら報告お願いします!

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「転移したよ in 異世界」 http://ncode.syosetu.com/n1888eg/ という物も書いてます!よろしくお願いします。 こっちはラブコメです! https://ncode.syosetu.com/n7917ej/ よろしくお願いします!
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