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人狼ゲーム  作者: 氷雪 緋
1年1組
5/13

弐、狼

羚斗side

腹へったー

亜理紗&勇増&羚斗&蒼空「ぐきゅるるるぅ…(お腹の音)」

数秒間、沈黙が続く。

亜理紗「…何食べる?」

蒼空「もう今日はカップ麺で良くね?」

さんせー。正直作る気力もないし、待ってもいられないし、もう簡単にカップ麺でいいと思う。

亜理紗&勇増「さんせー。正直作る気力もないし、待ってもいられないし、もう簡単にカップ麺でいいと思う。」

全く同じこと考えてたww

お湯を注いでタイマーを押す。

3、2、1、……0の合図がなる前に勇増がタイマー止めやがった…

まあいい、はい3分!!

亜理紗&勇増&羚斗&蒼空「ズゾゾゾゾー…(カップ麺食べてる音)んまい!!!!」

くっ…カップ麺はここまで進化していたのか…

蒼空「俺もう今日は寝る。風呂は明日の朝入るわ。」

羚斗「あ、じゃあ俺も。何か疲れたし。」

亜理紗「私も。眠いし、今日は寝るー。」

勇増「俺は入ろうかな、温まりたいから。明日の朝入るならお湯は抜かない方がいい?」

亜理紗「うん、ありがとー!!!」

亜理紗&勇増&羚斗&蒼空「じゃ、お休みぃー。」

パタン…

この時ドア付近のタンスの上にあるナイフにに気付いていれば、この後の衝撃は少なかったのかもしれない。

LINEの…あった、“生櫻”。ポチッ

生櫻:阿南羚斗、君の役職は「人狼」だよ!!!君達8班の4人で人狼やってもらうからよろしくーー

は?……人…狼…俺が……?人狼、う、そ…だろ?

―――――――俺は人を殺す側になる――――――――――

LINEの8班グループを開く。

羚斗:俺達人狼だって…

蒼空:あぁ…今日は襲撃しなくて良いみたいだが…嫌、だよな…

亜理紗:私は人狼の子ども。

    嫌だなんて言葉じゃ表せない…何でっ…

勇増:風呂出た。

   殺したくない、でも殺されたくない…

蒼空:俺だって嫌だ!!!でも、従うしかないんだっ…

蒼空の言うことはごもっともだ、逆らったら生櫻に何されるか分からない。でも亜理紗と勇増の言い分も分かる。

羚斗:この状況で「はいやります」って人はいねえよ…

   2、3組はサイコパス多いけど、少なくともこのクラスにはいない

蒼空:まぁそうだな…明日考えよう

勇増:うん…お休み

亜理紗:お休みー…

羚斗:おやすみ


――――――俺は泣いた。布団の中で。クラスの仲間を殺さないといけないという事実は、深く、深く、俺の心の中を(えぐ)ってくる。

他の3人も泣いている。4人の嗚咽が混じる中、俺は深呼吸をして一足先に眠りについた。

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