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新世紀の殉教者

片思いの王様

作者: keisei1

 雨降りの午後の図書室で

 物憂い気持ちを隠したまま 


 本は綺麗に並べられて

 博士気取りで 読書する


 僕の目線は君のもと


 アー 恋の悪循環は一周して 

 地球の果てから 僕を貫いて

 

 恋煩いは いつも斜め上

 アー 痛々しい 片思いの王様よ 



 風が吹き抜ける屋上で

 髪を掻き上げる君を見て


 曇天の空から 雨一粒

 君の肩を濡らし 悩ましげ


 始業のチャイムが 鳴り響いて

 スプリンター張りに 走り出す


 僕の視線は 君のもと


 アー 恋の目眩はグルグルと

 地球とともに周り続けるよ


 恋の口癖は いつも「尊い」で

 アー 悩ましい 片思いの王様よ



 季節の変わり目は転調だ

 僕の心も揺れて揺れるよ


 五月晴れがやけに眩しくて

 僕の沈む心 貫くよ


 オー 辛い



 アー 恋のインフレで 高騰して

 ドラマなんかにはとてもならなくて


 君は手を振りながら 立ち去って

 彼の傍へと寄り添って


 僕の想いはいつも届かずに

 アー 切ないほどの 片思いの王様よ


 報われぬ王様

 一人ぼっちの王様

 報いなき王様

 孤独な王様

 

 曇り顔の王様

 一人きりの王様

 沈み顔の王様 

 アー そこにいる 孤独な王様よ





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