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生活モニュメント[6]

角砂糖一つ

作者: 袋小路 めいろ

どんなに優しい人も

蔑ろにされたり

陰口言われたり

それもまた

この世界なのでしょう



悲しい事は

誰もが嫌いだから

泣かない日

それを作る為に何かをして

泣く日ができたりする

矛盾しながら歩いている



口に含む為の

角砂糖一つ

たくさんのズレを

有耶無耶にする為に

それぞれに

与えられたモノ

無くなった人から

順番に暗闇に消えた



綺麗なモノしか

見ない人には

この世界はやっぱり

綺麗に映るのでしょうか



誰もが思う

純粋で居たかった

それではダメだと

気づいてしまったら

僕等の天秤は

何も測定できない

壊れた測りは使えない



口に含む為の

角砂糖一つ

狂った測りに油をさす

自分の中に

形成された塊

無理矢理作った

甘い塊は時々

僕等を盲目にした



基準の有無は社会的道徳

現在位置で

当たり前のモノ

存在意義は成功者の証

成功だと言い張った人に

与えられた勲章



世界は誰かに

作られて

そして僕が作っている

そんなことが言いたい

糖度を上げる

角砂糖はまだ甘くない



自由の身に

虚無感がつき纏うなら

口に含む為の

角砂糖一つ

きっと夢の味が堪能できる

目的ができる行動の項目

数々広げられる



平等に与えられて無い

平等にと教えられた行動

得る為に減る時間の塊

角砂糖が一つ

道すがら与えられた

魂の栄養



あなたの今が雨の中なら

口に含む為の

角砂糖一つ

アメより早く溶けてなくなる

降り続く中で走れる力になる

味気ない

それを知れたから



口に含む為の角砂糖一つ



矛盾しながら

夢を正確に見て

目的を成す為誰もが

命の何かを口に含む

消えるのは速い

味わい尽くせるだろうか

色々な味に変わる

甘くなり過ぎても

甘くなくても満たされない

ワガママな

人という生き物の

生きてる味



今日も角砂糖が一つ

消えて無くなる

消えて無くなる











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