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実力主義への道  作者: 酒呑童児
第九章 螢達との決戦
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88話 清明と萩月帝

ようやく感が凄いですがPV5000突破しました。

今まで読んで頂きありがとうございます。

 恐山の麓、国によって造られたばかりの建造物の中に清明は軽い調子で歩を進めた。


「何故こんな所に居るのかのう、道満の末裔よ。」

「じじいが偉そうにするな。」

暴言すらも意に介さず清明は呪符を懐から取り出す。

「これこれ、年寄りには優しくせんかい。」

大した力も籠められずに投げられた呪符は爆発して辺りを吹き飛ばす、その中で唯一清明だけが涼しい顔で立っていた。

「何が年寄りだ、狸爺が。」

清明は手をひらひらと振って答える。

「わしは狐じゃよ。」

狐狸こりだろうが。」

「・・・それもそうじゃのう。」

あっさりと認めた清明は次の呪符を投げる、今度は閃光を放つがお互いに目を瞑っていた為、意味を成さない。

「予測道理だ次は・・・え?」

攻撃を仕掛けようとした帝は目の前に来ていた呪符に気付く、それに書かれた居たのは本来の梵字ではなく見なれない言語だった、それでもそれを作ったのが誰かははっきりとしていた。

「・・・夕月。」

「お前の負けじゃ、未熟者。」

呪符は強烈な呪詛を放ち、帝が張った全ての障壁を破壊して叩き潰した。


「・・・まだいたのか爺。」

「これから帰る所じゃよ。」

「負けたか、弱いな俺は。」

「安心せい、わしが強すぎただけじゃよ。」

立ち去ろうとした清明に再び帝は声を掛ける。

「清明。」

「なんじゃ?ようやく名前で呼ぶ気になったか?」

「今度は俺が勝つ。」

「好きにせい、わしに勝とうなど三百年早いがのう。」

「なら四百年後に挑ませてもらう。」

その答えに清明は満足そうに笑うとそこを立ち去った。

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