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実力主義への道  作者: 酒呑童児
第九章 螢達との決戦
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83話 鈴音と桜花弥生

 奈良、夜の東大寺大仏殿前、開けた所に出た鈴音はランタンを右手に、本を左手に持った女性と対峙した。


「貴女が桜花弥生ですか?」

「・・・そうです。

貴方は鈴音ですね、予想と雰囲気は違うけれど。」

鈴音はそれを聞いて戦斧を構える。

「斧・・・普段農業をしていますね、戦いは嫌いでしょう、私もです、ですが戦うことは運命、定め、仕方ありません。」

頷いた鈴音は戦斧を構えて突撃する。

「・・・流石にそれは危険ですね。」

振り下ろされた戦斧を僅かな移動で回避し、ランタンを振ると火の玉が飛び出して鈴音に向かって飛んでいく。

「強い、主様と訓練する時みたい。」

鈴音はいつしか宇迦之御魂に出会う前の口調に戻っている。


「・・・私は戦いは苦手です、ですから戦いはいつもこれを使います。

 Distorted fairy tale (歪められた御伽噺)」

魔術を発動させた弥生は本を開き、語り出す。

「昔々お婆さんを食べられた赤ずきんは、お婆さんを助けてと願ったにもかかわらず見殺しにした人間を恨むようになり、狼を殺して復讐を果たした後人間を殺戮し始めた。」

その言葉と共に本の中から大きな鉈を右手に持った赤い頭巾の少女が飛び出して鈴音に襲い掛かる。

鈴音はそれを戦斧の一振りで倒してしまう。


「・・・強いですね、なら最強の物語を使いましょうか、これが敗れたら私の負けです、それ以上の能力はありませんから。」

弥生は再び物語を紡ぎ出す。

「パンドラは神々に災いを運ぶ為に造られた、パンドラは気付いた、自分は女性としての存在意義を持たなかったことに。

新たな女性が神々によって造られ、人間に与えられた時、パンドラは箱を開け、その中に在る災いの中に身を投じた。」

そして本から出て来たのは女神の姿をした陽だった。

「・・・これは夕月さんに教えてもらったものです、昔に。」


 鈴音はパンドラに向き合いそして倒してしまう

「・・・私の負けですか。それでは。」

「どこに行くのですか?」

「・・・何処でしょうね、私は国の管理者より図書館の主でいる方が好きですから。

世界を回って妖魔退治でもしながら焼け落ちてない無事な本を回収して回りますよ。

その後は・・・この国に帰ってきて大きな図書館でも作ってそこで暮らしますよ。

読む本が無くなったら自分で何か書きましょうか。

・・・・・それでは、お元気で。」

そう言って弥生は何処かへと立ち去った

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