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実力主義への道  作者: 酒呑童児
第九章 螢達との決戦
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77話 サトリ

「それで、サトリの能力は何なの?」


今周りに居るのはアリス、史、大和、陰、小夜子と陽で、相変わらず史が質問をする


「当然思考に関する能力だ、よく語られるように考えを読むだけではなく精神に干渉して幻覚を見せる事もできる。」


「先ほど行ったのはその幻覚です、相手の記憶を読んで最も恐れて居る事、苦痛に満ちたことを幻覚で再現しました。

・・・一応ですが痛みや感触もあるので囚われたら簡単に抜け出せず、弱い人なら心が壊れて死ぬほどのものです。」


小夜子の感情の籠らない淡々とした口調にぞっとしたアリスは聞く


「酷いとは思わないの?」


「酷い?わたしは五歳の頃からずっと囚われて、この年になるまでずっとオモチャとして扱われてきたんです。

それに比べたら奴らは自分から襲い掛かってきた、誰かを殺すつもりなら自分が殺されても文句は言えないはずです、しかも死ぬのは確定じゃないのですからそこまでではありませんよ。」


「・・・そう。貴女の事をよく考えてなかったわ、ごめんなさい。」


「いいんです、別に理解を求めてはいませんから、理解されないのも当然の事だと思います。

わたしの事は良いんです、でも長い間苦しめられてきた人は他にも居るかもしれません、いや、居るでしょう、彼らの気持ちは同じ境遇の人にしか理解できない、それを忘れないでください。」


それを聞い俯きながらも「でも」とアリスは口を開いた


「殺しが悪いとも、復讐が悪いともあたしは一切思わない。

でも無意味に苦しめる必要はないと思う、命を懸けているんだからそれに敬意を表してせめて苦しまないようにしてあげたい。

あたしはなるべくそうする、無理な時もあるけどそれは別にいいと思ってる。」


「その考えには賛成しますが、今回戦ったのはそのような敬意を示す価値もないような奴らでしたよ。」


「えっ?」


「奴らは金で雇われたチンピラの様な者です、金を政府にもらって弱者を大人数でいたぶるような屑です、苦しんだって当然です。」


「そうだな、こんな奴ら死んでも構わないだろう、だがこいつらより屑なのは政府の政治屋共だ、拷問はそいつらに取っておけばいい。」


唐突に口を挿んだ陽に小夜子は驚く


「わたしなどに共感するのですか?」


「そうだな。

それは後だ、暫くしたらまたこいつらの様な者が来るだろう、それまでに奴らの処に攻め込む。

大和、それでいいな?」


「ああ、私が言おうとしていた事だ。

攻撃の開始は明日の夜明けと同時だ、それまでに準備を済ませておけ、それでは解散だ。」


皆が準備のために解散した後陽は小夜子を呼び止めた


「何の用でしょうか?」


「少し話をしたい来てくれるか?」


「解りました。」


小夜子は陽に連れられ歩き出した

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