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実力主義への道  作者: 酒呑童児
第八章 新たなる戦いへ
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71話 儀式の終わり

「御神楽様は儀式の終了を急いでください。

ここは私が時間を稼ぎます。」


陰はそういうと答えを待たずに突撃した


「貴女などに兄様の歩む道の邪魔はさせません。」


陰は斬りかかるが、相手の腕の数は六本、敵うわけもなく弾かれ、二匹の鎌鼬によって両腕を薄く切り裂かれる


「御神楽、儀式の終了はまだなのか。」


「あたしだって急いでんだよ局長。」


その間にも再び陰は斬りかかる今度は地面から骨で出来た槍を複数放ち一気に距離を詰めて鎌鼬に切り裂かれる痛みを全て無視して連続で切り付ける


「あと五パーセント、もうすぐだよ。」


その言葉に反応したかのようにカーリーは陰をはじき飛ばし大和へと突撃する


「局長!!」


パン、と乾いた音と共にカーリーの体が吹き飛ぶ。

見ると、史が散弾銃(ショットガン)を創り出し、構えていた


「あたしだって大変なんだから何とかしてよね。

でももう終わるよ。」


頷いて陰は突撃して斬りかかるが刀をはじき飛ばされてしまう。

カーリーは膝を折った陰に近づき、一本の刀を突きだす


「陰!」


しかし刀を突きだしたはずのカーリー自身の身体から刀が突き出した


「十束剣、私が刀を一振りしか持って居ないとでも思っていたのですか?」


不敵に笑った陰の左肩には曲刀が深々と刺さっていた


「局長、儀式終了。」


史の静かな言葉に大和は魔方陣から出てゲイボルクを持ち、鎌鼬二匹を一振りで屠るといまだに息をしているカーリーを見る


「やられたままでは気が済まないのでな、借りは返させてもらう。」


大和はカーリーに向けて手を伸ばすと龍脈の力を放出する


「さて、帰るぞ。」


大和はそう言って陣を作り出し陰、史を連れて消え去った





◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇



「随分辛そうだね、大丈夫かい?」


「あまり、ジロジロ見ないでくれないか?

私にも羞恥を感じる心はある。」


「ああ、済まないね、ニュクス。」


エレボスにそう呼ばれた陽の姿は神域の中での制限で女の姿だったが、コトリバコの度重なる攻撃を受けた今、その四肢を覆う衣はズタズタでもう意味を成してはいなかった


「許されたのかい?」


「コトリバコにか?

ありえないな、これを見ろ。」


そう言った陽の右手の甲には僅かに開いた蓋の隙間から黒い煙が立ち上る小箱の刻印があった


「当分許してはくれないだろうな、許されるつもりも無いから問題ないけどな。」


「ニュクスなら隠せるよね。」


「必要ない、そろそろ帰ってくれ。

私も暫く休んだらそちらに向かう。」


陽はそう言って会話を打ち切った 


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