68話 龍脈の代わりに
陽が神域にコトリバコの対処に行った後、大和は局員に指示を出し、史と菖蒲に妖魔の血を用いて力を与えるよう命令を出してから清明を呼んだ
「それで、陽が言っていた策の説明をしてくれ。」
「なに、簡単な事じゃ、結界に使われている力を別の物に変えればよい。」
大和は腕組みをして問う
「そんな事は承知している、何を龍脈の代替エネルギーにするというのだ?」
「礎じゃよ、この国は昔から何度も妖魔に侵略されてきた。
それから国を守ってきた力じゃよ。」
「だからそれはなんだ。」
強い口調に清明は苦笑いする
「仕方がない奴じゃのう、まあよい、それは神域よ。
今までは土地神などの神域により地域ごとに守られてきた、じゃが、陽の考えは日本そのものを神によって保護するつもりなのじゃ。
この方法は神域の原理の応用だから神の世界になるわけではなく、元々と何も変わる事は無い。」
「その神はどうする?
陽一人で何とかなる力ではないぞ。」
「夕月陽の『ニュクス』鬼灯螢の『ガイア』そして『エレボス』の三人が協力すれば可能との事じゃ。」
「それでは意味が無いだろう。」
鬼灯螢の名を聞いた大和が言う
「結界が消えても一年は持つ、それまでに政府を滅ぼせばよい。」
「ならばどうすれば良い。
龍脈を人に宿すなど聞いたことがない。」
清明は陽に聞いていた事の説明をする
「既に知っているかもしれんが龍脈は定義を持たない強力なエネルギー体じゃ。
だから、それに人という概念を与えれば良いはずじゃ。」
「そのばしょは、この国の龍脈の総本山である『富士山』だな。」
「その通りじゃ、だから今から富士火口へと向かう。」
「仕方ないな。」
大和たちは史が力を取得することを待ってから出発した
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「この辺で良いか、既に近くの生物の避難は済んでいる。
コトリバコ、何とかしなくてはな。」
陽がコトリバコの対処法として書いたことはそれを破壊する事だった。
そうすることでコトリバコの力が解放されて暫くするとコトリバコは力を失うとの事だった
「壊した後、私は襲われる・・・だが贖罪になるのなら永遠の苦痛など甘んじて受け入れよう。」
そう言って陽は地面に置かれた禍々しい氣を放つ小箱を破壊した




