62話 夜の世界
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すいません。
「大丈夫か?」
陽は空間を越えた影響で酔ったような様子の少女に声をかける
「空間が歪んだからな、酔ってもしかなない。
それよりも目だな。」
陽は闇を結晶化させて二つの玉を創ると、少女の瞳の穴にそっと押し込み、魔力を流し入れた
「これで見えるか?」
すると少女は両目をゆっくりと開いて驚きの表情を浮かべる
そっと陽に手鏡を渡され、自分の顔を見ると、そこにはまるで黒曜石の様に暗く輝く玉がその目には収まっていた
「この目は?」
少女の最もな問いに相変わらず女神の姿の陽は答える
「私の力で創った仮の眼球だよ。
尤も、太陽の光に当たれば消えてしまうけどね。
でもここはずっと夜だから気にする必要はないよ。」
「どういう事ですか?」
「辺りを見て。」
少女は言われて辺り一面を見回す、するとそこには広大な森が広がり、空にはとても巨大な満月が浮かんでいた
「ここは?」
「来る前に言った通り神域だよ。
ここは私ニュクスが支配する空間、私はこの空間の全てを把握、管理しているからこの世界に入ったとしたら誰であっても私から逃げることは出来ない。」
「あれは?」
そう言った少女の視線の先には巨大な城が在り、そこから漏れる仄かな光が夜の景色を幻想的に照らしていた
「あれは私の城だ、暫く使っていないがな。」
そこに沢山の狼が走って来る
「大丈夫だよ。」
怯えた様子の少女に言って狼を見ると狼たちは跪くかの様にその場に伏せた
「彼らは二ホンオオカミ、絶滅しかけていたから助けた者達だ。
それで彼らを連れてきたか?」
前半は少女に後半は狼へと陽は言った。
すると狼は首を縦に振りその後ろから沢山の子供達が恐る恐る出てくる
「この子たちは?」
「彼らは親に捨てられた子供達だ、それを私が手の届く範囲で拾ってきて狼たちと共に暮らしてもらっている。」
陽に促されて子供達の一人が口を開く
「幼い子は狼の乳を飲んで、ある程度成長したら狼と狩りをして同じものを食べて僕たちは生きてきたんだ。
それと僕たちはお願いして体の成長が十三歳程度で止まるようにしてもらっているから永遠に生きることもできるよ。」
「あとここでは私が望まない限り死は訪れない。
ここなら何者にも煩わされる事なく暮らせる、君はどうする?
ここで暮らすか、外に出るか。」
少女は少し迷ったような表情をしたが、しっかりと答える
「わたしの居場所はここじゃない。」
「そうかじゃあ帰ろう、大阪まで転移するよ。」
陽はそう言うと子供達に暫しの別れを告げ、少女の体抱えて再び転移した




