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閑話7 怨嗟
わたしは親に売られた。
親はあの屑に多額の借金があったらしい。
それからのわたしの日々は地獄だった。
毎日のように殴られ、蹴られ、全てわたしが悪いから捨てられたのだと言われ。
わたしはそれを信じてしまった。
嘘だとわかって居たのに。
でも別れの時、親は笑っていた。
わたしがどうなるか解って居たのに笑っていた、そう、笑っていた。
それからわたしは毎日の如く慰み者にされ、人の尊厳も、権利も奪われ何度も何度も泣かされ、踏みにじられた。
けど、わたしは自殺しなかった、いえ、出来なかった。
口には猿轡をされ、手足は鎖で繋がれ、わたしは一切の自由を奪われ、何も出来なかった。
そして、そうしている間にわたしの中に新たな感情が芽生えた。
それは怒り。
そしてあの方が来られた。
あの方はこんなにも穢れきったわたしを抱きしめてくださった。
そしてわたしは気づかされた。
わたしの感情は憎しみ、憎悪。
わたしはこの感情を忘れわしない。
でも今はもっと大切な感情がある。
それはあの方への崇拝にも似た愛情と言うべきもの。
それでもわたしはあの屑どもを皆殺しにする。
そのための力はあの方に戴いた。
さあ、殺戮の宴を始めましょう。




