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実力主義への道  作者: 酒呑童児
第七章 鼎の軽重
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41話 陰陽師の頼み

安倍晴明は話し始める


「それで要件なのじゃが、

京都を救ってほしい。」


陽は眉をひそめる


「その実力でか?

相手は何者だ。」


「昔中国で邪知暴虐の限りを尽くし、日本に渡って来た強大な女狐、妲己(だっき)又の名は九尾の狐、

玉藻前(たまものまえ)じゃ、

封印されて石になっとったが復活した様じゃ。」


簡単に言った晴明にアリスが詰め寄る


「復活はしないって言ったじゃない、

それより京都は大丈夫なの?」


「今のところは大丈夫じゃ、

強力な結界を張っといたからしばらくは持つ、

しかし結界が無くなればどんどん(あやかし)が増えて百鬼夜行ならぬ万鬼昼行が行われるかもしれんのう。」


「大和、降伏してない他の都市の状況はどうだ?」


「現在対処している、

まもなく中国、四国、九州共に降伏するだろう。」


大和の言葉に頷くと晴明に問う


「それが終わればお前達も私達に従うか?」


「勿論じゃ、

従わない訳無かろう、

最も今の権力と欲望にしがみついた政府を倒すまでかもしれんがのう。」


大和は答える


「構わん、好きにしろ。」


「兄様、

私とアリスはどうすれば良いでしょうか?」


「今回は陰と二人で行く、

玉藻前が復活したのなら瘴気(しょうき)が凄まじい筈だ、妖魔人でも死の瘴気は辛い筈だからな、

その点私は死を生み出した存在の力を持ち、陰はがしゃどくろ…即ち屍を司る者、死の瘴気の中では普段より力を出せる筈だ。」


「我々普通の人間はどうだ?」


大和の問いを切り捨てる


「無駄だ、

妖魔の瘴気に普通の人間が耐えられはしない、

ゾンビにでもなるのがオチだ、

尤も、そこの爺は例外だ、最早人間の概念から逸脱している、

お前も大丈夫かも知れないが、危険を犯す価値は無いな。」


「兄様、行きましょう。」


「アリス、お前は宇迦之御魂の所に行って京都に雨を降らす様に頼んでくれ、

流れる水にはには浄化の力があるからな、

…そうだな、こいつに乗っていけ。」


そう言って陽は人の倍はありそうな巨大な梟を三羽召喚する


「陰も乗れ、

振り落としたりはしないから、目的地を言えば飛んでいってくれる、

………一回運び終わったらもといた場所に帰るから帰りは自力で帰ってくれ。」


そう言って陽は梟の背中に乗って飛び去った


「兄様、お待ちください。」


陰も追って飛んでいく


「怖いけど仕方ないよね。」


アリスもため息をついて梟に乗り飛び去った


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