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実力主義への道  作者: 酒呑童児
第五章 東北戦開始
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35話 籠の鳥を解き放つ

そうこうしている内に日が沈み、子の刻(午前0時頃)になった


「この壁を越えたらなるべく静かに座敷牢に向かう、

いいな。」


2人が頷くのを確認して陽は刀を引き抜いた


「アリス、やるぞ。」


「うん。」


二人は持った刀の切っ先を壁に向ける

そして同時に壁を薙ぎ払うと結界ごと壁が音も無く崩れ落ちた


「早く行こう。」


そして素早く座敷牢へたどり着いた


「……………誰。」


そこには13歳位の女の子が虚ろな目をして座っていた


「君を助けに来た。」


そう陽が優しく声をかけると女の子は嬉しそうな顔をした、

その時、外から侵入者を知らせる声が聞こえてきた


「不味いな、この結界は五行思想に基づいて構築されている、

木火土金水、

それぞれが高め会うように配置してとても頑丈に出来ている、

………アリス、君は安倍晴明と共に戦った事があるのだろう?

なら分かる筈だ、これの解き方が。」


そう言って陽は刀をアリスに渡す


「エペタムは双剣、ならばその方が良いだろう。」


「陽の武器は?」


「私は素手で戦える、心配するな。」


そこに男達が向かってくる


「奴等を部屋には入れない、

菖蒲、いくぞ。」


「そうそう、

陽君、多少なら魔力を使っても大丈夫だよ、

使った方が力が体に馴染む筈だって史ちゃんも言ってたしね。」


それを聞いて陽は笑う


「なら簡単だ、

菖蒲はあそこの甲冑を着込んだ馬鹿を倒せ、

他は私が倒す。」


そう言うと陽は男達と向き合った


「せいやぁぁぁぁ」


刺身包丁での突きをかわして陽は男の腹を軽く撫でた


「ぐぇ。」


その瞬間男は腹を抑えてのたうち回る


「何をしたの?」


尋ねる菖蒲に答える


「私の魔力をその男の体に流し入れて強制的に魔力を暴走させた、

私の時とおなじだ。」


魔力暴走による内部からの破壊、

陽が行ったのはそれだ、

自分の魔力を相手の体に流し入れ、

体内の魔力のバランスを無理に崩して攻撃する、

これは魔力を持つ存在なら全てに効果があるため、

とても有効な技だ


「さあどんどん来い、

みんな纏めて潰してやるよ。」


それを聞いて男達が怖じ気づいている頃、

菖蒲は甲冑を着込んだ男と戦っていた


「この鎧兜は剣で切れないんだよ。」


「鎧兜は剣で切れない、

ならこれでどう?」


そう言って菖蒲が突いたのは兜の隙間、眉間だった、

そこを突かれた男は音も無く気絶した


「人体については誰よりも医者が詳しい。」


菖蒲が呟くた時には他の男達も陽に地に沈められていた


「アリス、まだか?」


部屋に戻った陽が聞くと


「この結界切れないよ。」


「仕方ないな、

アリス、刀を貸せ。」


アリスから二振りの刀を受け取ると陽は魔力を込めた


(木は土を、

土は水を、

水は火を、

火は金を、

金は木をそれぞれ滅する、

木火土金水、

それぞれを否定し虚無へと帰れ。)


陽が刀を振るうと結界は霧散した、

そのとたん陽達を揺れが襲った


「これは……皆、早く脱出するぞ。」


そうして3人は急いで屋敷を脱出した




「燃えてるね。」


屋敷は瞬く間に焔に包まれて燃え尽きた


「そこにいるのだろう、

出てこい。」


陽が呼び掛けるど暗がりから座敷わらしが現れた


「お前には行くところが無いだろうから良い場所を教えておく。」

そう言って陽が座標を教えると座敷わらしは礼を述べて消えていった


「何処を教えたの?」


「宇迦之御魂のいる神社だ。」


「………史ちゃんに連絡したわ、

次に行きましょう。」


「そうだな。」



そうして3人は岩手県を後にした



因みに座敷わらしは宇迦之御魂によって[麟](りん)と名付けられて神社に定住することになった



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