29話 闇夜の血脈
「まったく、何者なんだろうねその女。」
夜神星華の事を2人に話していると史が言った
「つまりその人はこの世界の人じゃない?」
アリスも疑問を言った
「史の疑問だが、
同じ血を継承しているらしいが、私は知らない。
次にアリスの疑問だが、
おそらくその通りだろう、
彼女の力は私達の物とは異質だ。」
「へ~、あんたは使えないの、その魔法。」
史が好奇心に満ちた瞳で陽を見る
「理論的には問題無いとおもうが世界軸が違うからな、実際に試さなければ分からない。」
「じゃあやってみなよ。」
史が言った
「仕方ない、笑うなよ。」
「あっはっは~。」
「史、まだ何もやって無いだろ!」
ふざけている史に陽は文句を言った
「わかったわかった、笑わないからやってみせてよ。」
「わかったよ、
こうだったかな。
焼き焦がせ
それを示すは大犬座の一星
シリウス。」
唱え終わると陽は星華の様に手を生えていた木に向かって振った
すると炎が吹き出して木を焼き尽くす…………
事はなかった
「何も…起きないね。」
アリスがそっと言った
「これも予測の内だね、
あんたの力はニュクスの物なんだろ?
だけどその夜神星華っていう女の詠唱は星座をベースに作っている、
だけどニュクスは夜の女神だ、確かに星も夜の範疇だけど実際はニュクスやニュクスが産んだ神の力があんたが使える力じゃ無いかな?色々知りたいからやってみて。」
史は丁寧に説明したが、
結局は自分の知識欲を満たしたいだけの様だ
「わかったよ、
なら詠唱も変える必要があるな、それなら。
深き眠り
それを示すは夜の子供
ヒュプノス。」
そうして陽が手を近くにいた鳩に向けて降るとその鳩は眠りこけた
「ヒュプノス…
眠りの神だね、
これで陽が魔法を使える事は分かったけど、ニュクスの子は抽象的な力が多いね、
全力としてはあまり期待出来ないか。」
「仕方ない、
これだけでも疲労が激しい、
慣れれば出来るかもしれないが、
今のところは不可能だな………。
そろそろ山形県だな、準備をしておけ。」
そうして3人は歩みを進めた




