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実力主義への道  作者: 酒呑童児
第五章 東北戦開始
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閑話2 狐の神使

鈴音の過去です。

遥か昔、

平安の都には狐と人の子が2人いた、

一人の名は安倍晴明、

狐の母から生まれ、稀代の大陰陽師となった。


そしてもう一人は名も無き少女、

少女は姿は人と変わらなかったが、その村の中では受け入れられず、奴隷のように扱われていた、

少女は人を恨む事もせず、いつも笑っている事に努めた、しかし人々はそんな少女をのけ者にしていた。


少女は旅をする別の少女に会った、少女の名はアリスと言い、自分の境遇も理解してくれていた、


そしてアリスが旅立ち、少女が6歳の時に飢饉に陥った時に飢饉を自分のせいにされ、激しい暴行を受けてから捨てられた、

そして少女はぼろぼろの体で村はずれの稲荷神社にたどり着いたが、そこで力尽きて気を失った。




「少女よ、起きなさい。」


少女は女性の優しい声で目を覚ました

そこには肩まで金色(こんじき)の髪を持ち、狐の耳と尻尾がある女性が鮮やかな着物を着て座っていた


「貴女は?

その耳と尻尾はなに?」


「私の名は宇加之御魂、君たちの言う稲荷神です、

この耳と尻尾は本物よ。」


「何故私を助けたのですか?」


少女が聞くと


「まだ助けた訳ではありません、

君の体は傷だらけで、とても生活できる状態ではありません。」


「どういうこと?」


「このままでは君は死ぬ、

でも君が望むなら、生かす事も出来る。」

少女の目に光が宿る


「どうやって?」


「君を神使にする、

だけど君は私に仕える事になる。」


少女は直ぐに答えた


「そうして下さい、

お願いします。」


「分かったよ。」


そう言うと宇加之御魂は自分の指に小刀で傷をつけ、少女の口に押し当てた


「飲みなさい、

神使にするには君の中の狐の血を目覚めさせる必要がある、

私の血ならそれが出来るから。」


少女は黙ってその指をくわえて、血を飲んだ

そうすると少女は睡魔に襲われた


「眠いなら、眠りなさい、

その間に終わらせておきますから。」


そして少女は眠りについた




「目覚めたようね。」


そして宇加之御魂は鏡を差し出した

そこには、金色の髪に狐の耳を持った自分の姿が写っていた


「私は?」


「君は神使になったのよ。」


「私はどうすれば?」


「私が命令を与える、

君の好きなように生きなさい。」


その命令に少女は深く考え、

結論を出した


「私は貴女と共にいたい。」


その答えに宇加之御魂は驚く


「何故?」


「貴女は私を助けた上で自由をくれたからです。」


宇加之御魂は笑った


「いいよ、ここにいて。

君の名前は?」


「私には名前は無いのです。」


「それなら、

名前をつけてあげるよ、

そうだね……鈴音(すずね)はどうかな、

鈴の音のように明るく生きられるようにね。」

「分かったのです、

鈴音、いい名前なのです、

それと、貴女の事を主様(ぬしさま)と呼んでも良いですか?」


「いいわよ、

それじゃ、よろしくね、鈴音。」


「主様、よろしくお願いしますです。」





そうして宇加之御魂と鈴音と名付けられた少女は共に暮らし始めた



陽達との出会いの約1300年ほど前のことであったと言う



尚、姿が変わっていたためアリスには自分だと最初は分かって貰えなかったけど、2人で話すうちに思い出してくれた、

そしてアリスは鈴音に自分はずっと友達だと言ったのだった

書いてると鈴音が可哀想になってくる。

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