20話 桃の神
青森県、
舞台は恐山です。
2人は青森県に来た、
空は黒い雲が覆い
硫黄と死臭が立ち込めていた、
草木は枯れ生物の気配は無い、
そしてその気配は青森県の下北半島の北部にある
[恐山]
から漂ってきた、
そこは最も現世が死者の世界である黄泉比良坂に近いと言われていた、
そして今は、
その恐山から黄泉の兵が現れて民を襲っていた
「どうなっている、
国が引き起こしたのではないのか?」
群がる亡者を倒し、北海道から着いてきた局員と共に人々を避難させた陽は言った
「亡者は恐山から来ている、
なら恐山に何かが起きているのよ。」
「何が起きているのか、予想出来るか?」「多分あそこで血が流れたから、
神が神域に穢れを持ち込んだ人間を無差別に攻撃しているんだと思う。」
陽はため息をつく
「結局は国が封印されていた神を無理矢理従えようとして、
逆鱗に触れたと言う訳か。」
「どうすればいいの?」
「神の怒りを鎮めるしかない、あそこにいるのは黄泉津大神、すなわちイザナミだ私達は神殺しの力を持っていないからな。」
「どうやって鎮めるの?」
「そのためにはある神に頼まなければならない。」
「神の名前は?」
「名前は
[オオカムヅミ]
イサナギがイザナミから逃げる時にイサナギを助けた桃の木だ、
イサナギは礼にその桃の木を神にして、
人々を助けるように願った、
オオカムヅミは邪気を祓う事が出来、なおかつ人の味方だ。」
「何処にいるの?」
「全ての桃の木がオオカムヅミだ、
まあ、見ていろ。」
そう言って陽は懐から簪を取り出す
「これは宇加之御魂にもらった物で、オオカムヅミの事も彼女から聞いた。」
陽は簪を地面に刺した、
すると簪から芽が出て、
10秒程で大きな桃の木になった、
その桃の木の枝には桜の柄の着物を着た女性が腰かけていた。
「貴女がオオカムヅミですか?」
「はい、
恐山の邪気を祓うために呼んだのですね、
30分程で邪気は祓えます、
そのあとは貴方達がイザナミ様と話して鎮めて下さい。」
女性は厳かに言う
「分かりました。」
「何故、あたし達を助けてくれるの?」
「人々を助ける事が私の存在意義、
それがオオカムヅミと言う神だからです、
貴女にこれをあげましょう、
これも本来の使い方をするべきですからね。」
そう言ったオオカムヅミはアリスに先程の簪を渡す
「ありがとうございます。」
アリスは簪を髪に刺した
「似合っているよ。」
「そうですね、
邪気が消えたら速く恐山に行って下さい、私もどれだけ黄泉の邪気を抑えられるか分かりません。」
「分かりました、
期待に応えれるよう頑張ります。」
そうして2人は邪気が消えるのを待って、恐山に登る事にした。
次は岩手県か秋田県。




