16話 天魔
昔の言葉が所々出てきます。
陽とアリスはクトゥグアと戦う場所として、広大な水田にいた。
大和は局員を指揮していて、宇加之御魂達は神社で雨乞いの準備をしている所だ。
そして1時間がたった頃、大和から連絡が入った。
「準備が全て完了した、お前達はクトゥグアを撃破しろ、雨はまもなく降る」
「分かった、任せておけ」
陽は電話を切っる、すると突然、雨が降りだした。
「成功したの?」
「大丈夫だ、クトゥグアが此処に来る、やるぞ」
「ええ、それにしても国は何を考えているのかしら」
「そうだな、馬鹿の考えは分からん、森を潰したら、自分たちの食料が無くなるのにな」
そんな事を言っていると、遠くから何かがやって来た。
「あれがクトゥグア?違うな情報が間違っていたようだな」
「そうね、あれは何かしら?」
其処にいたのは官服を着て、烏帽子を被り、更に笏を持っていた、間違い無くクトゥグアでは無い。
「汝、名を何と言う」
悪魔が、低い声で陽に問う。
「他者に名を問うなら、まず己が名を名乗れ」
陽は言った。
「なるほど、それも道理、我の名は閻魔だ」
悪魔は答えた、閻魔王、第三天の魔王か。
「私の名は夕月 陽だ、如何なる用で此処を訪れた?」
陽が答える。
「なに、この国を統べる者達に呼び出され、汝らを倒しにきたのだ」
「どのような罪でだ?」
閻魔が答える。
「国に対する反逆だ、だが、何故反逆したか汝に問おう」
その問いに陽が答える。
「国の頂点に位置する官職の者が、その権力を己の私欲の為に使い、民を傷つけ、あまつさえ、民を殺し、その罪を隠匿するような者だからだ。」
「……それは、誠か?」
「ああ、間違いない」
「なんという事よ、ならばあの者達は汝らに己の罪を被せようとしていたのか」
「信じてくれるの?」
アリスが聞く。
「当然よ、我は嘘を見抜く事が出来る、これは召喚した者に対して使えぬが故に騙されていたらしい」
閻魔は答えた。
「ならどうするつもりだ?」
陽が聞くと。
「我は地獄に帰る、仕事が沢山あるのでな、我が補佐官を一人にすると何をするか解らんしな」
それだけ言うと、閻魔は地面から吹き上がった炎の中に消え失せた。
「今回も戦いはなかったな」
気付くと雨が止んでいる。
「そうね、争いが無くて良かった」
タオルで体をふいていると、大和がやって来た。
「終わったか、情報不足だったな」
「私の出番もなかったわね」
宇加之御魂達も来たようだ。
「済んだ事だ、良いとしよう」
陽が言った。
「国のコンピューターをハッキングした所、しばらく国は攻める戦力が無いらしい、1ヶ月は安全だ、これは間違いない、我々もしばらくは休養としよう」
大和が言った。
「賛成だ、しばらくは地盤を固めるべきだろう」
陽は答えた。
「私は陽に従うわ」
アリスがそう言った。
「私もそれには賛成よ」
「鈴音も主様と同じなのです」
宇加之御魂と鈴音も賛成した。
「とりあえず大阪に帰還しよう。」
陽達は新潟県を後にし、大阪に帰還した。
次を考えて無いので投稿は数日掛かるかもしれません、
それから投稿は2日の1回位のペースになると思います、
(相変わらず不定期ですが、これからもよろしくお願いします。)




