15話 生ける炎
また新潟県での話です。
陽達は宇加之御魂神を味方に引き入れ、大阪に帰ろうとしていた。
その時、大和の携帯電話に着信が入った。
「皆に報告がある、国は新潟県の全ての植物を焼き尽くすつもりらしい。」
大和が言った。
「許さない。」
アリスは怒りを滲ませて言った。
「国は何を召喚した?」
大和に聞くと。
「クトゥグアを召喚したようだ。」
「クトゥルフ神話は作られた架空の神話じゃないのか。」
「神は人の心から生まれるの、クトゥグアも炎への人の恐怖から生まれたと思います・・・貴方もよく知っているでしょう?」
宇加之御魂が答えた。
「奴は[生ける炎]の意味の名を持ち、【ン・ガイの森】を焼き尽くした悪魔だから召喚したのだろう。」
「どんな悪魔ですか?」
「炎の塊だ、その炎は人の力では消えず、神の協力がないと近寄ることすら儘ならない。」
宇加之御魂の問いに大和が答える。
「なら私達が雨を降らします、
豊穣神ですから田畑を守る事に関しては私の能力は絶対です。
私の雨は全ての火事を消すから、クトゥグアにも効果があるはずです。」
「鈴音も頑張るのです。」
鈴音は張り切っている。
「それでは、私は住民の避難にあたる、陽、アリスはクトゥグアの撃破、鈴音、宇加之御魂は雨を降らしクトゥグアの炎を消せ。」
大和が指示を出す
「分かった。」
「また、自然を破壊するつもりなら許さない。」
「田畑と人々を守る、だって私は宇加之御魂だから。」
「鈴音はぬしさまのお手伝いをするのです。」
「それでは全員、準備を始めろ。」
陽とアリスはクトゥグアの撃破に、
鈴音と宇加之御魂は雨乞いに、
大和は住民の避難に、
それぞれ、クトゥグアの対策を始めた。
皆が準備を始めた後、
陽は大和に可能性を示唆していた。
「クトゥグアが出現したのなら、ニャルラトホテプ等が来ることもあるかもしれんな。」
「おそらくあるだろう、ほかにもアザトースが来ることもあるだろう。」
「今はないだろう、少なくとも奴はクトゥグアを嫌っているからな。」
「そうだな、他に何かあるか?」
「いや、無い、取り敢えず、今はクトゥグアに集中しよう。」
「無論だ。」
大和と別れたあと、陽はアリスと共に、武器の手入れを始めたのだった。
クトゥグアが終わったら次はどこに行くか決まっていません。




