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光差す

この自然界で起きていることは人の体の中で起きている事と同様に壮大な意思の元で進化向上している。


だが人類のほとんどが何も気づかずに一生を終えてしまう。


女性たちはシミや肌荒れを太陽の紫外線のせいにする。

自分たちの食べ物の食べ方が悪く腸内環境が悪くなっていて、その悪いものを紫外線に反応させてシミや肌荒れとして外に出そうとしていることは知らない。


インフルエンザの種類か増えている。


体の中に老廃物!病の元となる物質!これらを体は熱で消滅させたい!

しかし自分で熱を作れないので自然界にあるウィルスに反応させて熱を出す!

この熱を薬で抑えるため体は違うウィルスを探し熱を出して体を浄化している。


食べ物には何も罪はなく食べ方に問題がある!


人間の体と自然界でバランスをしっかりとろうとしている!


人の思考が入りいろんなことが起こる!!


が、これも人が進化向上していくのに必要なこと!


三大生活習慣病も生活習慣を改善せずに薬や病院に依存してしまった人たちの成れの果て!



と今思う男もまだまだ無明の世界から恐怖の世界へと漂っていた!


男は寝ても覚めても10年前の手術と術後の闘病生活を思い出していた。


思い出すたびに恐怖と不安でどうにかなりそうになった。


誰の声も気休めにしか聞こえなかった。


10年間、愚痴泣き言を聞いてくれていた嫁の言葉さえも届かなくなっていた。


死ぬかもしれない恐怖より生きたまま体が動かなくなる恐怖のほうが実感できた。


10年前は死ぬイメージが全くわかなかった。

今回はもうかなり麻痺が進行している。

このままどこまで麻痺が進行するのか!


自分の気持ちが整理が出来ないまま手術の設備の整った病院へ転院。

そこで男はこれから先の楽しい人生の基礎を創造することになる。



転院してすぐ男に異変が起きる。


目が回って歩けない。

吐き気がする。

環境の変化と極度のストレスでメニエール病が発症。


畳み掛けるようにパニック障害!閉所恐怖症!


気が狂えたら楽だったかもしれない。


だが狂えなかった。





閉所恐怖症がもとでMRIに入れなくなった!


MRIに入れなくなったことで家族や知人に「なぜそのくらいが頑張れないの!!」と言われ、この10年頑張って来たのにまだ頑張れと言われる。


精神も肉体も限界だと思えた時、主治医から強制退院を言い渡される。


「その精神状態では手術どころではないです。検査も受けられないのに入院してても仕方がない。精神状態を安定させてから考えましょう。」


男は主治医に何とか食い下がった。


やっと入院できたのにこのまま帰されたら嫁に顔向け出来ない。


この状況を見ていた親族がこの後凄い状況にしてくれる。


最後に主治医から衝撃的な言葉が出る。


後から男はこの言葉を、「神の声」と呼んでいる。


主治医「あなたはこれまで大変な人生送ってきたかもしれない。でもその考え方を変えない限りこの病気は何度も再発しますよ!」


主治医は立ち去った。


どこまで落ちていくのだろう。

落ちるところまで落ちたら上がるしかないよね。って普通の生活の中ではよく使われる言葉かも知れない。


だが底が見えなかった!


あの世には六道の世界があり一番したの地獄界からは底がないらしい!


夜嫁に退院させられることを告げた。

予想もしなかった状況になってた。

嫁が大激怒

「私が何を言ったの!自分の好きなようにやってって言ってきたじゃない!なんで私があんなこと言われないといけないの!!」


帰った親族が嫁に「退院させられたらあなたに何か言われる!」と爆弾発言をしていた!


嫁だけは自分の好きなようにして!と言っていた。

その言葉も人の気も知らないで!と悪い方へ受け取っていた。


ほんとにこの地球上でたった一人になった気がした。


病室に戻ると隣のお年寄りは夕飯が不味いと愚痴っていた。


類は類を呼ぶ。


ただ漂うように明日退院する用意をする。


用意してると、一冊の本が目に入った。


この入院で親族や知人にたくさんの本を頂いていた。


気がついた本は、この病院のナースさんが男の状況を見かねて暇なときに読んでね!と頂いていた薄い30分くらいで読めそうな本。


人は生きている限り一日の中でたくさんのチャンスを頂いている!


あまりにも見るもの全てがマイナスに見えたとき一点の光に目がいくのかもしれない。



本など読む習慣がなかった男も気を紛らすためにその本を開いた!



隣の愚痴っぽいお年寄りと会話しなくてもいいようにその本を手に取ってみた!!


その本には「ありがとう」と「笑顔」が人生を変えることを書いていた!


ありがとうと笑顔、小学校の道徳以来かもしれない!


まだ自分とは縁のない話。

だが気は紛れた。



帰らされる一日前、同室の愚痴るおじいちゃんは退院し新しい患者さんがやって来た。


また、お年寄りだったが、このお年寄りは脳梗塞で半身マヒになって10年、今回は違う検査入院だった!



このお年寄りとナースさんがくれた本に出会えたことは男にとって本当にツキの始まり。


このお年寄りはニコニコ笑いながら話しかけてきた。

前のお年寄りは全然身体は動くのに愚痴ばかり、ほんとに一 緒に居ると気が重くなる!

このお年寄りは身体は動かないのにニコ ニコ笑ってなぜか心が落ち着く!


男はストレスを吐き出すように今までの人生をお年寄りに話した。

お年寄りはうんうん!とうなずいて何も 言わず聞いてくれた!


病気が判明して回りから言われることは頑 張れ頑張れ!


閉所恐怖症が出ていたので MRIに入れなかった!



そのことに 対してなんで出来ないんだ!と言われ誰にもわかってもらえない苦しさなど、お年寄りは時折涙を流して聞いていた。


それでもお年寄りは顔は少し笑顔!

失礼だと思ったが男は一つ聞いてみた!

「そんな身体になって何か楽しいことがあるんですか?


なんでニコニコ笑っていられるんですか!」


お年寄りはニコニコ笑いながら、語ってくれた。

脳梗塞になった頃、愚痴泣き 言、なんで俺がこんな目に!て言っていた。死にたいとまで思った。

そんなお年寄りに起きたことは最初だ け「かわいそう」に「大変ですね」て言っていた回りが、だんだんなんで頑張れないの って言い出しどんどん人が離れて行った。


今の俺と一緒だ!(*_*)



その後、お年寄りは悩んでる時に、笑 顔とありがとうを教えてもらった 。


笑顔とありがとう!


読んだ本だ!


笑顔でいるとまわりも笑ってくれる。


ありがとうて言うとみんなが笑顔ていてくれ る。


笑顔とありがとうでいると年に何回か 旅行に連れてってくれる。


お年寄りは嬉しそうに笑顔で話してくれた!


そんな話しを聞いてる内に心が明るくなってきた。


何かしないといけない。



その日、勇気を振り絞って主治医にもう一度がんばる ので病院に残してほしいことを伝えた。



主治医の一言!


「じゃMRI受けれる!」


男は即答できなかった。


主治医

「ほら見て、帰ってください」


この主治医には本当に心を強くしてもらった!



無明の世界から恐怖の世界へと漂っていた男に小さな光が差した。


すぐ消えた光だったが自ら光を発するまで後少し!


つづく!

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