表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
58/74

ファルスコールという少女

 とある部屋の片隅で、少女は椅子に腰掛け足を組み数枚の紙切れを手にしていた。それに書かれた文面を目で追い、そして、一通り目を通したところで溜息を吐き捨てた。

「成果は無し、か」

 彼女は目頭を親指と人差し指で押さえ、手に持った紙を机の上に放る様に置いた。

 ファルスコールと対峙してから数時間後。予想外の出来事がいくつか起きたが、そこは気に留めないようフレッドは努めた。そして、今一番優先すべきこと、ルーナの内情を探っていた。とは言っても、手元にある資料を一から読み返すだけで、何かしらの情報が得られたわけではなかった。

 十六年前の事件。それ以降、エリザベッタは公の場に姿を現さなくなった。政治において彼女がしたことは公に発表されたが、それ以外の情報は全くと言っていいほど無い。その政治でさえも、エリザベッタ本人が行ったものかどうか確かめる術もないのだ。その空白の中にある彼女の行動。もしくは彼女に関わる者たちの行動。それが分かれば、今回の双方の食い違い(正確にはルーナ側、あるいはファルスコールのだが)について分かるのではないか。そう考えたフレッドだったのだが、

「空白は分からないから空白なんだよなぁ」

 と、空回りしていた。

 今ここにある情報は、ガラシア内でも最新のものである。このガラシアを離れた数日の間に大きな変化が起きていなければ、これは間違いなく最新の情報だ。それを何度調べたところで新たに情報が増えるわけがない。

「さて、どうしたものか……」

 何度同じ文面を見直したことか。そして、見終わる度に何度溜息を吐いたか。

 フレッドは背もたれに身体を預けると、首を上へ向けだらりと全身の力を抜いた。目を瞑ればこのまま眠ってしまいそうで、それでも良いかと彼女は目を閉じかけたのだが、

『やはり、既存の情報ではどうにも分かりませんね。彼女についてもっと詳細なことが書かれたものがあればよいのですが』

 と、机に置かれた首飾りの声によって、それは阻まれた。

 ここで調べ物をする際にアレスからルースを預かった事を、フレッドはすっかり忘れていたのだ。

「それがあれば、こんなに苦労することも無いんだがな。まぁ、苦労したところでこれ以上はどうしようもない」

 今ここにある情報が全てであるのだから、これ以上の進展のしようがないのだ。

『しかし、これほどまでにエリザベッタについての情報がないとは、逆に感心してしまいますね』

 あらゆるエリザベッタに関すること。それが綺麗さっぱり見つからないのだ。彼女はいったいどの様にそれを隠し通したのか。

 この十余年、一度も外に情報が漏れることはなかった。彼女が生きていることさえ怪しくなるほど、公開された情報は少ない。

『彼女の子が生まれた時も、公表されたのはその事実のみだけでしたからね。まさか、その子が双子だったとは思いもしませんでした』

 そう、エリザベッタの子は双子であった。それは世間で公表されなかった事実。しかし、戸籍に関する資料にはしっかりと双子だと書かれていた。

 この事実を知っていた人間は果たしているのだろうか。否、いなければおかしい筈だ。こうしてはっきりと書かれている事実を、誰も知らなかったなんてありえない。

『――――――フレッド、ここにある情報は全て最新のものでしたね?』

 唐突にルースが問いただした。

「え、ああ、そうだけど」

『最新とは、いつ更新されたものですか?』

 答えるフレッドに続けて質問するルース。

「そうだな、毎年この時期に更新しているから、かなり新しいと思うが……」

『それよりも前のものはここにありますか?』

 言うが早いか、更に問い詰めるルース。

「いや、流石にそれは無いな。ここには最新のものだけが置かれている。過去のものは全て城に保管されているはずだ」

 それを聞いたルースは少し考えるようにして、

『ヴァレンティーナとオルネラの魔力を使えばなんとか……』

 と声を漏らした。

 それを聞いたフレッドは嫌な予感がし、この場から逃げ出したい気持ちに駆られたが、そんな事をしても意味が無いので留まることにした。

『フレッド、ここ数年のルーナの戸籍がわかる資料をを持ってきてもらえませんか?』

「えらく簡単に言うけど、それはつまりガラシアまで戻って帰って来い、ってことだろう?」

 しかも、戸籍に関する詳しい情報で過去のものも含めるとなると、ルーナの城の機密部分まで侵入しなければならない。

 「そんなことできるわけがない」とフレッドは言いたいところだったが、先程ルースが漏らしたようにヴァレンティーナとオルネラの魔力を使えばフレッドなら何とかできてしまう。ここにある転移陣からガラシアにある転移陣に向かってなら、少々無理があるが可能だ。その逆もまた然り。

「そ、それは本気で言っているのかい」

 彼女はルースが冗談を言ったところを一度も目にしたことはなかったが、それを聞かずにはいられなかった。そして、冗談であってほしいと切に願うフレッドである。しかし、

『無論、本気です』

 と予想通りの答えが返ってきた。

「……」

 何か言い返したかったフレッドだったが、言い返したところで無意味であることは分かっている。どの道、このままでは手詰まりなのだ。他に調べようが無いのならやるしかない。

 額に手を当てうずくまるフレッドの口から吐息が漏れた。そして、彼女は顔を上げ言う。

「分かった、行ってくるよ。ただし、時間が掛かるからすぐにとはいかないぞ」

『もちろん承知しています』

 いくら空間転移の魔法でも、銀河をいくつも隔てた距離を零距離にはできない。歪曲させる空間があまりにも大き過ぎるのだ。

「そうと決まれば早いに越したことはない。すぐに準備に取り掛かろう」

 フレッドは椅子から立ち上がり机の上に無造作に置かれた紙を纏め、ルースを手に取り部屋を後にした。


===========================


 ――――――数時間後。

『ご苦労様です。あなたは少し休んでいてください』

 転移陣の上で倒れるフレッドにルースは言葉を掛けるが、それに返す気力はすでにフレッドから失われていた。

 そんなフレッドをよそに、ルースは彼女の持ってきた資料に目を通し始めた。

「お疲れ様。はい、どうぞ」

 側に立つヴァレンティーナは、スポーツドリンクらしきものが入ったペットボトルを差し出した。

「あ、ありがとう、ございます」

 恐らく地球で買ってきた物だろう、とフレッドは思いつつ、身体を起こしそれを受け取り口にした。

「この距離を数十分で転移できるなんて大したものだわ」

「お、お褒めに預かり、光栄です」

 礼を言うフレッドだったが、彼女は素直に喜ぶことはできなかった。

 我が姉ならば、こんなこと造作もなくやってのけるのだ。褒められるような力をまだ僕は持っていない。フレッドは心の中でそう呟いた。

 しかし、こんなことができてしまうのは彼女たち姉妹だけだ。そもそも、一人で転移を行うことすら困難であり、銀河を越えられる力は尋常ではありえない。やはり賞賛に値する力を持っているのは確かである。フレッドの中で姉の存在が大きすぎるのが、素直に喜べない要因だ。

『まさかとは思いましたが、やはり……』

 と、間髪入れずにルースが言葉を発した

 全ての資料を見終わるには早すぎる。しかし彼女の言葉から、ある程度予測していた、もしくは確信に近いものを持っていたものだと感じられた。

「ど、どういう、ことだい?」

 フレッドは行って帰ってくるまでの間にそれを見る時間などなかったため、何がそこに記してあるのか分からない。何か重要なことが、今回のことについて何か進展があるようなことが書かれているのか。彼女は息も絶え絶えにルースに問う。

『ここを見てください』

 と、ルースが言う場所をフレッドは目だけで追った。

「なっ、これは……!」

 疲れなど一気に吹き飛ぶ。そんな感じだっただろう。フレッドは目を見開きもう一度その場所を見返した。

「エリザベッタ女王の子供が増えている? いやいや、そうじゃない。後から書き足されたのか?」

 ルーナ家の家系図。そこに書かれていたエリザベッタの子供は、三年前までは一人となっている。しかし、翌年からはそこにもう一人子供がいることになっていた。それがファルスコールだ。

「どういうことだ、養子でも引き取ったのか? いや、それならばそうと書いてあるはずだ」

『仮に養子だとするならば、それだと説明がつかないことが起きていますから、やはり養子ということはないでしょう』

「禁呪の発動、か」

 禁呪は原初の血を引くものにしか扱うことができない。こう言われる所以は、禁呪に使用する魔力の対価にある。

 魔法は一つの属性で成り立っているものではない。四大、そしてそこから分かれる様々な元素。その組み合わせから一つの魔法が組みあがっていく。

 しかし、禁呪は違う。禁呪は唯の一つも混じり合いの無い純粋なる魔法。魔法が魔法たるに最も近いもの。それは唯一つの魔力でしか発動しえない。

 故に、自身の持つ魔力がその属性に突出していなければ発動できない。そして、一つの魔力に突出でき得るのは、原初の、数百数千年の時を経て受け継いだ純粋な魔力のみ。これがその所以である。

 だが、これだけは、ソルとルーナだけは違う。四大のどこにも属さない別次元の独立した能力。それは、どんなに優れた魔法使いだろうと、ソルとルーナ直系の人間にしか扱えない。

「ファルスコールが直系の人間でないと起こり得ない事象。ならば、彼女は初めから女王の娘だったと。しかし、それだとまた説明できないことが出てくる」

 何故、三年前までその名が書かれていなかったのか。フレッドは最初、それは養子を取ったからではないのかと考えた。しかし、そんなことはありえない。

 禁呪を使ったから。それもある。だがそれ以前に、それならば何故この二人は双子なのだろうか。出生年月日が同じ双子。そこには何の備考も無く、紛れも無い事実のみが書かれている。ならば何故、ファルスコールの名が三年前以前の戸籍から消えているのか。

『戸籍から消えている、のではなく、フレッドが言ったように後から書き足されたのでしょう』

「だが、それは無いとさっき君も言っていたじゃないか」

『私は養子である事を否定しただけで、それ自体は否定していません』

「……?」

 どういうことなのか。フレッドはルースの言葉の真意を見つけ出せずにいた。

『ここに書かれていることを、そのまま受け取れば良いだけの事です。それは、三年前までファルスコールは存在せず、突如エリザベッタの実子として生まれたということ』

「ちょ、そんな出鱈目なこと……」

『出鱈目ではなかったとしたら? 本当にその通りだとしたら? 考えてみてください。彼女のやろうとしていることを、それならばどうなるのかということを』

 ルースの言うことはトンデモなことだが、それでも考えてみるしかなかった。一つの可能性を。

 言葉通り、文面通りのことが現実で起こりうる可能性。

 二年前、突如現れたファルスコールと言う少女。何故、突如現れたのか。その一つの可能性であった養子という線は消えた。

 ここでもう一つの疑問。双子であるのに、ここに書かれたのは二年前だということ。それ以前には存在していないことになる。

「存在していなかった……存在させたくなかった?」

 この十数年の間、エリザベッタは何らかの理由で双子の一人である少女の存在を隠したかった。そのため戸籍にはファルスコールが存在しないことになっていた。

「――――――いや、違う。それならば、なぜ急に存在を明らかにしたんだ」

 エリザベッタが何の理由も無くそんなことをするはずがない。何か理由があるはず。ファルスコールが二年前に戸籍登録された時、何が起きたのか。

 頭の中で過去の出来事を追っていくが、ルーナに関する大きな出来事は無い。ならば何故――――――

「……逆、なのか……?」

 存在を隠したかったのではなく明らかにできなかった。そして今、存在を世に認めさせるために戸籍を登録した。しかし、実子の存在を明らかにできない理由などあるのだろうか。もう一人の子供は、はっきりと存在を認めているのに。更に、隠していたのに後になってその存在を世に認めさせるかのようにした理由。

「世に明かすわけにはいかないこと……彼女はルーナ直系の娘……血を引いていた……女王がやろうとしていること」

 頭の中でごちゃ混ぜになっている情報を、一つ一つ確認していく。そして、フレッドの頭の中に出来上がった想像は、それこそトンデモだった。だが、エリザベッタの起こそうとしている事を考えれば、ありえなくはない。

「ルース、君たちの魔法は血を引いていれば使えるのか?」

 フレッドは一つの問いをした。それは、仮定をより強固にするため。

『ええ、それが絶対の条件です』

「そうか……」

 しかし、仮定は仮定でしかない。それが真実か確かめるまでは、どうあっても事実にはならない。もしかしたならば、もっと単純な理由なのかもしれない。それでも、こんなありえない仮定を導き出してしまうのは、今の状況が日常からかけ離れているからだろう。

 フレッドは意を決して、頭の中の仮定を口にした。

「彼女は、ファルスコールは……複製人間クローンなのか?」

 フレッドは絶対の自信があってそれを言ったわけではない。だから聞かざるを得なかった。これが本当に正しいのか。

 いや、ただ同意がほしかっただけなのかもしれない。このありえない仮定に、皆は納得してくれるのかどうかの。

『――――――確証はありませんが、私も同じ事を考えていました』

 ルースとヴァレンティーナもそれは考えられないことのように思っていたが、一つの仮定としては浮かび上がると考えていた。その言葉に、フレッドはどこか安堵にも似たものを感じる。

「よ、よかった……じゃなくて、えっと、僕もこれはありえない仮定だと思っているが、今エリザベッタ女王が成そうとしていることを考えると、決して除外できるものではない」

 死者蘇生。それを今のような不完全なものではなく、完全なものとして行うためには考えられる行動だ。

 複製人間クローンとは言葉通り人間の複製。現実に存在する、又はした人間と全く同じ遺伝子構造をした人間を誕生させること。

 死んでしまった人間と同じ遺伝情報を持つ人間。それはたしかに、死者蘇生に近いものかもしれない。現存の、魔法で行う死者蘇生とほぼ同じであるといってもよい。

 だがしかし、両者とも決定的に足りないものがある。それは記憶だ。

 いくら容姿が同じだろうと、いくら人格が同じだろうと、その人が生きた記憶がなければそれは本人といえない。人は生まれてから色んなものを見たり、聞いたり、様々な経験をしていく。その全ての経験は記憶として、経験した事実としてどこかに残っている。それが、その人をその人たらしめる最もな要因。

 仮に、全く別人の人生の記憶を他人に埋め込みすり替えることができたとするならば、その人の人生はその人の記憶ではなく、埋め込んだ側の記憶が人生になる。その時その人はその人のままでいられるのか。否、無理である。その人にとっての人生はすでにすり替えられた記憶が人生なのだ。その人はすでにその人ではなく、すり替えられた記憶の人になっているのだから。

「これは推測ですけど、女王はドディックジュエリを使ってその記憶を再現しようとしている。それならば、現存の死者蘇生魔法において欠損していた部分を補えますから、それは完全な死者蘇生になり得ます」

 そのために必要なのは死者蘇生の技術。ヴァレンティーナが過去に行ったのは、ドディックジュエリを使ったもの。それでも完全ではなかった。そも、普通の人間には扱うことさえ困難なものだ。天才と呼ばれるエリザベッタであろうと、完全な、今ある死者蘇生魔法を、肉体と人格の形成を行うことは不可能である。

 ならばどうすべきか。答えは単純であった。その人が生を授かったように、同じく生を与えればよい。同じ遺伝子構造をした人間を、もう一度誕生させればよい。それが、エリザベッタの出した答え。

「ファルスコールはそのための、実験的に誕生したルーナの血を引く者の複製人間クローン。だから、世に存在を明かすわけにはいかなかった。――――――いや、もしかしたら、三年前のその時点では本当に存在していなかった可能性も……」

 全て推測。しかし、度外視できない推測。もしも、これが事実であるのなら、ファルスコールが交易について知らないのも理解できる。エリザベッタが教えなかったのだ。その他の事実も都合のいいよう、ソルとスティーレを敵視するように。都合のいい駒となるように――――――

 そう考えると、フレッドは無性に腹が立ってきた。そんな倫理も何もない事を平然とやってのけ、そして今からも行おうとしている。そんなもの、腹が立たないわけがない。

「……っ。ただの推測に過ぎないのに腹を立てるのもお門違いか」

 まだ決まったわけではない。むしろ、こんなことを本当に行っていると考える方がどうかしている。

 一度冷静になると、どれ程常識はずれな考えをしているのかが分かる。フレッドは一度深呼吸をしてから言葉を続けた。

「とりあえず、この件に関してはやはり確証を得られるものがない。どれだけ調べても憶測でしかないし、そこからファルスコールの事を推測するのもどうかと思う」

『ならば、このまま戦い続けるほかありませんね。そうすれば、いずれエリザベッタにも会えます』

 本来の目的はそこにあるわけではない。ドディックジュエリの回収さえできれば、そのあとで聞きだすこともできる。であるなら、今ここで結論を出す必要はない。

「じゃあ今後の方針だけど、現状と変わらずドディックジュエリを探すのは君とアレスに任せる。ツキミに関しては今まで通り僕が護衛に付くよ」

 現状維持。結局はそれしか方法が思い浮かばなかった。そもそも、高村月海が戦う必要はどこにも無いわけだ。それは彼の望むところではないが、それが一番である。

 だが、彼には知る権利がある。いや、知らなければいけない。ただ、それをどうして説明しようか。フレッドは思い悩む。

「……はぁ……、一先ず、彼の所に戻ります」

 彼女は立ち上り、ヴァレンティーナに向かって頭を少し下げた。

「後のことは……後で考えます」

 実に彼女らしくない言葉だ、とヴァレンティーナは思いつつ彼女に頷いた。

 フレッドはそのまま魔法陣の中央に立つと、一言呟きその身を青い光で包み込む。やがて光は弾けるように霧散し、彼女の身体ごとその場から消え去った。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ