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魔法少女代行つきみ ~交差する太陽と月~  作者: てらい
第一章 墜ちた太陽と月
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夢 2

 世界は闇に覆われた。


 まるで存在そのものを否定するかのように。


 この世のありとあらゆるモノを消去した。


 最初から存在しなかったかのように。


 生まれた理由は全てを消去するため。


 その時からただそれだけのために生きてきた。


 それ以外の価値は無い。


 ただ消すためだけの存在プログラム


 故に感情は無く、ただ与えられた作業をこなすだけ。


 じゃあアレは何?


 金と紅と藍と黒。


 黒と赤と橙と銀。


 みんな泣いている。


 泣いている?


 なんで?


 わからない。


 ただ消すための存在プログラムに感情なんて無いのだから。


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