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鈴の音  作者: シカタ
39/40

クリスマス

「「「メリークリスマース!!」」」


12月25日現在、高校のクラスメイトの他にキツナさんとナツキさんが参加したクリスマスパーティをクラスメイトの一人である桜花椿おうかつばきが経営している店で開催していた。


「いやぁ久しぶりだねパーティで集まるの」

「そうだねぇ卒業以降はみんな忙しかったからねぇ」

「まだその発音してたんだ…」

「いやぁ個人的にこれが気に入ってねぇ」



「お前また身長伸びた?」

「えっそう?」

「みんな、こいつ伸びてるよな?」

「「「うん」」」

「えーうそぉ」


店全体でそれぞれ楽しく会話している。俺は刺身がある机の前で怯んでいるキツナさんの隣へ行く。


「これは……魚か?」

「そうですよ、ここら辺は魚介ですね」

「………生で食うのか?」

「そうですね…ああそういえば向こうは全部焼いてましたね、抵抗あるなら無理しなくてもいいですよ」

「舐めるで無い!このわしがこの程度で怯むものか! ……む?溶けたぞ?!」

「いきなり大トロを当てるとは……」


おそらく良さそうな物を直感で選んだのだろうが初手数の少ない大トロはなかなかの運だ。


一方その頃、ナツキさんは椿達のケーキ作りを手伝っていた。


「むぅ…けーきと言う食べ物だけでこんなに種類があるのか」

「本来は定番の一つでいいんですけどね。次みんなで集まれるのはいつになるか分かりませんから」

「なるほどのう…ほれ焼けたぞ」

「ありがとうございます………よし、終わったよ!解散オーケー!」


その合図でケーキ作りをしていた人達もエプロンなどを片付けてからパーティに参加していく。


「あとは保存して、ナツキさんは上でリボンを結んで下さい」

「うむ、任された」


ケーキが積み重なった台に箱を被せリボンをナツキさんに結んでもらった後、二人もパーティに参加する。


「終わったぁぁ!」

「おつかれー、じゃあ改めて………」


「「「「「メリークリスマース!!!」」」」」


---------------


「ちゅーもーく!」


しばらくビンゴなどしてみんな楽しく過ごして少し落ち着いた頃、椿が声を上げる。


「みんなお待ちかね、ケーキの登場です!」


そう言って指を鳴らすとタイヤが音を立てながらケーキを乗せた台が運ばれて来た。そして紐を引っ張るところの二方向にキツナさんとナツキさんが立つ。


「ここを引っ張れば良いのじゃな?」

「うむ!ではいくぞ!」


「「メリークリスマスなのじゃ!」」


掛け声と同時に紐が引っ張られると箱が分裂して倒れると様々な種類が重ねられたケーキタワーが出現し会場は再び熱気が上がった。


パーティが終わり、残った食材は持ち帰りたい人は持ち帰っても良いのもあり食品ロスは発生しなかったため椿は喜んでいた。そして会場の片付けも終わりそれぞれが解散していった。


「どうでした?」

「うむ!楽しかったぞ!」

「そうじゃなこんな気分は初めてじゃ」


二人とも笑顔で答え、俺は安心しながら二人の後を歩く。その後も会話しながら歩いている内に家に付くと時間も遅いので、歯磨きなどしてからベッドに入りすぐに眠った。


---------------


「……………寝ておるな?」

「……キツナならばこんな事せずとも良いだろ?」

「やかましいのじゃ、これはクリスマスプレゼントと言うやつじゃ」

「布団に潜り込むのがプレゼントとは言うのか?」

「わしらは付き合っておるじゃぞ?」

「…………………む?あそこに何かないか?」

「何じゃと?」


ナツキが指差した方をみると確かに紙と小さい箱が置いてある。わしとナツキはその箱の近くにいき紙を見ると……『キツナさん』と書かれていた。


「どうやら妾達の行動は読まれていたようだな」

「まさかわしが行動を読まれるとは…」

「それで中身は……おおこれは…」

「なっ…何故貴様が開けておる………」


ナツキが箱を勝手に開けたのですぐに回収しその中身を見る。それに入っていたのは指輪だった。


「………わしは馬鹿じゃな、プレゼントとはこう言う形がある物じゃのに」

「…いや良いのではないか?ユウキは妾達が来るのは分かっていたが何をプレゼントするかは分からんわけだからな」

「…貴様さっきまで否定していたのじゃが?」

「さっきはさっき、今は今それで良かろう、ではさらば!」


ナツキは素早く部屋をでて扉を閉めた。残されたわしは覚悟を決め起こさないようにしながら布団の空いているスペースに入り…


「メリークリスマスじゃ」


小声で呟き、目をとじる。

これからは季節イベントも投稿します。


時系列は気にしないようにして下さい。

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