エピローグ 後
「終わったよ!二人共可愛いから鼻血だしちゃうんじゃない?ちなみに私は出した!」
襖から出てきた優香は鼻にティッシュを詰めており着ている服も血がついていた、顔も少し青ざめている。
優香に来てもらった理由は、初めてこの世界の服を着るキツナさん達の服を選んでもらうためだ。
「鼻血とは思えないほどの血の量からみてもそんなに癖だったのか……あれ?俺達やばい?」
「大丈夫でしょ!」
「無自覚危険信号機め…」
優香の持つ癖は全人類共通の癖と言っていい。つまり俺達は意識を失う可能性がある。
「それで二人は?」
「ん?……あれ?もう最終確認は終わってるはず…ってどうしたんです?!」
優香は時雨の質問に答えようと振り向くが出てくる気配がなく不思議に思いながら襖を開けると驚きの声を出しながら部屋に入っていく。
「何かあったのか?」
「恥ずかしがってるとか?」
「ああ、なるほど」
あれから数日経ち、キツナさんとナツキさんはこの世界に常に入れるようになってからまだ1日程度だが共に暮らしていると気づいたことがあった。ナツキさんの性格はキツナさんが元になっている。つまり……
キツナさんは喋り方や立ち振る舞いからは考えられないほど子供なのだ!
自分の世界やカミノさんの世界にいた時は常に警戒心があり、とても本当の気持ちを出す暇はなかったらしい。前に一緒にお風呂入りましたよね?と聞くと「いや……あの時は……主の体は………ナツキじゃったし……」と顔をうつむかせながら答えてくれた。
「……ほら!いつまでもこんな事してたら日が暮れますよ!」
「これ…そんなにおすでない!……あっ、ナツキは後ろに隠れて共におすな!」
「よいではないか!妾にだって羞恥心はある!」
襖の向こうからバタバタとした音がなりながら足音が近づくと襖が勢いよく開いた。
「…………どうじゃ?」
姿を現したのは白色のワンピースを着て髪を白銀にしているキツナさんだ。子供体型でありながら大人な雰囲気をだしていると同時におとなしい雰囲気も出していたのであまりの美しさと可愛さに俺は意識が一瞬吹っ飛んだ。
「素晴らしい………です…」
「うん……いい…」
素直に感想を言うとキツナさんは少し頬を赤らめる。その後ろからナツキさんも押されて姿を現した。
ナツキさんはいわゆる地雷系の服を着ているが、どこかゴスロリの面影も感じさせており、可愛いと同時に感心も出てくる。もちろん再び意識が一瞬飛んだ。
「むぅ…キツナと反応が違う気がするが、まぁよいか」
その後、「悔いはない…」と言って倒れた優香を家の周りで見張りをしていた『優香親衛隊』に声をかけ連れて帰ってもらった。
「じゃあ、行きましょうか」
血の片づけなどをした後、テーブルに置いていた鞄を持ち玄関を開けた。
色々気になる事があるかもしれませんが終わりです。
新作を7月中旬には出したいと思っています。




