カミノ / ローブの人物
「ありがとうございました」
「礼などよい。道を作れる力が戻るまでのついでじゃし頼み事もあったしのう」
キツナとカミノは王都の少し離れた空で会話する。
「お陰で私の力は完全に戻りましたのでこれからは巫女として活動ができます」
「肩慣らしに少し動くか?久しいじゃろう?」
「よろしいのですか?」
「うむ、アレが来るまでまだ時間はあるしな。いつでも良いぞ」
話ながら距離をあけたキツナは棒立ちでカミノに声をかける。
「いきますっ」
久しぶりの力を確かめるようにしながらキツナに挑んだ。
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「ここまでじゃ、これ以上は負担がかかる」
「ふぅ、ありがとうございました」
「すまんな、わしの興味に付き合わせてしまって」
「いえ私もいいトレーニングになったので大丈夫ですよ」
最初は力を確かめるために軽く動いていたがカミノの力の真価を見たキツナはカミノの同意を得てから力を引き出させ、その力のコントロールをできるように訓練をしていた。
「ではここで別れるのじゃ、アレが来たようじゃからな」
「はい。あの…改めてありがとうございました」
「だから礼はよい。この結果はあくまでついでのものじゃからな」
「そうでしたね、では私はこれで…あの者達を元の世界に返して来ます。しつこいですがありがとうございました」
カミノは微笑みながら頭を下げてから王都に向かって行った。
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「さて………貴様、どこにいく気じゃ?」
「…………」
カミノと別れたキツナは魔王城があった場所に行きローブを顔が見えないほどに深く被った人物と会う。
「ふむ…では質問を変えるか、この世界で計画していた事を教えてもらうかのう。もう終わった事じゃしな」
「…この世界はただの実験台だ、他にない」
ローブの男は振り返るとそのまま歩き姿を消した。
「……あやつに言っておくか、それでも面倒事に巻き込まれそうじゃが」
キツナは男の向かって行った世界を見つめるとため息をつきながら神界に移動した。
「……と言うわけじゃ、任せたぞ」
「うん…確かに僕の仕事の内だね、ただ僕が近づくのは気づかれるからそこら辺の文句は言わないでね」
その後、創世神が連れてきた神と代理を交代したキツナは少し会話した後、自分の世界へ行き住処の神社へ向かった。
「ふむ、力の半分を使っても一週間近くが限界か……帰りはナツキにしてもらうか…」
片道分の余力と通常の行動に影響が出ない程度に調整した後再び目の前の札に力を込めた。




