魔王の城で 魔王戦
「わしらも行くぞ」
「私達が近づけば気づかれるのでは?」
「心配ない、ちゃんと考えておる。しっかり捕まっておれ」
優樹と時雨が煙の中に入っていくのを見た後、キツナとカミノは魔王の後ろに現れた瞬間キツナが横に蹴飛ばして魔王が吹っ飛ぶが先回りをしていたキツナは転がってきた魔王を上に蹴り上げると再び先回りして叩き落とす。
「素の状態でここまで圧倒するなんて…」
「こればかりは種族の差じゃな、それより気を抜くなよまだ終わっておらん」
魔王は膝に手をつき立ち上がろうとしている周辺に魔法陣が現れてすぐキツナによって破壊されるが困惑すらせずに立ち上がりダラリとしている。
「なるほどのう、あやつは自我がまだ出来ておらんようじゃな」
「本能だけで魔法を使えるとは…さすが魔王なだけありますね」
二人が話していると魔王が羽根を出しキツナに一直線に突っ込んで殴ろうとしたがキツナは片手で受け止めながら突っ込んできた勢いを利用して横に一回転すると魔王を地面に投げつける。
「素体は魔王と呼ぶに相応しいんじゃがな…」
「……何故倒さないのです?」
カミノは、キツナならば最初から倒せるはずと思っていたが実際には地道にダメージを与えるだけで倒そうとしていなかったので聞いてみる。
「やる事があると言ったじゃろ?そのためには魔王を弱らせんといけんのじゃが……まだこんか…」
キツナはカミノの方を向いたあと空を見て呟く。魔王はフラフラになりながらも立ち上がり二人を見ている。
「ふむ、お主を狙っておるようじゃな」
キツナにはどうしようも無いと理解した魔王は先程から動いていないカミノに狙いをつけると再び突撃し同時に魔法陣が複数現れるとそこから鎖が飛び出してカミノを中心に球体が出来上がると魔王は球体に向かって殴るが中には誰もいないのをみると同時に後ろから攻撃をくらい前に飛ぶ。
「ふぅ…久しぶりの戦闘で力がちゃんと使えるか緊張しましたがこれなら問題ありませんね」
魔王は立ち止まると警戒するような動きで一定の距離を保っている。
「ほぅ…思考を先に手に入れるとは、器として作られただけあるな」
「……ん?何か来てます?」
「そろそろ仕上げるか。少し借りるぞ」
キツナはカミノから巫女の力を借りると魔王を殴りながら上の様子を見る。
「あと二発ぐらいか」
そう呟いたキツナは魔王の魂を直接殴り"無意識領域の抵抗"を出来なくしてから上に殴り飛ばし巫女の力を魔王の魂に打ち込む。
「離れるぞ」
「えっ、はい……一体何が---」
カミノが聞こうとすると光の柱が現れた。




