カミノの今後
「すみません…私は協力したいのですがメイドという仕事の関係上それほど自由に動けないんです」
「それはわかっているから気にしなくてよいぞ」
断られる事はわかっていたので頭を下げなくていいとナツキさんが言い、話を進める。
「召喚された者達は何をしておる?」
「戦闘訓練をしていますよ。ただ三日だと自分の身を守るのが精一杯ってところでしょうか」
「ふむ…やはり三人で片付けるしかないか」
こちらもわかっていたので異論はない。
「……………………やはり私も連れて行ってくれませんか?誘拐と言う形で」
「いや駄目じゃ…最低限の防衛線ははっておきたいからな」
「なるほど…つまり魔王が誕生するまでに召喚者を
育てればいいんですね」
「…なぜそこまでついてきたいのじゃ?」
なんとかついてこようとしている姿勢をみてキツナさんが息をはいて聞く。
「この世界の巫女としてただ待って別世界の人達に任せっぱなしするのはダメだと思いまして。ただ立場上、自分で城を離れる事が出来ないので誘拐を提案させてもらいました」
「確かに巫女が世界の事柄に関わらないのは問題じゃなからな…理由は理解した、一つ聞くがどうやって育てるつもりじゃ?清掃などやることがあるのじゃろう?」
「そこは巫女の力でどうにかなります」
「………そんな事のために使う物ではないのじゃがのう」
何をするのか察したのか呆れた声をだす。
「使える物は使わないと損ですからね」
「それには同意見じゃ……ならば三日後に迎えに来るからその時に試練をしてやろう」
「試練ですか?」
「うむ…わしらがあの者達を認めるためじゃな、言っておくが内容は教えぬぞ」
「わかってますその方が育てやすいからですよね?」
聞き終えると同時に時雨が自然に歩いてドアに手をかけようとしたとき…
「お待ち下さい…まだ聞いてないのがあります」
「………まぁそんな早く忘れるわけないか」
時雨は戻ってきて椅子に座る。
「それで私が狙われた理由はなんでしょう?」
「正直僕も正確な理由は分からなかったけど確実にいえるのは巫女だからだと思う」
「ふむ…誕生が直前になってから狙うのは遅いと思うのじゃがなぁ……」
「あの人は捨て駒だったからそこまでの情報は持ってなかった」
いくら考えてもわかるはずないので話を続ける。
「とりあえず警戒心は強くしていた方がいいですね」
「そうじゃな。よいなら結界を張るが?」
「いえいえそこまで弱っていませんから大丈夫ですよ」
キツナさんは取り出した札を「そうか」と言いながらしまう。
「一通り話終えたからわしらは戻るとするかのう」
扉ではなく窓を開ける。
「では三日後に会いましょう」
お互いに頭を下げてから俺達は村に戻り宿屋で就寝した。




