記憶
「じゃあ、うつすよ」
カミノさんが映像を見るために部屋のスペースを開けてくれたりお茶の用意をしてくれた。「映像とは?」と聞かれたが『すぐにわかりますよ』と言うとカミノさんは少しワクワクしながら座っている。
「まずは前日から」
何もないスペースに長方形の光が現れると杖を持った男女の集団がみえた。
『ん?一人称?』
「うん、今回は空間としてじゃなく個人としての記憶だからね…三人称にも出来ない事もないけどこの後に起こる事のせいで出来なかった」
「まぁ話が聞ければよいから気にしなくてよいぞ」
「これは…絵が動いている?」
ふむ…この世界には絵の文化があるのか。
『絵じゃないですよ……えっと…なんていえばいいのかな…』
「…なるほど…確かにこれは私が当時見ていた光景と同じ…ということは幻影系…いやユウキさん達はこの時はいなかった…なら同じようで違うもの?」
「いまは説明してる時間が惜しいからな…とりあえずその認識でよい」
キツナさんが考え込んだカミノさんの意識を戻す。 その後カミノさんの補足を聞きながら映像を見ていった。
「ここまではとくに変なところはないな」
ナツキさんが言いながら映像を見ていると王は魔法使い達に実行は明日と言いそのままベッドに近づいている。
「重要なのはここからだね」
王が横になり目を閉じて視界が真っ暗になってから一分もしないうちに異変が起こる。
『人間を支配せし下界の王よ』
鈴の音と共に機械音が混ざった男の声が聞こえてきた。
『この世界の神?』
「うん…これの会話記録が丁寧に封印されていたからキツナさんの力をかりた」
記録を探っていると変なところがあったのでそこを深く調べるとこれが出てきたらしい。
『貴殿はどなたかな?』
『ほう…畏怖せず堂々としているのは賞賛してやる』
質問を無視して誉めている…神達は名前くらい教えてくれてもいいのでは。
『私に何をしたい?』
『なに…簡単な話だ。言いたいのは我が許すまで召喚をしない事のみだ』
『………その理由を説明してもらえるかな?』
世界を救うのを先延ばしにする事を頼まれ驚きながらも一秒もせずに冷静になる。
『その時が来れば教えてやる』
やはり質問に答える気はないようだ。
『理由を聞かされず従うとでも?』
『いや貴様は従う…その運命は今決まった』
「今決まった」か…決めるための条件が何かしらあるのだろう。
『では、さらばだ』
王が何かを言う前に意識が落ち映像が途切れた。
「この後は会話の記憶をなくした王が表にでてカミノさんの知っている通りだね」
「こんな事があったんですね」
カミノさんが納得した声を出している。その後俺達の知っている情報を話して今後の事を知ってもらった。
遅れてすみません…すでにお知らせしていますが諸事情により投稿ペースを週1にさせて頂きます。




