模擬戦
俺は起きて机に置かれていた服を着て宿屋を出ると村は楽しそうな雰囲気だった。
「ふむ……これは寝過ぎたか?」
この世界、時計がないので時間がわからない。
「とりあえず外に出よう」
軽く身体を動かそうと外に出ると爆発音がしていたため聞こえる方向に向かうと時雨の姿が見えた。
「ふははは!まだ遅いぞ!」
「ナツキさんが早いんだって!」
キツナさんの身体を使っているナツキさんが空を飛んでいる。
「今度こそ!」
時雨の横に岩が現れるとナツキさんに飛んでいったがすぐに破壊され粉々になると煙が上がり姿が見えなくなるが時雨は妖火を出現させると煙に向かって投げるがナツキさんは腕を振りかぶり妖火を弾いた瞬間に時雨はナツキさんの目の前に行き殴ったが手のひらで受け止めたが少し遅れてナツキさんが後ろに下がる。
「ぶつかった瞬間の衝撃を使ってくるとは中々恐ろしい事をするのう」
「くぅ、ダメかぁ…」
二人が降りてきたので俺は前にでて言葉をかける。
「いやぁ、凄かったよー」
「ありがとー」
軽く言葉をかわした。
「よし、ちゃんと回復している様だな!」
ナツキさんは嬉しそうにしながら俺の中に入ってくる。
『はぁ……落ち着くのう』
「どうして俺から離れたんです?」
「わしが説明しよう」
キツナさんが言うには妖力に慣れていない状態の者が妖力を使った後の睡眠を下手に起こすと身体が起こせないほどの負荷が掛かるとのこと。
「へぇ、そうなんですか」
「まぁ、慣れれば問題なしじゃ」
時雨は木のそばに座って水を飲んでいる。
「どうする?わしと訓練するか?」
「そうですね。もらった力が何なのかわからないままですし」
キツナさんは時雨に木の箱を渡してから訓練が始まった。
「よし、ならば今日は空中戦に集中するかのう」
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「………っ!出せた!」
しばらく訓練して、小さいが空を飛びながら妖火を出せるようになった。
「ふむ、中々の速さじゃな。ユウキよ少し休んでからまた再開じゃ」
「えっでもまだ動けますよ」
初日ほどではないが疲れをほとんど感じていない。
「それは中途半端に妖力に慣れているからじゃ。中途半端なせいで魂の疲れが認識出来なくなって魂が形を保てなくなり死ぬぞ」
「怖…」
キツナさんの言葉を聞いて怖くなったのですぐに降りた。
「どうじゃ時雨、何かわかったか?」
「いやーちょっと情報が多くてまだ時間かかるかも」
時雨は木箱に入った紫の球体を見ながら返事する。
「この人結構長生きしててこっちが知りたい情報がたくさんあるんだ」
「そうか、ならば終わったら教えてくれ。ナツキよ少し、わしの運動に付き合ってくれ」
「ふっふっふ、妾の力を見せてやろう」
「……軽くじゃぞ?」
ナツキさんのテンションが高くなっている。
「ユウキもしっかり見ておくのだぞ」
『はい』
その後、軽くと言っていたはずなのに二人のぶつかる衝撃波で周辺の木が吹っ飛びまくった。




