暗い空
「さて、後処理しましょうか」
俺は言いながら時雨を見る。
「人使い荒くない?」
「だっておまえにしかできないじゃん…」
「………建築物しか直せないけど?」
流石に人体には干渉出来ないとカミノさんに伝える。
「それだけで充分です」
頭を下げる。…その後ちょっと乱暴に住民を出来るだけ一か所に集め王都は何事もなかった様に綺麗になった。
「広い……細かい……キツイ……」
元に戻した反動で時雨は仰向けになっている。
「ありがとうございました。後の事はお任せ下さい。あと些細なお礼です」
「痛い………ん?痛くない…」
頭を抑えていた時雨が元気に飛び上がる。
「私は少々癒しが得意な方ですので」
「うぅむ、共に来てほしいぐらいじゃ…」
カミノさんは少し笑い、王都に戻った。
「さて…何かわかったか?」
キツナさんがこちらを見る。
『うむ、それがな……』
ナツキさんは知った事を話す。
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「なるほどのう」
話を聞いたキツナさんは内容をまとめる。
・何故召喚を今にしたのか
・約二年間結界に使った魔力をどこから出していたのか。
・龍を倒せるのに何故魔族に反撃しなかったのか
「………時雨が便利すぎる………」
「うん…自分でもそう思う」
だって、王一人の記憶をみればおそらく全ての理由がわかるのだ。
「時雨よ手を出してみろ」
時雨は言われたとうり手を出すと俺と入れ替わったナツキさんはその手に触れる。
「何か感じるか?」
「いや……何も」
時雨に妖力を流しているが違和感を感じない様だ。
「どうしたものか…」
姿を隠すには妖力に適正がないといけないらしい。
「一旦村にもどるぞ、わしらを歓迎してくれるらしいからのう」
村が戻った祝いと俺達に感謝を伝えたいらしい。
「それじゃあ行きましょうか……?」
村の方向に向いて足に力を入れたとき空が暗くなった。太陽はまだ出ているのに…。
「ふむ……あれは生物じゃな」
「生物にしては大きすぎじゃ………」
「………大雑把に見た感じ『太陽が野球ボールになるぐらいの大きさ』かのう」
「?????」
訳の分からない大きさを教えられて困惑しているところに時雨が追い討ちをかけてくる。
「アレ、『宇宙が始まる前』から生きてるね」
「???????????」
上を見ていると俺達の立っている地面の部分だけが浮き上がる。
「どうやらわしらが目的のようじゃな」
地面が浮き上がると周りが覆われる。まるで泡の中にいる様な感じになった。
『我を見て平常心でいられるとは、流石だな』
感心する声が聞こえた。
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