魔族を蹂躙
「派手に割れましたね」
『うぅむ、流石にここまで脆くなっているとは』
俺達は空に立ちながら話す。
「どうします?殲滅します?」
『そうだな…せっかくだしユウキの妖術訓練でもするかのう』
下では悲鳴と爆発音が聞こえる。
「……正直、立つために使っている分だけでキツイんですが?」
『む?ならば動きの訓練にするか』
王都の半分が火の海になる。
「そろそろ行ったほうが良さそうですね」
『姿は消すか?』
「そうですね。面倒事は避けたいですし」
足に妖力を溜め前にでる。
「ちょ!…早っ……あっ」
予想以上の速さに驚きながら目の前にいた魔族にタックルすると魔族は星になる。
「軽くやったつもりなのに……」
『今のはただ爆発させただけだ…もっと足全体に…』
魔族の前で説教がはじまる。魔族達は突然横に吹っ飛んだリーダーのいた場所をポカンとして見る。
「えっ……隊長?」
一人が言葉に出すと他も「あれ?…隊長は?」などと言いとにかく周りを探し始める。
「何してるんですか…」
カミノさんが呆れた目で見てくる。
「いやーちょっと妖力の制御が難しくて」
「……まぁいいです。とりあえず周りの魔族をどかして下さい詳しい話はその後で…」
「はい……」
圧をかけられたので大人しく返事をする。
「なんだ!…」
一人の魔族が血を出し落ちて行く。魔族達は周りを見渡すが怪しい奴はいなかった。だが一人一人確実に減っていく。
「離れた所にいた奴は倒れたのでお願いします」
「……よし!任されたのだ!」
ナツキさんは入れ替わると同時に妖火をだし密集している所に投げ、指を鳴らすと火が巨大化し魔族を全て取り込んだ。
「同じ存在でもこれほど……」
カミノは妖火を見ながらつぶやく。巫女と言う同じ選ばられし者でも力の差があきらかに違う事に驚く。
「…………?」
下を見ていると森の方から二人が近づいてきている。獣人と人間が共に行動しているのが不思議だったので近づいた。
「ただ今、王都は危険ですので近づかない方がよいかと」
二人の前に降り立つとすぐに言葉を発したがこれは…
「ふむ、この世界の巫女じゃな?」
目の前の獣人はすぐに言い当てる。まさかここまで近づかないと気付けないとは……さらにナツキさんと全く同じ気配だ。
「わしはキツナ、こっちが時雨じゃ。ナツキ達が中々帰ってこんから来てみればかなり大変な事になっておるのう」
まるで全てを知っているような雰囲気を感じた。




