召喚
「あれって……」
光の柱に俺達は注目する。
「あれは『召喚』の光じゃな……だが何故今頃……」
魔族の侵攻を受けてから二年後に召喚は遅い、あの魔法は遅くても半年でできる。何かしらの条件があったのだろうか?
『妾が見てこようか?』
「それって俺も行くことに…?」
『まぁそうだな』
休みたい……。
「それなら、わしと時雨はこのまま村の事を教えにいくかのう」
俺は光の方に向かい、キツナさんと時雨はそのまま進んだ。
「場所わかるんですか?」
『妾をなめるな!距離はわかる!」
「場所はわからないんですね」
しばらく走ると廃れた町が見えた。
『あれではないから無視していいぞ』
速度を変えずに走りきる。
「召喚した所ってやっぱり人が暮らしているんですかね?」
『アレを使うのに二年かけているぐらいだからそう考えてもいいな』
「……何か来てません?」
後ろから複数人追いかけてきている。
『ただの魔族だから無視していいぞ』
無視してはいけないのでは?
「まぁいいか」
強めに踏み込み速度を瞬間的に上げ、距離が大きく開いた。
『そろそろ変わろうか?』
「お願いします」
妖術の訓練をした後なので休みたかった。
「……よし、着いたら教えてやるから寝ておけ」
『はい……』
俺は気絶するように寝た。
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「さて……ユウキが休める様に速度を下げるか、キツナ達に教えるために速度を上げるか……ぬぅ」
妾はペースを変えずに考える。
「しかし、光った場所まではもうすぐだからなぁ」
柱になるほどの召喚魔法を使った所なら休めるだろうと考え速度を上げようとすると目の前に何かが落ちてくる。
「ふむ、龍か」
煙がなくなり姿を現したのは蛇の様に身体が長い龍だった。しかし血が出ており既に死んでいる。
「すまない、倒すのに必死でして……怪我はしてまはせんか?」
鎧を纏った男が心配そうに話かける。
「ああ、問題ない」
「よかった………君はどうしてここに?」
男は目線を合わせてきた。身長的に子供と思っているのだろう。………合わせておこう。
「初めて野原に出て、はしゃいでいたらここに来たんです」
「そうか……家はどこに?」
「………王都です」
さてこの世界に王都はあるのだろうか。
「なるほど、なら私について来なさい」
龍の元で何かをしていた者達が近づいてくる。
「隊長、皮や爪の回収終了しました!」
「よし、なら『インジス』へ帰還する。それとこの子の保護だ!」
「了解しました!」
王都の名前は『インジス』と言うのか。……その後妾を守るようにして王都に向かった。
ナツキの喋らせ方を悩んでいます。




